16歳で運転できる米国、なぜ日本では18歳からなのか?

更新日:2017/02/21

日本で普通免許(四輪自動車)が取得できるのは18歳からですが、アメリカの多くの州では16歳から。なかにはモンタナ州のように、条件付きで14歳から自動車の免許が取得できる州もあります。

アメリカの多くの州では16歳で運転免許取得が可能

アメリカ各州の交通ルールは、大まかな内容こそ統一されているのですが、運転免許の取得年齢や日本でいうところの道路交通法などの一部は、州によって少し異なります。

たとえば、四輪自動車の免許は、多くの州で15~16歳以上となっていますが、モンタナ州やサウスダコタ州、ワイオミング州などいくつかの州では、14歳または14歳6か月から運転免許取得が可能となっています。

ただし、16歳以上と決められていても、運転にはさまざまな条件があり、保護者同伴が条件や、運転できる時間帯が決まっている、運転できるエリア(自宅から〇キロ以内など)が決まっているケースがほとんどです。

多くの州では18歳以上で免許証の条件が解除されますが、ワシントンD.Cでは、すべての制限が解除されて運転できるようになるのは21歳。これは全米で最も遅い年齢です。

世界のスタンダードは「18歳」

アメリカでは16歳が主流ということはわかりました。では、他の国々はどうでしょうか?

ロールス・ロイスやジャガー、ランドローバーなど、高級ブランドイメージの強いイギリスでは、17歳から。自動車先進国ドイツは、以前は日本と同じ18歳だったのですが、現在では改正され17歳からから免許取得が可能です。しかし17歳で取得した場合は、18歳になるまで助手席に熟練したドライバー(運転歴5年以上かつ30歳以上)に乗車してもらう必要があります。

また、中国やタイ、韓国なども18歳から運転免許を取得することが可能。日本の18歳は世界のスタンダードというわけですね。

アメリカだけ早い理由は何?

話をもとに戻しましょう。アメリカだけが、14~16歳という若い年齢から制限付きであるとはいえ、車の運転が許されるのはなぜでしょうか?

アメリカはご存知の通り大変広い国土を持っています。そして、沿岸の都市部以外のほとんどは、農業を生業としている世帯が多い。そのため移動手段は車しかなく、家業を手伝うために14〜16歳から車の運転を許可しているという理由があるようです。

またアメリカでは、15歳くらいまで親がどこに行くにもクルマで送迎します。学校はスクールバスを利用するのが当たり前なので、日本のように小学生が1キロ以上の道のりを歩いて学校に行くなんてこともありませんし、電車に乗ってラッシュに耐えながら通学というのも非常に奇異なこととして認識されています。

歩く人が少ないアメリカでは、子供が一人で歩くことで事故や事件に巻き込まれる危険性も少なくありません。そのためアメリカの子どもたちは、親の車に守られて成長します。

しかし、それは親にとってはとても負担のかかることですから、自立して自分の車を持って移動できる習慣をつけるため、世界各国に比べて少し早めに運転免許を取得できる仕組みになっているのでしょう。

アメリカでは免許取得も手軽でリーズナブル!?

このような事情からか、アメリカの運転免許取得は非常に簡単で、また日本のように免許を取るために大金を自動車学校に支払うようなこともありません。

多くの州が交通ルールに関する簡単な筆記テストと視力検査、自分の車を持ち込んだ15分程度の実技試験のみです。(アメリカには教習車のようなものは存在しません)

費用は州によって違いますが、20~50ドル。試験に落ちたとしても追加料金はかからないのが一般的です。

車が生活必需品のアメリカと、いまだに車は贅沢品という意識が捨てられない日本とでは、免許取得に関する考え方もまったく違うのですね!

情報提供元: CarMe[カーミー]