印象希薄。4人の大人にとって過不足ない居住空間をしっかりと構築して凝縮した外形の中に収め、素直にしなやかに走るセダンこそは、乗用車における「保守本流」、つまり「1台あればほとんどの使い方を満足する自動車」であるはず。
しかし「日本ではセダンが売れない」「セダンユーザーは年齢層が高く、保守的」といった表面的なマーケティングデータに支配されて「腕の縮んだ」ものづくりになってしまっているのは非常に残念。この存在感の薄さは先代そのままともいえ、室内に収まって座り、走らせても「内容を一新したモデルに乗っている」という印象はほとんどない。これは現行『カローラ』にも共通することだが。
トヨタ乗用車の「核」として、この2車はもっと力作であってほしいし、そうあるべきだと信じる。ゴムの上で揺れるが突っ張っている足、常用トルクの薄いエンジンと変速を繰り返すルーズなCVTなども最近の典型的トヨタ流。基本の見直しが必要。
2008.1.31
両角岳彦| 自動車評論家
1951年長野県松本市生まれ。モノごころついた時からクルマが好き。大学・大学院と自動車工学を修め、自動車専門誌を経て独立。自動車の工業製品としての本質を追究した評論活動を行なっている。
“5ナンバー”にはこだわるけれど、その枠の中ではできるだけ室内の広いセダンが欲しい……、そんな日本特有の価値観に応えるパッケージングは、日産『ブルーバード・シルフィ』と同様のもの。
>>全文を読む(2008.2.27)
トヨタ車も含めて多くの車種がボディをワイド化して3ナンバー車になっていくなかで、あえて5ナンバー枠を守ったクルマ作りをした点は評価できる。
>>全文を読む(2008.2.26)
いまはなき『コロナ』の末裔。ユーザーの平均年齢は、高級志向の『プレミオ』が60歳、少し若向きの『アリオン』でも55歳という、第二の人生セダン。
>>全文を読む(2007.12.4)
乗用車としての中核セグメント、しかも欧州向け製品なのだが、空間設計、骨格は駄作たるプレミオ/アリオンの改装版。
>>全文を読む(2004.9.24)
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