シボレーから新型EV「ボルト」が登場!稲妻のごとくEV界を震撼させられるか?

更新日:2017/04/17

シボレー(ゼネラルモーターズ)といえばカマロ、コルベットといったいわゆる「アメリカン・マッスル」を想像させたモデルが印象的なメーカー。しかし近年、ハイブリッドモデルなど環境性能に優れたモデルをリリースしていたのも事実なのです。そして満を持して登場するのが、新型EV「シボレー ボルト」です。

テスラに真っ向勝負!シボレーのEV、ボルト

シボレー ボルト、というモデルは2010年に発表されたプラグインハイブリッドモデル。

発電用のエンジンを搭載したレンジエクステンダーであり、純粋な電気自動車・EVではありませんでしたが、シボレーのイメージを覆すエコカーであり、セールス的にも健闘しているモデルです。

さて2016年、「シボレー ボルトEV」が発表されました。今回発表されたのは、あのシボレー ボルトのEV版なのか、と思うのは正解でもあり、不正解でもあるかもしれません。

PHV仕様のボルトはセダンタイプのモデルであり、その姿はトヨタ プリウス、ホンダ インサイトといった当時のハイブリッドモデルに近いものがありました。これは空力特性はもちろん、マーケットで競合モデルと渡り合う、という意味合いもあったのでしょう。

しかし今回姿を現したボルトEVは、コンパクトカー然とした使い勝手の良い5ドアハッチバックモデル。つまり立ち位置からボルトEVは既存のボルトと別モノ、という事になります。

なにより驚くべきは、その価格と性能です。
航続距離383km、アメリカでの価格は$30,000ですから約400万円、といったプライスなのです。

これは間違いなく、2017年中に発売が予定されている「テスラ モデル3」を意識した設定といえるでしょう。

※2017年4月時点の情報となります。

シボレー ボルトEVの「現実的な」パッケージ

電気自動車といえばこれまで、「航続距離が短い」、「性能が良いものは高い」といったイメージが色濃くあり、一部のエコ・コンシャスな好事家以外に訴求しなかったのも事実。

しかしここ数年で状況は大きく変わってきています。

約300kmの航続距離を持ったBMW i3や、航続距離を280kmに伸ばしかつ280万円から購入できる日産リーフなど、バッテリー技術の革新などにより、EVが現実的な選択肢に近づいてきたのです。

そこで今回のシボレーボルトEVを見てみましょう。

■シボレー ボルトEV
全長×全幅×全高:4166×1765×1595mm
エンジン:ACモーター
最高出力:200ps
最大トルク:36.8kgm
最高速度:150km/h
0-97km/h加速:6.5秒
航続可能距離:383km
車両重量:1624kg
北米販売価格:約400万円~

このスペックを見てもわかるように、スポーツカーばりの性能をもっており、尚且つ航続距離が383km、価格が約400万円~と、「現実に購入し、日々の生活に運用する」というイメージが見えるモデルになっているのです。

ここまで低廉に仕上げられたのは、韓国LGグループと共同開発、LG工場において、バッテリー、モーター、ドライブユニットの製造がおこなわれているのも関係していると考えられますね。

テスラ モデル3よりも先に販売した意義

話題となっている、テスラ モデル3は予約が40万台も入っており、販売前から製造が追いつくか?という状況のようです。

シボレーからすれば、先に展開する事でこの新規EVマーケットでアドバンテージを持っておきたい、という意向があるでしょう。あわよくば、モデル3予約中の顧客も取り込めれば、という思惑もあるのではないでしょうか。

いずれにしても、シボレーボルトEVは今後のEV市場を文字通り「稲妻」の如く揺り動かす存在になりそうです。

またテスラ モデル3、新型も予定されている日産 リーフあたりと北米で火花を散らすのは間違いありません。

気になるボルトEV…日本導入はあるのか!?

このように高い商品力で勝負できるのがボルトEVですが、シボレー(ゼネラル・モーターズ)の販売網が日本では弱いため、本気で展開するかどうかは現在なんともいえないです。

とはいえ、マーケットで話題になるモデルである事は間違いないため、ゼネラルモーターズとしても当然戦略として日本導入をどうするか検討するでしょう。

ただし日本においてブランド力として国内メーカー、欧州メーカーの後塵を拝しているのは紛れもない事実。近年撤退したフォードのように、良いパッケージを持ち込んでも話題にならず撤退の憂き目…なんてケースもあるのが日本マーケット。

ボルトEVがここ日本で乗る事ができるのか、非常に気になるところです。