インド・タタモータースは2日、ジュネーブモーターショーにおいて、『ナノEVコンセプト』を公開した。日本円で約22万円からの価格が話題となった世界最安車、『ナノ』のEVバージョンである。
ナノは、全長3100×全幅1500×全高1600mmのコンパクトな5ドアハッチバック車。エンジンは新開発624ccの2気筒ガソリンをリアに搭載、後輪を駆動する。最大出力は35ps/5250rpm、最大トルクは4.9kgm/3000rpm。トランスミッションは4速MTだ。
このエンジンは、わずか600kgのボディには十分なスペックで、0-60km/h加速8.3秒、最高速105km/hを実現。環境性能も高く、燃費はインド国内ガソリン車で最高の23.6km/リットル、CO2排出量はインドで最も少ない101g/kmを達成した。インドの排出ガス基準、BS-IVにも適合している。
ナノは09年7月から、インド国内で初期ロット10万台分の納車を開始。ドアミラーやワイパーは運転席側にだけ装備するなど、徹底的にコストを削減することで、11万2735ルピー(約21万7000円)からの価格を実現。世界に衝撃を与えた。
タタは、09年3月のジュネーブモーターショーで、欧州仕様の『ナノヨーロッパ』を披露。今年のジュネーブでは、そのEVコンセプトを初公開した。
モーターは、最大出力54ps、最大トルク11.7kgmを発生。2次電池は、蓄電容量12kWhのリチウムイオンバッテリーで、重さは120kgだ。ナノEVコンセプトは、0-60km/h加速は約10秒とスローな性能だが、最高速は110km/h、最大航続距離は160kmの実用性を確保している。駆動方式はRRからFFに変更。EV化されても、大人4名が乗車できる室内空間は、犠牲にしていない。
タタはすでに、小型ハッチバックの『インディカビスタ』をベースにした『インディカビスタEV』を発表しており、年内に欧州の一部市場へ投入する計画。ナノのEVは、これに続く同社のEV第2弾だ。日本円で約22万円からのナノだけに、仮に市販となれば、そのEV版の価格設定が注目される。
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