ヴェゼルの燃費・中古価格|力強く走るならどのグレード?

更新日:2017/01/18

最近人気急上昇の、小型SUV市場。小型SUVという市場は以前から存在はしていたものの、2010年頃から自動車会社各社から様々な魅力的な小型SUVが発売され、人気を博しています。

そんな中、2015年上半期SUV新車登録販売台数で、1位を獲得したのがホンダ ヴェゼル。各社から小型SUVが続々と誕生する中、1位を獲得できたホンダ ヴェゼルとはどんな車なのでしょうか?燃費や中古市場にも触れながら、ヴェゼルの魅力に迫っていきます。

低燃費と居住性、そして格好良さから高い人気を集めていますが、自動車としての肝である「走り」はどうなのでしょうか?

ホンダ ヴェゼルとは

2013年12月に発売されたホンダ ヴェゼルは、ホンダならではのアイディアと技術を駆使し、SUVの力強さ、クーペのあでやかさ、ミニバンの使いやすさ、さらには燃費性能の高さなど、ジャンルの枠を超えた価値を高い次元で融合。

ホンダの全く新しいクルマとして幅広い層に大変好評となっています。2016年2月には、新タイプRS(アールエス)の追加や「Honda SENSING」標準装備グレードの設定により、商品の魅力を向上させています。

ホンダ ヴェゼルは、2014年暦年(1月〜12月)、2014年度(2014年4月〜2015年3月)、2015年暦年(1月〜12月)でもSUV新車登録販売台数で第1位となり、発売以来の累計販売台数は19万台を超えています。

ヴェゼルのエクステリア・内装

ヴェゼルのエクステリア

ヴェゼルは日本の自動車だけで比較すると最近では標準的な大きさのモデルですが、世界的な市場で見ると「コンパクトSUV」に分類されます。

4,295mm×1,770mm×1,605mm(全長×全幅×全高)というサイズは、確かに世界市場で考えると「コンパクト」ですが、日本の道路では小さすぎず、大きすぎずと言ったサイズ感でしょう。

格好良いスタイリングだけではなく、絶妙なサイズ感と実用性。日本人ドライバーが求める「SUV」と言っても良いでしょう。

ヴェゼルの内装

流麗なスタイリングのSUVは、日本だけではなく世界的にも人気です。むしろ世界で人気に火が付き、日本にもやってきたという背景がありました。

しかし、大型SUVであればいざ知らず、ミドルサイズ、コンパクトサイズのSUVの場合、シート後席がどうしても狭くなることが難点。クーペライクなスタイリングである以上、後席が犠牲になっているのは仕方ありません。

その分、格好良いからこそ"SUV"というジャンルが今人気を集めているのですが、ヴェゼルに関しては、後部座席に関しても心配無用。SUVでありながら後席が広く、まるでミニバンクラスのゆとりをもたらしています。燃費以上にこの空間設計に魅力を覚える人も多いほど。これは、フィット以降ホンダの「基幹技術」とも言うべくセンタータンクレイアウトのおかげです。


ヴェゼルの走行スペック・新車価格

ホンダヴェゼルについて、スペックや現行モデルの発売価格を各モデルごとに一覧表にして検証してみます。

  HYBRID
HYBRID X・HONDA SENSING
HYBRID Z・HONDA SENSING
HYBRID RS・HONDA SENSING
G
X・HONDA SENSING
RS・HONDA SENSING
価格(円)(税込) 227万〜277万 192万〜213.6万
212万〜233.6万
239万
駆動方式 FF/4WD FF/4WD FF
エンジン 1.5L i-VTEC +i-DCD 1.5L i-VTEC 1.5L i-VTEC
最大出力(kw/rpm) 97(132)/6,600 96(131)/6,600 96(131)/6,600
最大トルク(N・m/rpm) 156(15.9)/4,600 155(15.8)/4,600 155(15.8)/4,600
トランスミッション 7速デュアルクラッチトランスミッション CVT CVT

ヴェゼルの燃費・維持費について

ヴェゼルの燃費について以下にまとめました。

◼︎ガソリン
FF:20.6
4WD:19.0
(※JC08モードで測定)

◼︎ハイブリット
FF:27.0
4WD:23.2
(※JC08モードで測定)


ホンダ ヴェゼルが人気を集めている理由は多々ありますが、最も分かりやすい魅力と言えば「低燃費」でしょう。

特に素晴らしいのはハイブリッドモデル。ヴェゼルはハイブリッドモデルとガソリンモデルの両方が発売されており、ハイブリッドモデルの燃費はなんと27.0km/Lという数字を叩き出しました。SUVとしては驚異的な低燃費です。

