ペーパードライバーは無免許にすべき?今後の自動車免許について考える

更新日:2017/03/16

日々、痛ましい事故が起きています。最近では高齢者の事故の多発が多く、社会問題にもなっていますね。クルマは人間が操作する以上、潜在的リスクは絶対に排除出来ないでしょう。そんななか、ペーパードライバーに関しても議論が起きているようなのです。

ペーパードライバーへのゴールド免許付与は適正なのだろうか?

多くの方が免許制度で感じているであろう矛盾点のひとつとして、「ペーパードライバーほどゴールド免許になる」ということが挙げられると思います。

ご存じのようにゴールド免許とは、運転免許証の更新等をした時点で「過去5年以内に加点対象となる交通違反などがない優良運転者に与えられる運転免許証」のことを称します。

優良運転者だからして、数多くの「特典」があります。

まず免許更新時に必要な講習が「優良運転者講習」となり、30分の講習時間で済みますし、最寄りの警察署などで更新が可能となります。自動車保険においても、ゴールド免許の対象者であれば「事故リスクが低い契約者」となるので、自動車保険料の割引も実施されているのです。

このようなインセンティブがあるので、誰しもが「ゴールド免許にしたい」と願うところです。

しかし、現在の交通違反取り締まりのやり方では、仕事でクルマを使ったり、日々運転する人ほど交通違反を犯してしまう確率がどうしても上がります。対してペーパードライバーなら、ほぼ確実にゴールド免許ということになります。

またクルマの運転というのはスキルも必要ですから、ある年齢までは運転時間が長いほどスキルアップしていきます。ところが、前述のようにそうしたドライバーほど、検挙されやすいことも事実なのです。

矛盾だらけの免許制度にあの人が吠えた!?

こうした免許制度に異を唱える方は多く、昨年(2016年11月)放送されたバラエティー番組「おぎやはぎの愛車遍歴NO CAR、NO LIFE!」(BS日テレ)で、ゲスト出演した元長野県知事の田中康夫氏が異を唱えました。

・車に乗ってない人がゴールド免許だったりするが、乗ってない人こそ講習すべき
・交通違反は擁護できないが、乗った距離と軽微な違反を相対化すべき

要約するとこのような主張で、頷ける方も多いのではないでしょうか。

田中氏の主張は正論と思うのですが、他方でドライバーの運転時間をどう評価・証明するのか、という技術的な問題点がありますね。もし仮にこうした制度に変更したとしても、運転時間・距離は自己申告ということになってしまうのではないでしょうか。

ペーパードライバーを取り巻く問題…どう解決すべきなのだろうか

たらればの話として述べるのであれば、免許証とETCカードをリンク(あるいは同一化)させ、運転時間をレコードする装備が実用化されるのであれば、田中氏が指摘するような制度変更が可能かもしれませんね。免許証のICチップに走行データを記録させる、ということです。

運転する際は免許の携行が義務付けられていますから、クルマに乗る際に免許証を差さないと始動しない、という機構でも良いかもしれません。

大型トラックにはタコグラフが義務付けされているのですから、それほど無理なことでは無いようにも思います。近い将来、こうした対応が検討されるかもしれませんね。

高齢ドライバーの事故は、メディアによって耳目に触れることが多くなっています。免許制度としては、高齢者講習が義務付けられ、また75歳以上の方には認知機能検査も追加されています。

ペーパードライバーが身分証の代わりに免許を保持しているというのはよく聞く話です。そんなドライバーが、そのままずっとペーパーであれば問題はないのでしょうが、基本は運転免許ですから、いつでも合法的に車を公道で動かすことが可能です。

こういった点を鑑みれば、ペーパードライバーにおいても、なにがしかの講習などを行うべきという議論もあると思います。またこうした制度変更は、随時行われて行くものですから、今後、ペーパードライバーに対する制度変更もあってしかるべきと考えます。

ゴールド免許を取り巻く問題点。そこには”不公平感”という理由もあるかもしれませんが、まずいち義として”事故を減らす・無くす”という観点に立ち返っての議論、制度見直しを真剣に考えて欲しいものですね。

情報提供元: CarMe[カーミー]