【6・7・8人乗り】人気の3列シートSUV17選!人気の理由、ミニバンとの違いやメリットは?
子育て世代には、なにかと便利なミニバンですが、スタイルや走りという点では、他の車種に譲るところが多いのも事実。
そんな背景もあって、マツダ CX-8以降、ミニバンに変わるファミリーカーとして、3列シートのSUVに注目する人が増えています。
ここでは、3列シートを備えた国産車・輸入車のおすすめSUVを17台紹介します。新しくファミリーカーの購入を考えている方や、流行りの3列シートSUVについて詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
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- 3列シートSUVの購入前に知っておきたいいくつかのこと
- 人気の3列シートおすすめSUV17選
- 3列シートSUVとミニバン、どちらがいい?5つのポイントを比較
- 気になる3列シートSUVがあれば、試乗して確かめるのがおすすめ
3列シートSUVが人気を集めている理由は?
それまで3列シートを備える車として定番だった「ミニバン」と比べて、3列シートSUVは見た目もかっこよく、人気が高まってきています。
ユーザーの多くは6〜7人で移動のためというより、3列目シートはエマージェンシー的なあつかいで、普段は荷物などを置いたりするのに使っているのが一般的です。
そんな3列シートSUVが人気を集めている理由には、いざとなれば7人が乗車できる室内の広さ、運転の楽しさ、流行りのクロスオーバーモデルであること、車高が高く雪道や荒れた路面に強い悪路走破性能の高さ、乗車位置が高いことによる運転のしやすさなどが挙げられます。
くわえて2列シート使いなら、出先で買い物した荷物の置き場に困らないラゲッジスペースの広さも、人気を底上げしている理由と言えます。
3列シートSUVの購入前に知っておきたいいくつかのこと
3列シートのSUVを選ぶ方の多くは、「いざとなれば7人もしくは8人の乗員を乗せられる」というところに魅力を感じているのだと思います。
普段は3列目を畳んで広いラゲッジスペースに利用しながら、大人数乗車が必要なときにミニバン的に使える3列シートSUVは、悪路走破性にもすぐれていたり、長距離の移動でもドライバーが疲れ難かったりと、クルマの総合性能でみるとナンバーワンの存在かもしれません。
そんな3列シートSUVの購入前に知っておきたいことを解説します。
室内の快適性と使い勝手
・3列目シートの広さ
ひとくちに3列シートSUVのといっても、ボディサイズはコンパクトクラスに分類されるメルセデス・ベンツ GLBから、フルサイズのBMW X7までさまざまです。
当然、室内の広さも異なり、とくに3列目の乗員に用意されるスペースは、そのクルマの3列目がエマージェンシー的なものなのか、3列目も十分に使えるものとして設計されているのかで、おおきく変わります。
気になる方は、購入前に実車で3列目の居住性を確認することをおすすめします。
・3列目シートへのアクセス性
3列目シートへは2列目部分から乗り込むわけですが、その際の2列目シートのスライドや倒し方が車種によって変わります。2列目シートのスライドは、シートアレンジにも関係する部分なので事前に確認しましょう。
・3列目の格納方法
シートの格納方法には床下収納と、跳ね上げ式があり、床下収納のなかにはスイッチひとつで自動で格納できる車種もあります。
格納したときに床面がフラットになるのは床下収納タイプですが、当然ながら高さ方向は狭くなります。
・シートアレンジ
おおきな荷物を運びたい場合、3列目にくわえて2列目も倒して広い荷室を確保することができますが、2、3列目を倒してもフラットにならない車種があるので注意が必要。車中泊を考えている方は、なるべくフラットになる車種を選びましょう。
走行性能と安全性
・エンジンパワーと燃費性能
3列シートのSUVは、ボディがおおきく重くなる傾向にあるので、エンジンパワーは気になるところです。
最近ではモーターがエンジンをアシストするハイブリッドやPHEVが増えており、以前ほどエンジン出力は気にならなくなりました。
また燃費に関しても、ハイブリッドやディーゼルエンジン車を選ぶことで出費を抑えることができます。
・安全装備と電子制御
3列シートのSUVは多人数が乗るため、安全性は非常に重要です。レーンキープアシストやアダプティブクルーズコントロール、ブラインドスポットモニターなど、先進的な運転支援システムが搭載されているか確認しましょう。
いっぽうスキーやキャンプなど、アウトドアレジャーを楽しむ方は、悪路でドライバーの運転を助ける電子制御技術が搭載されている車種がおすすめです。
人気の3列シートおすすめSUV17選
