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【日産 先進技術試乗】「専門性だけでなくユーザー側に立って開発ができる意識を」…日産 執行役員 坂本秀行氏

1992年からリチウムイオンバッテリーの基礎開発をおこなってきた日産。しかし、EVは自動車メーカーのみならず国内外の電子機器メーカーも虎視眈々と狙っているマーケットでもある。電気メーカーの作るEVと自動車メーカーの作るEVとの違いは何か。その開発にあたる人材に要求される能力とは何か。8月8日におこなわれた日産の先進技術試乗会で、執行役員・Nissan PV 第一製品開発本部の坂本秀行氏に話を聞いた。 「今回発表したEVの実験車では、研究を重ねた結果バッテリーの出力は向上したのですが、出力があると今度は駆動系にねじれが生まれて、ギクシャクした動きになってしまうのです。そこで、今回試乗していただいたEVの実験車にはギクシャク感を消すための制御を入れています。自動車を作ってきたメーカーだからこそ自然なフィーリングが出せるのです。このあたりは、電気メーカーが作ったEVと、自動車メーカーの作るEVとの特性の違い、キャラクターの違いが出ていると思いますね」 「開発の現場は、ここ5年で様変わりしました。以前は研究所にこもって自分の専門をひたすら突き詰めていればよかったのですが、例えば電気自動車の場合ですとバッテリー、モーター、インバーターといったそれぞれの専門家を同じ部屋に集め、プロジェクトチームで取り組ませています」 「EV(電気自動車)やHEV(ハイブリッド車)といった先進車を開発する人材に要求されるのは、深い専門性だけでなく周辺技術にもある程度の明るくなければなりません。もうひとつ大事なことは、お客様の立場に立って開発ができる意識。クルマはもはやプロダクトアウトでは済まない商品ですから、使う側の立場で物作りができるということは技術者にとっても必須の能力といえます」 「リチウムイオンバッテリーに関しては、当社は経営的に厳しい時でも自社開発を続け、人材を育ててきました。とはいってもまだまだ人材は欲しいというのが現状です。バッテリー技術は今後のクルマ作りのコアになる部分ですから、基本開発設計は今後も続けていきます」

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