新車登録台数ルノー68%増、ポルシェ62%増…、輸入車にシェアを奪われていってるのはなぜ?

更新日:2017/04/17

日本では新車が売れていません。といってもバブル期を基準にした場合ですが…。あの頃は日本国内だけで、500万台もの新車が販売されていました。ところが、いまではその半分の250万台と激減しています。そんな厳しいマーケット状況でも、メキメキと確実に販売台数を増やしている自動車メーカーがあります。それが、ルノーやポルシェです。はたして、販売台数躍進の秘密とは?

ルノー、2017年3月度販売台数前年比で68%アップ!

ルノー、2017年3月度販売台数前年比で68%アップ!

日本自動車輸入組合が発表した統計によると、ルノーの2017年3月の新車販売台数は、対前年比68%アップを記録しました。

単月記録かと思いきや、2017年1~3月の累積販売台数でも50%アップとなっており、ルノー・ジャポンの販売力が確実に向上していることを物語っています。

ヒット作の出現

ルノー・ジャポン社が取り扱っている車種は、トゥインゴ、ルーテシア、キャプチャー、カングー、メガーヌです。このうち、2016年9月より日本でも販売を開始した、カングーが日本市場の稼ぎ頭です。

カングーは、小型車クラスのハイトワゴンです。エンジンには1.2Lターボまたは1.6L DOHCを搭載し、両側スライドドア、ダブルバックドア、豊富な室内収納を備え、235~259万円の価格で販売されます。

トヨタ シエンタやホンダ フリードと同じクラスで、シエンタの価格は170~230万円、フリードは188~275万円なので、カングーが決して高価というわけではないようです。

なによりの魅力は、フランス車ということ。フランスらしい小粋でおしゃれな外内装は、国産車とはひと味違います。

アフターサービスが安定

2000年以前、日本でのルノーは、インポーターが幾度も変更になり、ユーザーは満足なアフターサービスを受けられないという状況が続きました。

しかし、1999年にルノーと日産がアライアンスを構築。2000年より、ルノー・ジャポンが設立されます。

その後、紆余曲折はあったものの、18年の歳月をかけてディーラー網が安定し、アフターサービスを受けられるかという心配が解消されたことは、ルノー車購入への大きな後押しとなっています。

また日産とルノーは、車体や部品の共通化を進めていますので、日本とフランスのハーフのようなルノー車は、日本人にとって信頼性の高い輸入車といえます。

ポルシェは3月度62%、2017年累計52%アップ!

一方ポルシェも、2017年3月は62%。1~3月累計でも、52%と新車販売台数をアップしています。

2016年に日本市場に投入された新型モデルはパナメーラ、718ケイマン/ボクスターがあります。718ケイマン/ボクスターは、スポーツカーラインナップのエントリーモデルであり、日本ではミドルクラスに相当する3.0Lフラット4ターボを搭載、ライバル不在状態で販売も好調です。

しかし、ポルシェ社の現在の好調な販売を牽引しているのはスポーツカーではなく、SUV車です。

2014年に投入されたマカンが、生産台数の約40%を占めまています。

ポルシェ マカンとは?

マカンのボディサイズは、全長4,680mm×全幅1,925mm×全高1,625mm、ホイールベース2,805mmで、カイエンよりひと回り小型(全長-175mm、全幅-15mm、全高-85mm、ホイールベース-90mm)のクロスオーバーSUVになります。

ベースグレードに搭載される2.0L直列4気筒ターボは、最高出力185kW(252 ps)/5,000-6,800rpm、最大トルク370 Nm(37.7kgm)/1,600-4,500rpm。

車両価格は685万円で、レクサス RX450hと同価格帯です。日本市場に導入されるマカンは、全車右ハンドルのみの設定です。

ルノーやポルシェの新車販売台数躍進を支えるのは?

ルノーやポルシェの新車販売数躍進の要因は、大きく4つ。

1)製品品質の向上
2)ディーラー網の充実とアフターサービス
3)日本仕様の徹底化
4)競合車と変わらない価格設定

それらの結果、ルノー、ポルシェとも50%以上の販売増となりました。
では、実際にどれくらいの台数が販売されているのかというと、ルノーは前年3月が794台に対し、2017年3月が1,333台。1~3月の累計でも前年1,552台に対し、2017年は2,365台。

ポルシェは3月販売台数前年が542台、2017年は879台。1~3月累計でも前年1,566台に対し、本年は2,001台です。

まだまだ、輸入車への非関税障壁は高いようですね。

情報提供元: CarMe[カーミー]