1代限りで販売終了した日産の迷車5選

更新日:2018/05/18

生み出したモデルを大事にする風土があるのか、日産は1代限りで生産終了となってしまったクルマはそれほどありません。今回は、少し歴史を掘り起こして、1代限りで消えた日産車をご紹介します。

--------------------------------------------------------------------------
いつもCarMeをご覧いただき誠にありがとうございます。
一部、記事内容を修正いたしました。
読者の皆様ならびに関係者の皆様にご迷惑をおかけしましたことをお詫び申し上げます。
(2018年5月21日)

頭文字Dにも登場した後輪駆動車「180SX」

「180SX」は、1989年に発売が開始されたFRのハッチバッククーペです。1988年に発売されたS13シルビアの兄弟車両で、1.8Lターボエンジンを搭載した5ナンバー車両として人気を集めました。車名の180は排気量に由来したもので、2.4Lのエンジンが積まれた北米では240SXとして販売されています。

初期型に搭載されたエンジンは、最高出力175psの1.8LターボのCA18DET型でしたが、1991年のマイナーチェンジによって、205psを発生する2.0LターボのSR20DET型に変更。さらに1996年には、自然吸気のSR20DEがラインナップに加わります。

しかし、1998年をもって販売が終了。後継モデルは用意されませんでした。今でもドリフトなどのモータースポーツユーザーに人気のあるクルマです。

ちなみに同じタイミングで販売終了を終えた車にはS14シルビアがありました。

長四角の車「キューブキュービック」

キューブのホイールベースを延長した「キューブキュービック」。いわばキューブのロングボディバージョンですが、3列シートを備え、乗車定員が5人から7人へと拡大されていることが特徴です。

とはいえ、その延長量は従来型キューブの3,730mmに対し、キューブキュービックは3,900mmと、わずか270mm。サードシートはエマージェンシー的なもの。簡単なシート操作で、乗員も荷物の積載性も調整できる便利な車両という印象です。

エンジンは、1.4Lの直列4気筒DOHCで、4速ATまたはマニュアルモード付6段変速CVTと組み合わせ。駆動方式は、FFと4WDが用意されていました。

外観のキューブとの違いは、長いボディにリアドアのサイズ、フロントグリル、リアエンブレム程度。延ばされたボディに対してエンジンが非力だったのか、また7人乗りは無理があったのか、その理由は定かではないものの、後継モデルが世に出ることはありませんでした。

カリフォルニア向けに製造「ルネッサ」

「ルネッサ」は、アメリカのカリフォルニア州向けに製造された電気自動車、アルトラEVをベースに、ガソリンエンジンを搭載。日本国内専用車に仕立て直したモデルです。

エンジンは、2.0Lもしくは2.4Lの直列4気筒。FF車と4WDを用意し、両タイプともにフロントサスペンションにストラット式、前者リアサスはマルチリンクビーム式で後者はマルチリンク式サスペンションが採用されました。

外観は、背の高いミニバンといった雰囲気に、当時のセドリックと同じ2,800mmというロングホイールベースが特徴。そのため室内長はそれなりに確保されています。しかし、ベースのEVモデルが床下にバッテリーを収めていた関係で、室内高は見た目ほど広くありません。

デビュー翌年の1998年には、EV版も発売されました。

ヨーロッパ流デザイン「ティーノ」

3ナンバーのコンパクトカーで、見た目はヨーロッパの車を髣髴とさせるようなデザインが特徴の「ティーノ」。

B15型サニーのプラットフォームをベースにしたFFコンパクトカーで、エンジンは2.0Lもしくは1.8Lの直列4気筒。ミッションは、4ATまたはハイパーCVTの組み合わせでした。

車内には空間を快適にする工夫が施されており、そのひとつが十分な間隔を確保した、余裕のあるシート配置に表れています。

アウトドアに出掛けたくなる「ラシーン」

「ラシーン」は、サニーやパルサーなどのパーツを使って、1994年にデビューしたパイクカーです。

B13サニーの4WDモデルをベースにしたコンパクトクロスオーバーSUVで、エンジンは1.5Lの直列4気筒。後に、1.8Lと2.0Lが追加されます。

ドラえもんをキャラクターに使ったCMで、注目されました。

1代限りで生産終了となった日産のクルマは、シルビアの兄弟車である180SX、キューブをベースに生まれたキューブキュービックという派生路線と、ラシーンを始めとした企画車路線の2系統がありますが、1代限りで生産終了となったモデルは思うほど多くありません。

そういった企業スタイルも、日産にファンが多い理由かもしれませんね。

情報提供元: CarMe[カーミー]