そもそもSUVは近年人気が高まっているボディタイプであることから、各メーカーから販売されているラインアップも豊富で、ひと言で3列シートSUVと言ってもどれを選んでいいか悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
ここからは国産車から輸入車まで、さまざまなメーカーの3列シートSUVを紹介していきます。
日産 エクストレイル(4代目:T33型)
日産 エクストレイルの現行型(4代目)は、2022年にデビューしました。
それまでのガソリンモデルを廃止して、エンジンで発電、モーターで駆動するe-POWER専用車で、ハイブリッドシステムを構成するエンジンには、可変圧縮比エンジンの1.5L VCターボを搭載。エンジンのダウンサイジングによって、自動車税が安くなったこともポイントです。
新型エクストレイルの駆動方式は、これまで通りFFと4WDですが、4WDはリアにモーターを配置しするとともにシャシー制御を統合したe-4ORCEに進化しています。このうち3列シート車は4WDのe-4ORCEのみです。
先進の安全装備のほか、駐車支援機能を持つ運転支援システム「プロパイロット」も搭載。日常のアシから、ロングドライブまで活躍できる1台です。
日産 エクストレイル(3代目:T32型)
2013年から2020年まで製造された日産ロングセラーSUV、3代目エクストレイル(T32型)にはガソリン車のX系グレードに3列シート(7人乗り)の仕様が用意されていました。
駆動方式はFFと電子制御4WDシステムのオールモード4×4iという4WDを用意。
踏み間違い防止のアシストや減速できない場合での衝突回避、高速道路走行中においての急激な減速に対する警告ブザーなど、グレードに関係なく搭載されています。
2017年の改良では、先進技術である運転支援システム「プロパイロット」が採用されています。
トヨタ ランドクルーザー(200系)
トヨタ ランドクルーザー(200系)は、2007年から2021年まで販売されました。
長く販売されたこともあって、200系ランクルは2007年発売の前期、2012年発売の中期、2015年発売の後期という3タイプがあり、V型8気筒エンジンも前期が4,663cc、中期以降が4,608ccという違いがあります。
室内は、2列シート5人乗りのほか、3列シートで8人乗りを用意。「力強さ」や「先進性」を兼ね揃えた外観や内装が魅力であるのは勿論のこと、2列目のシートまで格納が可能です。
安全装備として、高速道路走行中での急激な減速に対するブレーキ制御「レーダークルーズコントロール」や、減速できない状況での衝突回避アシスト「プリクラッシュセーフティー」などが搭載されています。
トヨタ ランドクルーザープラド(150系)
トヨタのランドクルーザープラドは、外観が「力強い」ことや、燃費消費量が少ないこと、スイッチでシートを格納できることが人気の理由です。
2列シート5人乗りのほか、3列シート7人乗りを選択することができます。
オフロード走行では路面状況に応じた5つのモードを用意して、高い走破性を実現するほか駆動力を生かした走行が可能になる他、4つのカメラで車両の周囲を監視して、死角になりやすい箇所の路面状況を確認見することができます。
マツダ CX-8
マツダ CX-8は、どのシートに座っても快適な移動ができる3列シートSUVです。
他の多人数乗車SUVとは異なり、3列シート専用として設計されたCX-8には、2列目に豪華なキャプテンシートを装備した6人乗り仕様が用意されいることが特徴。
また、幅広い収納スペースを確保できることに加えて、オプションのトレーラヒッチを装着すれば、重さ750kg以下までのトレーラーを牽引することが可能です。
出典:MAZDA CX-8|アクセサリー - ACTIVE LIFESTYLE - |マツダ
ホンダ CR-V(RW1/2、RT5/6型)
ホンダ CR-Vは、2018年から2022年まで販売されたミドルクラスのSUVです。ハイブリッドとガソリンモデルが用意され、ガソリンモデルで7人乗りが選択できます。
また安全・簡単にチャイルドシートを固定できるシートがあり、「標識認識機能」などの先進の安全運転支援システムも搭載されています。
さらに荷台は、容量が多いだけでなく低くて積みやすい設計になっています。そのため、小さいお子さんがいる家族にも優しい車と言えるでしょう。
ランドローバー ディフェンダー 110
2019年秋にフランクフルト・モーターショーでワールドプレミアされたモデルが、ランドローバーの新型ディフェンダーです。
かつてのディフェンダーが持っていた特徴的なシルエットを継承しながら、まったく新しいモデルに生まれ変わった新型ディフェンダーには、ボディ全長の異なる90、110、130がラインナップされています。
