鈴木 ケンイチ | すずき けんいち

モータージャーナリスト。新車紹介から人物取材、メカニカルなレポートまで幅広く対応。最近は新技術や環境関係に注目。年間3～4回の海外モーターショー取材を実施。レース経験あり。毎月1回のSA/PAの食べ歩き取材を10年ほど継続中。日本自動車ジャーナリスト協会（AJAJ）会員　自動車技術会会員　環境社会検定試験（ECO検定）

■初代 ノート
日産、随一のヒットモデルとなるノート。その初代モデルが誕生したのは2005年1月のことでした。当時、日産は同じBセグメントにはマーチとキューブという人気モデルが存在しましたが、その同じBセグメントに新顔であるノートが追加されたのです。ノートの特徴は、前後に長いスクエアなスタイル。これは、2001年にデビューして大ヒットしていたホンダの初代フィットを意識したものと言っていいでしょう。コンパクトであるのに、意外に広い室内が確保できるというのがこのスタイルのメリットです。搭載されるエンジンは、新型のオールアルミ・エンジンであるHR15DE。FFモデルにはCVT、4WDには4速ATが組み合わされていました。また4WDは、後輪をモーター駆動とするe・4WDが採用されていました。小さくて実用的な、まじめなコンパクトカーと言えるでしょう。

■2代目 ノート
コンパクトでありながらも室内空間は広く、燃費性能も上々。優れた実用性が評価された初代ノート。そのコンセプトを踏襲しつつ、より色気あるデザインをまとったのが2012年9月発売となった第2世代のノートでした。パワートレインは、3気筒の1.2リッターエンジンで、スーパーチャージャー付とNAの2種類。デビュー時は当時のクラストップとなる25.2km/l（JC08モード）を達成しています。デビューの翌2013年から毎年のように改良を重ね、商品向上を継続。2014年にはスポーティ版であるノートNISMOを追加。最高出力140馬力の1.6リッターエンジンに5速MTを組み合わせたノートNISMO Sという最強モデルも用意されました。さらに2016年11月にはシリーズハイブリッドであるe-POWERを搭載。なんと、2016年11月の国内販売では、軽自動車を含めた全銘柄のランキング1位を獲得。2017年暦年でもコンパクトセグメントでの1位を獲得。デビュー5年目でも、まだまだ魅力を維持するという珍しい記録を達成。実用度と華やかさが両立しているのが人気の理由でしょう。