自動車のバッテリーを大きくする、そのメリットとデメリットは?

更新日:2017/11/25

ハロウィーンも終わり、街にはクリスマス用イルミネーションが目立つようになりました。さて、みなさんの愛車の冬対策は済みましたか?意外と見落としがちなのがバッテリー。本年度これまでにバッテリー上がりやエンジンのかかりが悪いと感じた方は、本格的な冬を前に新品に交換したほうがベターです。その際、大容量タイプに変更できたらベスト。そのわけとは?

なぜバッテリー容量アップを考えるのか?

今回は、車載用バッテリーのお話です。アイドリングストップ用バッテリーやHV車の駆動用バッテリーは、含まれませんので悪しからず。

自動車のバッテリーは、その自動車を運転するのに必要な電力を勘案したうえで、発電機であるオルタネータとバッテリー容量が決定されます。

しかし、想定以上の電装品を装着するとエンジンが掛かりづらいなどの症状が発生し、バッテリー容量不足となります。またバッテリーは一般的に気温が低ければ性能も低下し、寿命が短くなったり、バッテリー上がりにつながります。

そこで、大容量バッテリーへの交換を検討することになります。大容量バッテリーなら冬季で性能が低下しても、冬季における標準バッテリーよりは高い性能になるからです。

バッテリーの性能ランクの見方

バッテリーは規格品で、各パーツメーカーでサイズや端子は、共通化されています。例として「34B19L」というJIS規格の文字の意味を見てみましょう。

「34」=バッテリーの性能
最初の2桁の数字は、バッテリーの性能を表します。ランク表示なので単位はありません。数字は大きいほど、高性能を意味します。

「B」=短側面のサイズ
最初のアルファベットは、バッテリーの短側面(バッテリーを上から見た時、短い辺を含み垂直に上面と交わっている面のこと)のサイズ(幅と高さ)を表しています。AからHまでの8サイズに分けられています。

「19」=バッテリーの長側面の長さ
最初のアルファベットに続く2桁の数字は、バッテリーを上から見た時の長辺の長さを表しています。数字はそのままほぼ実測値(cm)に置き換えることができます。バッテリーの容量を上げる場合は、前述のローマ字とそれに続く2桁の数字が同じ製品を選びます。容量が同じでも表記が違ったものを選ぶと、ボンネットに干渉したり、バッテリートレーに収まらないなどのトラブルの原因になります。

「L」=バッテリー端子の位置
最後のアルファベットは、+バッテリー端子が上面の左右どちらにあるかを意味します。Rなら右、Lなら左側です。また記載がない場合もあります。

では、バッテリー容量をアップするとどのような効果をもたらすのでしょうか?

バッテリー容量アップによる効果は?

バッテリー容量アップによるメリット


■多くの電装品が搭載可能に

大出力のカーオーディオ、ナビ、車内カメラ、ドライブレコーダー、保冷ボックス、扇風機などを搭載し、乗員全員のスマホとタブレットをUSB充電するような状況なら、大容量バッテリーに交換したほうがバッテリー上がりを防ぐ確率が高まります。

■バッテリーが上がりにくくなる
夏の大渋滞時、標準バッテリーで上がってしまった経験があり、なおかつ他に原因が無いなら、大容量バッテリーへの変更をお勧めします。

■冬季のバッテリー問題がかなり解消される
冬季、標準バッテリーでエンジンがかかりにくいなら、大容量バッテリーに交換してみては?冬場の性能低下は、バッテリーである以上避けられないものですが、容量が大きなぶん常に余力を残しているはずです。

バッテリー容量アップによるデメリット


■性能の高いバッテリーは高価
サイズは同じでも性能グレードが上がると、バッテリーの価格は高価になります。某通販サイトで同ブランドで性能を違いを見た場合、40B19で3,994円、60B19で10,798円です。3倍の違いは大きいですね。

■性能の高いバッテリーは重い
高性能バッテリーは標準バッテリーより重くなる傾向にあります。前出のバッテリーは40B19が8.5kg、60B19で9.5kgです。搭載位置がボンネット内ならハンドリングに影響が出そうですね。

■自分で交換するなら知識が必要
バッテリーはJISで定められた規格に則った汎用品です。さらに欧州車にも欧州の規格があり、JIS規格ではどれに相当するかも調べなくてはいけません。適合表にないバッテリーに交換するのは自己責任で行いましょう。

バッテリー容量アップにまつわる噂…その真偽は?


バッテリーの大容量化には、さまざまな噂がありますが、どれも信憑性に欠けるものです。

まず、「バッテリー大容量化でオルタネーターの能力不足になる」という噂ですが、実際にはバッテリーを大容量化してもオルタネーターの負担は増えません。

これは、多くの寒冷地使用が大容量バッテリーに加えて、大容量のオルタネーターを装備していることが根拠になっているようです。

バッテリーの大容量化とは大出力を放出できるバッテリーに変更することで、充電する時間は余分にかかるようになるかもしれませんが、オルタネーターの性能を上げる必要はないのです。

ただし、電装品を多く搭載し頻繁に使用する夏の大渋滞のようなシーンでは、オルタネーターの負担は増加します。

また、「バッテリー大容量化で燃費が左右される?」というのも信憑性の薄い話。バッテリーが大容量化しても、燃費には大きく左右しません。

先述したように搭載可能なバッテリーで大容量化を行なっても、バッテリーの重量は1kg増。標準バッテリーと比較すれば大きな負担にはなりません。また、性能がアップすることで、エンジンのアイドリングが安定し低燃費に繋がる場合もあるようですよ。

情報提供元: CarMe[カーミー]
ファブリカ