そのなかで、110は5人乗りをベースに3列目(2名)を追加した7人乗りを設定、130は3列シートの8人乗りが標準で用意されます。
新型ディフェンダーは、かつてのディフェンダーがそうであったように極限の環境でも使える性能を有するクロスカントリーモデルです。
堅牢に作られたボディをはじめ、数々の電子制御や基本スペックでランドローバー史上最高の走破能力を発揮します。
BMW X5
BMW X5は、2019年にモデルチェンジを受けて、4代目がデビューしました。期待を裏切らない個性的な外観に加えて、すぐれたハンドリングが人気の理由と言えます。
また、安全装備として「ドライビング・アシスト・プラス」による衝突回避サポートなどがあります。
さらに「BMW ヘッドアップディスプレイ」という、ルート案内の矢印をフロントガラスに投影するなどの機能がついているため、運転中にカーナビに視線を向ける必要がなくなりました。より安全運転ができるようになったと言えるでしょう。3列シートの車両は7人乗りが可能です。
BMW X7
2019年から販売されているBMWのフラッグシップSUVが、X7です。外観はフラッグシップにふさわしい堂々たるもので見た人に強い印象を残します。
6人乗り・7人乗りを用意する室内は、空間にゆとりがあり、車両の重さに関わらず車高を一定に保つという造りになっています。
さらに多様な安全装置のほかに、メインテナンス情報を自動で送信してくれるため、故障などのトラブルを未然に防ぐことができるでしょう。安心して運転を楽しむことができる車と言えます。
レクサス RX 450hL
2022年から販売が始まった5代目のレクサス RXは、全車2列シートの5人乗りですが、先代の4代目RX(AL20型)には、3列シート7人乗りのRX450hLがラインナップされていました。
世界的なトレンドである「高級クロスオーバーSUV」というジャンルを切り拓いたRXシリーズの4代目に用意された7人乗りのRX450hLは、ハイブリッドのRX450hがベースです。
3列シートにするためリアドア以降のボディを110mm延長して、全長を5,000mmとしました。
7人が乗ってもゆったりした時間を過ごせる構造で、3列目の足元の空間を広げることも可能という快適さが特徴です。
また予防安全システムや充実した安全技術など、運転者にも優しい車と言えるでしょう。
レクサス LXシリーズ
レクサス LXシリーズは、レクサス SUVのなかでも最高峰の高級モデルです。
ランクルをベースにしており、悪路であってもAWD性能(すべてのホイールを駆動する)を高めることで、快適な走行を可能としています。
現在販売されているのは、2022年に発売された4代目のLX600(300系)で、2列シートの5人乗りと、3列シートの7人乗りが用意されています。
坂道発進や起伏の激しい地形でのアシストも搭載されており、フロントガラスに簡易ナビ表示やハンズフリー着信電話の通知を知らせてくれる機能がついています。
新車の生産・納車がかなり遅れていることもあり、現行型モデルを狙うより、先代モデルのLX570を含めた中古車から検討してみるのもおすすめです。
メルセデス・ベンツ GLBクラス
メルセデス・ベンツ GLBクラスは、コンパクトSUVながら7人乗りが可能な3列シートSUVで、見た目がベンツらしさ溢れる力強いデザインが人気の理由です。
コンパクトSUVのため3列シートはエマージェンシー的なものですが、いざというときに7人で移動できることはGLBの強みです。
また、室内の空間に合わせたワイドで疲労感が少ないシートや、もしものことがあったとき警報音を流しながらの停車するなどの安全装置がついているため、万が一でも安心です。
メルセデス・ベンツ GLSクラス
メルセデス・ベンツのフラッグシップSUVがGLSクラスです。
この車が人気な理由のひとつは、クラスで最高レベルの高速走行時における安定と快適さが提供されているからだと言われています。
また危険回避などの安全サポートの他に、衝突時の衝撃音を軽減する装置などが搭載されています。
GLBクラスと同様3列シート・7人乗りを設定していますが、価格的にも質感・性能的にもより高級なモデルです。
フォード エクスプローラー
フォード エクスプローラーは、7人乗りが可能な3列シートSUVで、エンジンのパワーやスポーツ用にチューニングされたサスペンションが運転者に走行の楽しさを与えてくれます。
また、家族でドライブした時にも楽しめるように、3列目のシートを折りたたんで、荷台を広げることが可能になります。
多様な運転支援システムも搭載されており、安全性があるのは勿論のこと牽引力もあります。
フォードが日本市場から撤退したため2015年以降の正規輸入はありません。
ランドローバー レンジローバースポーツ
