通常できない走行中のナビ操作、今はできるのが当たり前?

更新日:2017/03/01

友人のクルマに乗ったら、マイカーではできない走行中のナビ操作ができた!?なんて経験はありませんか?純正車両に搭載されているナビは走行中の操作が制限されているはず…。これはどういったことなのでしょうか?

基本的には運転中操作できないカーナビだが…

カーナビで目的地を設定したが、高速道路を走行中に目的地を少し変更したい、あるいは間違えてしまった、なんて経験があるかもしれません。

下道であれば、信号停車時の際や路肩に停車した際にナビを操作することができます。ところが高速道路などすぐに停車できない場面では、カーナビの操作が制限されており、目的地の変更などの操作ができなくなります。同様に、走行中はDVDやTVの視聴は音声のみになる、といった仕様になっていることでしょう。

しかし、友人のクルマではなぜか走行中でもカーナビの操作はできるし、TVまで観れた!?なんて経験はありませんか?

まずもって通常カーナビは、走行中の操作ができないよう設定されています。これは走行中、車速信号を検知することで操作を一部制限するといった構造をとっているためです。

つまり、アフターマーケットパーツでこの車速信号を上手く処理することで、走行中でも操作が可能になってしまうということなのです。

カーナビの制限解除は違法なのか?!

カーナビの制限解除をするパーツは、「ナビ・キャンセラー」「テレビ・キャンセラー」といった名称で販売されており、カー用品店で見つける事ができます。最近では幅広い車種・機種に対応しています。いってみればそれだけニーズがあり、走行中に操作できない掻痒感を多くのユーザーが感じている、ともいえます。

しかしここで注意しなければならないのは、「場合によっては違法性がある」という事です。

道路交通法の第七十一条 五の五 を見てみると、

『五の五 自動車又は原動機付自転車(以下この号において「自動車等」という。)を運転する場合においては、当該自動車等が停止しているときを除き、(中略)当該自動車等に取り付けられ若しくは持ち込まれた画像表示用装置に表示された画像を注視しないこと。』

という項目があります。つまり、走行中に取り付けられたカーナビもしくはTVを注視してはならないと明文化してあり、こうしたキャンセラーを使用して運転中にTVに注視していた、となれば違法になる蓋然性があると指摘できるわけです。

いまのところ、こうしたキャンセラーを装着させることで車検を通過できなくなる、ということはありませんし、前述のように注視していなければ違反にはならないともいえますので、現状「グレー」な改造ともいえます。

ただし、こうした改造の主旨からもディーラーは取り付けを当然拒否しますし、場合によっては装着車はメンテナンスを受けられない、といったこともあるかもしれませんね。

確かに便利になるのは事実だが…

こうしたキャンセラーを装着すれば走行中にカーナビの操作制限がなくなり、利便性は上がります。他方で、それだけナビ画面を走行中に注視する時間が増える為、事故などの可能性は上がってしまうのは紛れもない事実でしょう。運転中のドライバーによるTV視聴などはもってのほか。

助手席の同乗者が操作する、というのが大前提となるでしょうね。安全性の向上に各メーカー注力している流れの中にあって、こうしたキャンセラー装置も規制強化の方向性に繋がっていくのは間違いないとも考えます。

現在、各社安全装備の開発に注力しているのは周知の通りです。しかし、いまのところ安全支援装備といったところに留まっており、完全に事故を防げる装備でないのもまた事実。やはりドライバーにかかっているのです。

安全で楽しいドライブの為にも、最低限のモラルは守るのが重要といえますね。


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