なぜか、個々の要素を取り上げて書く気にならないクルマだ。すべてのバランスが取れていて、何も突出したところがないからだろう。
つまんないクルマかといえばそうじゃなく、とっても控え目に走るヨロコビなんかもあるけど、結局そこもバランスがいいので目立たない。
考えてみるとメルセデスも、『Eクラス』みたいなよくできたクルマは、エンジンとかシャシーとか、いちいち細かく書く気にならない。Eでも「AMG」とかなら別だけど、普通のEだと。『LS』は、それに近い感覚だ(18インチタイヤの場合)。
ハード面は、エンジンもミッションもサスもボディも92点! って感じ。デザインやインテリアは、値段を考えたら40点ぐらいだけど、あまりクルマに興味がない富裕層にとっては、間違いなく一番安心して乗れる高級車だし、商品としてのツボは完全に押さえている。トヨタは決して間違わない。
メルセデスのEクラスの新車を考えてる人は、比較検討する価値はある。
2006.11.17
MJブロンディ|大乗フェラーリ教祖
1962年東京生まれ。慶大卒。編集者を経てフリーライター。愛と幻想と市場経済を核とした自動車読み物のほか、高速道路問題に超絶真摯に取り組む。『聖典版 そのフェラーリください!』等著書多数。
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