車のモデルチェンジが売却額に影響する2つの理由!モデルチェンジ周期の読み方

車のモデルチェンジは売却額に影響すると言われます。モデルチェンジ周期を知って愛車を高く売りたい方も多いのではないでしょうか。
この記事では、モデルチェンジ周期の予想方法と売却額への影響について紹介します。車の売却を検討されている方は、ぜひ読んでみてください。
- Chapter
- 車のモデルチェンジは売却額に影響する?
- 車のモデルチェンジとは
- 車のモデルチェンジが売却額に影響する2つの理由
- 車のモデルチェンジ前に売却する際の2つのポイント
- モデルチェンジ以外で売却額が下がる要因2選
- 車が高く売れる時期は?
- 愛車のモデルチェンジ周期を予想して売却しよう
車のモデルチェンジは売却額に影響する?

車は定期的にモデルチェンジして、新型になります。今乗っている車の新型が発表されたとき、もちろん売却額に影響が出てしまいます。
なので車の売却時に失敗しないよう、車がモデルチェンジした際の売却額への影響について詳しく紹介します。
車のモデルチェンジとは

車のモデルチェンジとは、新型への変更のことです。家電や携帯電話と同様に、車も定期的なスケジュールで新型が発表され、陳腐化しないよう商品性を維持していきます。
人気車の新型発表の際には大々的に広告され、納車数か月待ちなどと聞いたことがある人もいるでしょう。最近だと、トヨタ・ハリアーが高級車ながら、予約も含めて月販目標の10倍以上の受注を集めて人気となっています。
モデルチェンジ後は新車の割引も小さくなるため、モデルチェンジ前の旧型は買い時とも言えますが、中古で下取りに出すことを考えると一長一短と言えます。
出典:新型ハリアー 受注状況について|トヨタ自動車株式会社
参照:https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/33118122.html
マイナーチェンジ
マイナーチェンジとは一部改良のことです。エンジンなどのパワートレインや車体の大枠の設計はそのままに、ライトやバンパーなどの樹脂製部品、内装部品のデザイン変更や、パワートレインの燃費向上など小改良が主に行われます。
ぱっと見は大きく変わらないことが多いですが、従来モデルに対し変化を与えられ、商品性がアップされます。
近年は「ビッグマイナーチェンジ」と称し、板金部品も設計を変えてまるで別車種のような見た目に生まれ変わった車両もいます。
一般にマイナーチェンジはフルモデルチェンジ後3年程度後に行われることが多いですが、マイナーチェンジを繰り返してモデルライフを伸ばしたり、マツダのように毎年小規模な改良を繰り返すメーカーもあります。
フルモデルチェンジほどのインパクトはありませんが、初期型の欠点が改善され故障が少ないなどのメリットもあることから、あえてマイナーチェンジ後の車を求める人もいます。
フルモデルチェンジ
フルモデルチェンジとは完全な新型のことです。車体設計、パワートレインなども含めて一から設計が見直され、別の車として生まれ変わります。
モデルチェンジ前の旧型のコンセプトを受け継ぐ場合もあれば、同じ車名ながらまったく別のコンセプトに変更されるパターンもあります。
たとえばトヨタ・プリウスの場合、先代となる三代目(2009~2015年)はエコカーとしての性能を前面に押し出しおとなしい外観でしたが、現行の四代目(2015年~)では走りの良さをアピールし、鋭い外観や低重心の車体などが特徴となりました。
出典:プリウス|トヨタ自動車株式会社
参照:https://global.toyota/jp/mobility/toyota-brand/gallery/prius.html
車のモデルチェンジが売却額に影響する2つの理由

車を売る場合、売却額はその車を中古車として売る際の販売価格から、売るための整備にかかる費用や販売店の利益などを差し引いて求められます。
モデルチェンジにより型落ちとなると「中古車販売価格」が下落し、売却額も低下してしまいます。その理由について紹介します。
新型に人気が集中する
新型は話題性もあり多くの人が求めるため、人気が集中します。中古車であっても、新型であれば新車と同じ外観となりますので、中古車市場においても新型は人気となります。 外車や高級車のような趣味性の高い車はこのような傾向が強くなります。
そのため、旧型の人気が下がり、買取価格も低くなってしまいます。
たとえば、燃料電池自動車として有名な企業の新型では高級感があるデザインで登場し、旧型とは大きくコンセプトを変えてきました。また、技術革新から販売価格はさほど大きく変わっていないため、新型へ人気が集中してしまいます。
旧モデルが中古車市場に多く出回る
旧モデルの売却額が低下するもう一つの要因は、需要に対する供給が増加することです。
新型が出ると旧型を下取りに出して乗り換える人が増えます。すると、旧型の中古車市場への供給が増えるため、価格は下落します。
車のモデルチェンジ前に売却する際の2つのポイント

