軽自動車のナンバーに封印が無いのはなぜ?

更新日:2019/11/15

庶民の足としての出自ながら、現在ではその商品価値も高まり、維持費の安さからも人気の軽自動車。しかし後方ナンバープレートをチェックしてみると、普通車に必ずある「封印」がされていませんよね。これはなぜなのでしょうか?

文・YOSHIT

軽自動車のナンバープレート

昨今、その高い商品力から登録自動車(普通自動車)以上に人気の軽自動車。排気量660㏄以下、長さ3.4m×幅1.48m×高さ2.0m以下という制限のあるカテゴリではありますが、各メーカーがしのぎを削り、制限の中で最大の効果を出すパッケージを追求しています。

現在では走行性能、商品価値も普通車に引けを取らない存在になってきており、私達の足となってくれています。普通車との一番の違いはやはり「黄色いナンバープレート」です。

最近ではオリンピックやラグビーワールドカップの特別ナンバーも登録できるので、白ナンバーになっている軽自動車を見る機会も増えていますよね。

しかし、普通車と決定的に違うのが、後方ナンバープレートに封印(ボルトを覆うアルミ製のカバー)がされていない、という点なのです。

そもそも、封印はなんのためにあるのか?

前述のように、封印とはナンバープレートを固定するボルト上に被せるアルミ製のキャップ状のもののことです。

車輛後部のナンバープレートの左側と定められており、ナンバープレートを発行する運輸支局によって正式に登録され、しかるべき検査を受けた後、ナンバープレートを取得したという最終的な証しとなります。

ご想像のように、封印の目的はナンバープレートの取り外しの防止と、車両の盗難犯罪を防ぐ重要な役割がもたらされています。

仮に、この封印が外れていたり破損していると取り締まりの対象になるので注意が必要。もし事故やトラブルで破損した場合は、陸運局で再封印の手続きを行ってください。

このアルミ製の封印は、東京なら「東」、大阪なら「大」といったように、表面には地方運輸局に属する各運輸支局の刻印が入っています。

名義変更など登録の手続きに従ってナンバープレートを取り外す場合においては、「運輸支局の敷地内に限り」、所有者が自ら取り外すことができるとのこと。

ただし取り付けはNG。執行官が車検証と車台番号、ナンバープレートを照合したうえで、封印をすることになっています。

※ 参考:JAFホームページ

では、なぜ軽自動車のナンバーには封印がないのか??

さて本題ですが、ナンバーに検査官が封印をする普通車に対して、軽自動車には封印がありません。この理由ですが、普通車と軽自動車で法律的に位置づけが異なっているのが主な理由です。

普通は車両情報、所有者情報を運輸支局へ「登録」し、ナンバーを封印してもらいます。それに対して、軽自動車は、軽自動車協会に「届け出」を出して、ナンバープレート発行してもらいます。

封印の作業はないので、書類の提出だけでナンバーを持って帰る事ができますし、乗ってきた軽自動車にその場で取り付けることも可能です。

普通車のナンバープレートは「自動車登録番号標」となっており、軽自動車の方は「車両番号標」という呼称になっています。普通車のことを「登録車」と呼ぶ事があるのに対して、軽自動車は「届出車」となっております。

つまり大幅に登録作業が簡素化されているわけなのです。

その出自が庶民の足である軽自動車は、普通車よりも低廉かつ簡易に利用できなくてはならない、という当初のコンセプトから、こうした事務手続きに関しても簡易化がされた経緯がある、と理解すると良いかもしれません。

というわけで、軽自動車は封印がなく、自分でナンバープレートの取り付けをどこでも行う事ができるというわけです。

とはいえ、しっかりとナンバープレートの取り付けは行ってください。ナンバー盗難防止用のボルトも様々出ていますので、心配な方は検討してみると良いかもしれません。

情報提供元: CarMe[カーミー]