ランドローバー レンジローバースポーツは、2022年に発売された現行型が3代目にあたりますが、7人乗りができるのは2005年から2013年まで販売された2代目モデルです。
フラッグシップであるレンジローバーのアールアルミモノコックをベースに、フロントとリアのウインドウが寝かされたボディデザインとなっています。
7人乗りが可能ですが、3列目のシートはかなり小さくスペースも限られるため、年長までの小さいお子さんに適した作りになっています。
ランドローバー ディスカバリー
ランドローバー ディスカバリーは、エアバックが全席に設けられていることや、バックスペースがアウトドアなどの時に簡易スツールとして使用可能なことが人気の理由です。
また内部には多数の収納スペースが設けられています。
こちらも7人乗りが可能で、先述したレンジローバースポーツよりも3列目の空間や快適性が高められており、多人数乗車をしたいと考えるならディスカバリーがおすすめと言えるでしょう。
キャディラック エスカレード
GM(ゼネラル・モータース)の高級ブランド、キャデラックが用意するフルサイズのSUVがエスカレードです。
初代は1999年に登場し、2020年に発表された現行モデルが5代目にあたります。
全長5,400mm×全幅2,065mm×全高1,930mmという迫力のボディに搭載されるのは、6.2LのV型8気筒ガソリンエンジンです。
室内は、2列目に豪華なキャプテンシートを備えた7人乗り仕様。2列目の乗員向けといして左右に12.6インチのタッチ式ディスプレイを備えるほか、内蔵マイクとスピーカーシステムを利用して車内のコミュニケーションを円滑にするシステムが装備されています。
安全装備は、車両各部に多くのレーダー、カメラ、超音波センサーを搭載。多彩な先進のセーフティデバイスにより、安全なドライブをアシストします。
3列シートSUVとミニバン、どちらがいい?5つのポイントを比較
さて、ここからは3列シートを備える車の定番である「ミニバン」と、近年人気の「3列シートSUV」どちらを選べば良いのか迷っている方に向けて、5つのポイントでミニバンと3列シートSUVの特徴やメリットを比較して紹介していきます。
それぞれに利点や欠点がありますので、自分が何を重視して車を選びたいのか明確にしながら検討しましょう。
1:走行性
舗装された一般道の走行を前提に設計されるミニバンの最低地上高は、おおむね130〜160mmに収まっています。
いっぽうでクロスオーバーSUVは、オフロード走行を想定しているため200mm前後。アウトドアレジャーやウインタースポーツなど、悪路を走行する予定のある方はSUVがおすすめです。
2:乗降性
ミニバンは、お年寄りや小さな子供が乗り降りしやすい設計になっています。
いっぽうで、3列シートのSUVはほとんどが車高が高めであり、足腰が弱いお年寄りや、小さなお子さんには向いてない可能性があります。
スムーズな乗り降りを重視するならば、ミニバンのほうが良いかもしれません。
3:室内空間
3列シートSUVは、キャデラック エスカレードなどのように全列で広々とした空間を提供しているものもあれば、ボディサイズによっては3列目が窮屈に感じるものもあります。
ただ多くのユーザーは3列目をエマージェンシーととらえているようで、基本は5人乗りのSUVとして使い、いざというときには多人数で移動できるくらいに思っています。
いっぽうのミニバンは、ちいさなお子さんなら立ったまま移動できるほどの高い室内高に、前後の室内長も目一杯取っているので、すべての席でゆったりとした印象です。
ゆったりとした室内空間を重視するならば、どうしてもミニバンは外せません。
4:乗車シーン
ミニバンはファミリー層から熱い支持を受けていますが、後方の視界はあまりよくないと言われています。また、車体が大きいため、横風などの影響を受けやすいです。
いっぽうで3列シートSUVは、もともとオフロード向けで悪路走行性に優れており、運転するにあたっての安全性も高いものが多いと言われています。
そのため、安全・安心に運転が楽しめる車を選ぶのならば、3列シートのSUVに分があるでしょう。
5:見た目
ミニバンはいまやありがちな車と言われるほどですが、3列シートのSUVは外観にも気を使っており、スポーティなデザインが多いです。
また、カッコよさなどを追及した3列シートのSUVは、人目を引くように作られてもいます。たとえば、BMWなどのように外観で力強さを表現している車もあります。
気になる3列シートSUVがあれば、試乗して確かめるのがおすすめ
3列シートSUVに実際に乗ってみると、視界がよく運転が楽しく感じられるのか、それとも車高が高いため乗りにくいと感じるかなど、自分にとっての向き不向きがわかってくるはずです。
試乗せずに買って後悔することのないよう、紹介した3列シートのSUVのなかで気になった車があれば、ぜひ試乗してみましょう。