今乗っている車がモデルチェンジすると、売却額が安くなる理由を紹介しました。もし売却を検討するのであれば、モデルチェンジ前の時期に売り切ってしまいましょう。
ここでは、高く売却するためのポイントを2つ紹介します。
最低でもモデルチェンジの1年前には売却する
自動車雑誌ではモデルチェンジのスクープや速報の記事が組まれ、ネットでもたくさんの噂が流れます。そのため、市場でもモデルチェンジを織り込んだ値動きとなります。
モデルチェンジ前に仕入れた車も新型が発売されると高く売れないため、中古車相場にも影響がでます。 発表時期の1年前であれば中古車を売りやすいことと、モデルチェンジの情報が確定情報として出回ることが少ないため、高く売却できると考えられます。
一般的なフルモデルチェンジの周期を知る
モデルチェンジ時期が分からないと、1年前に売ろうと思っても予測できません。ただ、フルモデルチェンジには一般的な周期があります。それを知っていれば、ある程度予測できます。
一般的に、フルモデルチェンジは5年~7年程度のサイクルで行われると言われています。たとえば、2020年にフルモデルチェンジしたホンダ・フィットは、2001年の登場後、2007年、2013年、そして2020年と概ね6~7年の頻度でモデルチェンジを繰り返しています。
軽自動車は比較的周期が短く、たとえばスズキ・ワゴンRは4年~5年サイクルでフルモデルチェンジが行われています。
出典:本田技研工業株式会社
参照:https://www.honda.co.jp/auto-archive/fit/
愛車のモデルチェンジ周期を調べる方法
愛車のモデルチェンジ周期を調べる場合、中古車情報サイトでは車名で検索すると各世代の販売開始年や販売期間を調べられます。
愛車が「初代」と呼ばれる新車種で、旧型がない場合は調べようがありません。その場合は名前が変わる前の旧型や、コンセプトの近い同メーカーの車が参考になります。
たとえば、ダイハツ・ウェイクや、ダイハツ・ムーブキャンバスといった車は現行型からスタートした新車種です。しかし、スライドドアを持つ似たコンセプトの「タント」は、現行が四代目となり、モデルチェンジ周期が6年くらいとなります。
そのため、ウェイクやムーブキャンバスも同じくらいの周期になると予想ができます。
出典:ダイハツ工業株式会社
参照:https://u-catch.daihatsu.co.jp/php/catalog/type/index.php?car_cd=10502014
モデルチェンジ以外で売却額が下がる要因2選

モデルチェンジによって旧型の売却額が下がることを紹介しました。
しかし、車の売却額にはモデルチェンジ以外にも様々な要素が関係します。ここではそのうちの2つの要素を紹介します。
車検の期間
車検が残っている車のほうが中古車の需要が高まりやすいため、車検が何年残っているかは売却額に影響します。
ただ、車検代の元を取るほどの影響はないため、売却額を上げるために車検を通すよりも、その前に売却したほうがメリットは大きくなります。
走行距離
同じ年式であっても走行距離によって査定は変わります。
中古車の査定は一般財団法人日本自動車査定協会(JAAI)において基準があり、概ね1年1万キロ弱を基本に少なければ値上がり、多ければ値下がりします。特に10万キロを超えると値下がり幅が大きくなるので注意してください。
走行距離は5千キロ刻みで査定されるため、5千キロの区切りを超える前に売却すると、少しでも査定を高くできます。
出典:中古自動車査定基準及び細則|一般財団法人 日本自動車査定協会
参照:http://www.jaai.or.jp/jaaiimage/pdf/sateikijun180320/saisoku180320-03.pdf
車が高く売れる時期は?

車が高く売れるのは、買取の需要が高まる時期であり、車の需要が高くなる少し前のタイミングとなります。
車の需要が高くなる時期としては3月~4月、就職や入学など新生活の準備として購入されるケースです。そのため、高く売れるのはその少し前の1月~2月がベストと言われています。
愛車のモデルチェンジ周期を予想して売却しよう

モデルチェンジにより車の売却額に影響する理由について説明しました。
今後もさまざまなモデルチェンジ予想がささやかれています。 もし別の車への乗り換えを検討している場合は、最新情報をチェックして、早めに売却できるよう準備を進めましょう。