競合となり得る「ハイブリッドSUV」の燃費を見てみると、日産 エクストレイルが20.0km/L~20.6km/L。スバル インプレッサXVが20.4km/L。いかにヴェゼルの燃費が突出しているのか分かるのではないでしょうか。経済性を求める現代の自動車オーナーに向けた、訴求力抜群の低燃費性能を誇ります。

また、燃費だけでなく、税金に関してはどうでしょうか。ヴェゼルは排気量が1.5L以下ですので、自動車税は年間34,500円になります。

1年あたりに換算した重量税と自賠責保険料がそれぞれ5,600円と13,346円、基本維持費としてはその合計額約5,4万円となります。その他に任意保険料や駐車場代、ガソリン代、タイヤやオイル交換、車検費用なども加味し、年間の維持費が約22万円程度、必要となるでしょう。(2016年7月時点)

ヴェゼルの走行フィーリングはどのモデルがお勧め?

ヴェゼルの走りに関してはガソリン車とハイブリッド車で少々異なります。ガソリン車の方が軽快で、ハイブリッド車の方が重厚感があります。ガソリン車とハイブリッド車での走行感に違いが生じるのは、それぞれの車重によるものです。

同じヴェゼルと言えど、ガソリン車とハイブリッド車では、車重差はおよそ100kgもあります。ヴェゼルのガソリン車の車重が1,180-1,270kgなのに対し、ヴェゼルのハイブリッド車となると、1,270-1,380kgとなっています。車重の差が約100kg、というのは決して小さな数字ではありません。

ハイブリッド車の場合、モーターが付くため、車体が重くなる分、車の重心が低くなります。そのため、走りに安定性が出てくるハイブリッド車と、モーターが無い分、車が軽くなり、軽快性が高いガソリン車ということになります。

力強さで選ぶならハイブリッド!

ヴェゼルで力強い走りを楽しみたいならハイブリッドを選びべきでしょう。

2代目フィットでも導入された「SPORT HYBRID i-DCD」がヴェゼルでも採用され、システム最高出力は152psを実現しました。2.0Lクラスの走りを楽しめます。また、ハイブリッドモーターの重量分、走行安定性が高まっていますので、高速走行域での「ふわふわ感」を感じづらくなっています。

つまり、ヴェゼルハイブリッドは、走行出力の高さを地面にしっかりと伝えられますので、結果、パワフルな走りを楽しめます。さらに、その走行性能を尖らすことを考えての設計なのか、全長が4,295mmと決して長くはない分、より低重心の設計になります。

実際に高速道路などで試乗してみると、車ではなく自分自身が大きな塊となって走っているのではないかと思う程の爽快感が得られるはずです。

4WDは「楽しい」

ヴェゼルにはホンダのハイブリッド車として初めてとなる、4WDモデルも用意されています。悪路や雪道でなければ4WDの必要性は高くはありませんが、運転を楽しみたい人は4WDもありです。

電子制御により、後輪の機動力を即座に分析。コーナー旋回時は、リアのトルク配分を強めに設定しているため、コーナーリングがとても「楽しい」です。意識すればするほどに後輪の感覚が毎回異なる事に気付かされます。後輪がただ回転しているのではなく、コーナーリングの性質によって押し出し感が変わります。

ヴェゼルといえば、低燃費ばかりがクローズアップされがちですが、4WDは走りもイケます。

2016年に追加されたヴェゼルRS



より走りを楽しみたい人は「RS」もお勧めです。RSは2016年2月に行われた一部改良にて新たに追加されたグレードです。

ホンダの「RS」といえば走りを楽しむグレードですが、ヴェゼルにはパフォーマンスダンパーと可変ステアリングギアレシオを採用。パフォーマンスダンパーは走行安定性をもたらしてくれますし、可変ギアレシオステアリングは車速と蛇角に応じてステアリングのギア比を無段階に変化させます。

どのような運転であれ、フィット感が強まりますので、ハンドルを握っているだけで楽しい気持ちになりますよ。

ヴェゼルの安全装備

ホンダ ヴェゼルにはHonda SENSINGが採用されています。果たしてどのような性能なんでしょうか。

具体的にみていくと大きく4つに分けられます。

①事故のリスクを防ぐ装備
衝突軽減ブレーキ、歩行者事故低減ステアリングによってドライバーと歩行者の事故を軽減します。

②運転時のドライバーを助ける機能
ACC(アダクティブ•クルーズ•コントロールシステム)、LKAS(車線維持支援システム)が搭載されています。

③事故を未然に防ぐ機能
誤発進抑制機能、先行車発進お知らせ機能が搭載されており、急加速を警告してくれます。また、停車時に前方の車両の発信を検知してくれます。

④標識認識機能
交通ルールを知らなかったということを防ぐことができる機能です。

中古相場から見たホンダ ヴェゼルの中古価格

ホンダヴェゼルを、新車で購入すると最低でも200万円は準備する必要があります。HYBRID車になるとさらに高額でとても手が出ないと言う方のために、中古価格も見てみましょう。

