1代限りで販売終了したトヨタの名車5選

更新日:2018/05/26

せっかくこの世に生を享けたのに、1代限りで消えてしまった車があります。コンセプトは良かったものの、環境にマッチできなかったり、価格が高すぎたり…。今回はそんな1代でモデルライフを終えてしまったトヨタ車を5種紹介します。

小さな高級車「プログレ」

1998年に発売になった「プログレ」は、ミディアムサイズの高級セダンとして開発されたクルマです。

バブル景気に乗ってドイツ車に流れてしまった顧客を呼び戻そうと規格されたクルマで、5ナンバーサイズのボディに搭載されたエンジンは、バランスが良く振動の少ない直列6気筒をあえて選択。排気量は、2.5Lまたは3.0L。メルセデス・ベンツ C280やBMW 325iなどが、ライバルでした。

チーフエンジニアは、センチュリーのチーフエンジニアを務めた野口満之氏。目立ちすぎない品のあるエクステリアに、室内は、本革シートや本木目パネルなど、上級セダンと同様の上質な空間を演出。優れた走行性能に硬い静粛性を兼ね備えていたものの、2代目が登場することなくその歴史を終えています。

(写真はキャンパス新松戸本店より提供)

時代が早すぎたプレミアムコンパクト「ブレイド」

プレミアムコンパクトハッチバックとして2006年に売り出されたコンパクトカーが「ブレイド」です。

リアサスペンションをダブルウィッシュボーンとし、インテリアにも上質な素材を採用。高級感のあるハッチバックとして市場に投入されました。

デビュー直後は、直列4気筒の2.4Lエンジンのみのラインナップでしたが、翌年にはV6 3.5 Lを追加。注目度は高かったものの、販売には苦戦し、1代限りで販売終了。プレミアムコンパクトの路線は、レクサス CTが引き継がれることになりました。

いまでも通用する?高級クロスオーバーSUV「ヴァンガード」

高級ミディアムSUVとして、2007年に販売が開始されたモデルが「ヴァンガード」です。

国外向けRAV4のロングボディをベースに、ゆとりの動力性能と優れた走行性能、さらに上質な内外装を兼ね備えていました。

2列シートモデルと3列シートモデル(乗車人数はそれぞれ5名・7名)を展開、高級ミディアムにふさわしいおしゃれなエクステリアもあって、トヨタのSUVラインナップにおいても、18か月連続で月間最多登録台数を記録しました。

しかし3代目ハリアーの登場によって、生産終了になりました。

(写真はSUV LAND 名古屋より提供)

先進装備も魅力だった「ブレビス」

プログレの姉妹車して、2001年にデビューしたミディアムセダンが「ブレビス」です。プログレと異なり、3ナンバーサイズのボディを持ち、デザインも躍動感のあるものでした。

搭載された2.5Lまたは3.0Lエンジンは、いずれも直6のVVT-i仕様。専用チューニングが施されたサスペンションに、16インチタイヤを組み合わせ、優れた操縦性と走行安定性を実現していました。

また上質さを追求したインテリアには、くわえて、パワーアジャスタブルペダルや、ナビの情報と車両の各センサーが連動して状況に応じたシフトダウンを行うNAVI・AI-SHIFTなど、個性的な機能を装備していたことも特徴でした。

(写真はアミューズモーターサービスより提供)

待望のFRスポーツセダンになるはずだった「アルテッツァ」

プログレのプラットフォームを使い、1998年にデビューしたFRスポーツセダンが「アルテッツァ」です。

プログレ(2,780mm)から約90mm短縮した2,670mmのホイールベースに、前後オーバーハングを切り詰めたコンパクトなボディ。2.0L直列4気筒デュアルVVT-i +6速マニュアルミッション。エンジンはもちろんバッテリー、燃料タンクなどの重量物を車両の旋回軸に近づけた配置、前後ダブルウィッシュボーンサス、大容量ブレーキなど、走りににこだわったモデルでした。

しかし、時代はターボ全盛。最高出力210ps/7,600rpm、最大トルク22kgm/6,400rpmの自然吸気3S エンジンは、1,340kgのボディにはやや力不足で、ユーザーは物足りなさを感じる結果となりました。

(写真はGTNET福岡より提供)

高い品質を実現しながら、時代の波に乗れなかった、時代の要求に合っていなかったなど、モデルライフが1代で終わることにはさまざまな理由があります。それでも語り継がれるモデルが、いわゆる名車となるのでしょう。