ドイツのスポーツカーメーカーとして説明は要らないかもしれません。ただ当のポルシェ自身は「スポーツカー」を作っているという自覚は無いかもしれません。譲れない最善のポルシェを作ると、スーパーカー並みの性能を発揮してしまう。そういうことなのではないか、けっしてはで過ぎない見た目を見ているとそんな印象を持つのです。
日本では1952年から1997年末まで、ミツワ自動車が、輸入総代理店として輸入・販売を行なっていました。ミツワによる輸入販売体制のもと、1991年モデルからは主要モデルにエアバッグがオプション設定されたほか、全シリーズに右ハンドル仕様が用意されました。また、1995年には、それまで1,000万円超であったポルシェ・911の新車価格を910万円に引き下げるなど、日本におけるポルシェのユーザー層拡大に絶え間なく努力をしてきたということもできるでしょう。一方、ドイツ本国のポルシェAGは、「主要輸出市場では、販売・流通を直接管理する」との方針に基づきアメリカ合衆国、イギリス、イタリア、スペイン、オーストラリアなどの現地法人を直営化↓来た流れを受けて、日本でも1995年に100%出資の子会社「ポルシェ自動車ジャパン株式会社」を設立しました。1998年1月からはそれまでのミツワ自動車にかわって日本への輸入業務を開始、この際、輸入権を失ったミツワ自動車は一正規ディーラーとして再出発することとなりました。
会社としてはスポーツカーからの脱却を図ろうとしています。カイエン、パナメーラのリリース、その成功を見てもわかります。ただ、やはり査定の際の残価率で一番強いのは911ではないでしょうか。根強い人気は絶え間なく続く憧れの証かもしれません。なかなか誰にでもおススメできるタイプのクルマではないですが、もともとdれにでも薦められる車でもありませんので、ここはあえて911をお勧めしたいと思います。