大手中古サイトによると、中古相場から割り出した最安値、最高値、平均価格について、2013年式の1.5Gと1.5HYBRIDの例で表にまとめてみました。(2016年7月時点)

  1.5G 1.5HYBRID
最安値 174.8万円 189万円
最高値 203.8万円 294.3万円
平均価格 189万円 241.6万円

(2016年7月時点)

ホンダ ヴェゼルを、新車で購入すると最低でも200万円は準備する必要があります。HYBRID車になるとさらに高額でとても手が出ないと言う方のために、中古価格も見てみましょう。

中古相場から割り出した最安値、最高値、平均価格について、2013年式の1.5Gと1.5HYBRIDの例で表にすると次のとおりです。(2016年7月時点)

サイトの値引き情報によると、ホンダ ヴェゼルの値引き額は14万円から18万円の範囲であり、オプション値引きも含めると限界値引き額は25万円となっています。2013年発売の人気車ですが、発売から2年経過したことやライバルのクロスオーバーSUVも多いことから、値引きも可能です。この金額を目安に交渉して、お得に手に入れましょう。

ホンダ ヴェゼルのライバル車

ヴェゼルのライバル車として挙げられるのがマツダCX-3です。

2車種を比較し表にまとめました。それぞれの主力モデルに着目して比較します。

  ヴェゼル ハイブリット CX-3 ディーゼル
駆動方式 FF FF
エンジン 1,500cc 直列4気筒 DOHC ガソリン + モーター 1,500cc 直列4気筒 DOHC 直噴ターボ ディーゼル
最大出力 kW(PS)/r.p.m. エンジン:97(132)/6,600

モーター:22(29.5)/1,313-2,000
77(105)/4,000
最大トルク N・m(kgf・m)/r.p.m. エンジン:156(15.9)/4,600

モーター:160(16.3)/0-1,313
270(27.5)/1,600-2,500
カタログ燃費 km/L 27.0 23.0
販売価格 円(税込) 2,270,000 2,376,000

ヴェゼルのライバル車として挙げられるのがマツダ CX-3です。2車種を比較し表にまとめました。

それぞれの主力モデルに着目して比較します。

2車種間における一番大きな違いは、エンジンの種類です。ヴェゼルはガソリン+モーターのハイブリット、CX-3はディーゼル機関になり、特性は全く違うものになりそれぞれにメリット・デメリットがあるので見ていきましょう。

ガソリンとディーゼルの大きな違いは、燃料の種類と最大出力・トルクを発生する回転域の違いが挙げられます。

ガソリン車は通常のレギュラーガソリンで、ディーゼルは軽油になり軽油の方がリッターあたりの値段が安く燃料費も抑えられる一方で、ディーゼル機関はトラックのようなエンジン音がすることが気になられる方には難点です。

エンジン性能に関しては、ガソリン車は中高回転域で最大出力・トルクを発生するのに対して、ディーゼルは低い回転域で最大値を示します。ディーゼルは低い回転数を使用し走行するので燃料消費量も少なく燃費が良いのが特徴で、近年のディーゼルは環境性能も非常に高いです。

ヴェゼルには、ガソリン+モーターでの駆動を使用するハイブリットシステムを搭載しておりモーターでガソリンエンジンの不得意とする面を補うことで燃費向上を図っています。モーターもディーゼルに近い特性があり、モーターは0回転からのスタート時に最大トルクを発生し、発進はモーターによって行うことで、ガソリン機関では不得意の低回転域での走りをサポートし燃費向上に役立っています。

2車種間にエンジン特性以外に大きな差はありませんが、全く異なる機関を搭載しているので、ハイブリットのヴェゼルはモーター、CX-3はディーゼルの特性を確認する為、実際に試乗し乗り味を確かめておくことをお勧めします。

低燃費さがよくクローズアップされているヴェゼルですが、走りも決して悪いものではありません。特にRSに関しては、「さすがRS」と唸らされるのはもちろんの事、「異次元の楽しさ」を覚えるはずです。


情報提供元: CarMe[カーミー]