もともとは中島飛行機という航空いメーカーでした。内陸の群馬県に本拠地を構え現在はオリジナルの車種の生産ばかりか、トヨタグループの一員として、車体の製造や、開発も行っております。スバルといえば4WDと水平対向エンジンではないでしょうか。早くから効率のよいFFレイアウトを採用していたスバル。それに目をつけて冬が過酷な東北電力からのオファーもあって、早い時期から4WD車を作りはじめていました。そんな経験から、早くから4WDの優位性に気付き、その欠点を克服するべく研究が進められました。その結果、高い安全性を乗用車に提供し、世界でも屈指のラリーマシンを世に送り出すメーカーとなったのです。水平対向エンジンはその重心の低さと、重心方向に振動しないが故の滑らかさがあります。このエンジンにこだわり続けているのはスバルとポルシェだけなのです。こうしたことも含めオリジナリティにあふれたメーカー。言葉で言うのは容易ですがそれを実践してきたのもスバルのアイデンティティではないでしょうか。車種としてはレガシイ、インプレッサはスバルオリジナルの車種ですが、そこにも生真面目で、正義を貫くパッケージと共に4WDを融合させることで、安定性、よく練られた4輪駆動によっててもたらされるドライビングプレジャー、高速域でフラットな乗り心地。ヨーロッパ車に勝るとも劣らない深い質の追求が光ります。最近ではスバルとアライアンスを組んだトヨタからの「三顧の礼」で、スバルはそのオファーを受けたという、水平対向エンジンを積んだスポーツカーBRZ/86の誕生です。これは二社のアライアンスのいいところが融合したクルマといってよいでしょう。軽やかで、ソツがなくて、2000ccのスポーツカーでもロングドライブも苦になりません。おそらくやや高い印象は受けるかもしれません。しかしその内容は納得できるものに違いありません。最後に現在話題の衝突回避ブレーキ、その先駆け的存在「アイサイト」。これをいち早くリリースしたのもスバルでした。たちまち人気装備となり、今では8割強がアイサイト装着車なのだとか。是非これは装着しておいていただきたい。こういうことに気をかけること。それが交通事故を防ぐ第一歩でもあるのですから。査定でも「スバル車＝アイサイトは付いているか？」そういう目で見られる日も遠くないのではと思われます。次世代の標準の安全装備は装着しておいたほうがよいでしょう。」