ワイルドイメージが格好イイ!カクカクデザインのおすすめSUV12選
多くの荷物を積むことができて、最低地上高も高いSUVは、アウトドアレジャーの相棒としてベストな選択です。
なかでも四角張ったカクカクデザインのSUVは、大自然のなかで映えることにくわえて、扱いやすさというポイントでもおすすめです。
そんなカクカクデザインをまとったSUVを12台ピックアップして解説します。
カクカクした四角張ったボディは乗りやすい
ちょっとレトロな雰囲気もある四角張ったデザインですが、じつは四角張っているのにはキチンとした理由があります。
そのひとつがボディの見切りが良いこと。
四角張ったカクカクデザインのSUVは、ドライバーの位置からボンネットの先端からリアエンドまで見切りが良いことが特徴です。
見切りが良いとフロントやリアのギリギリまで障害物に近づけるので、アウトドアの林道など狭い道でもトライできます。
またクロスカントリー系と呼ばれるSUVは、最低地上高も200mm以上を確保し、アプローチアングルやディパーチャーアングルも大きく、ちょっとした段差や河原の石などを気にせずに突き進むことが出来ます。
無駄な空間が少ないから荷物が積みやすい
ボディが四角張っているということは、室内も同様にスクエアな空間になっているので、必然的にラゲッジも荷物が詰め込みやすくなります。
クーラーボックスやポータブルバッテリーなど、大きくかさばる荷物も乗せやすく、無駄なスペースが残りづらくなりますし、ミドルクラス以上のモデルでは車中泊の際にもスクエアで広々とした空間が確保できます。
また通常時の居住性に関しても、どの席に座っても頭上空間が広く圧迫感がないなど、実用性にも優れるのがカクカクデザインの特徴です。
大自然のなかで映えるデザイン
アウトドア=自然には真っ直ぐな直線というものがほとんど存在しません。そんな環境下でカクカクデザインは思いのほか映えます。
また前述した理由によってキャンプ用具の延長線上、いわゆる道具としても魅力を発揮します。
つまり、四角張ったカクカクデザインのSUVこそアウトドアユースに最適なのです。
カクカクデザインのSUVおすすめ12選
カクカクデザインの大本命!トヨタ ランドクルーザー 250
長らく”出るぞ、出るぞ”と言われてきたトヨタ ランドクルーザープラドの後継モデルが、2024年4月に発売されました。
これまでのランドクルーザープラドと異なり、兄貴分のランドクルーザー300と基本骨格を共用する関係から、ランドクルーザー250と名付けられたニューモデルは、実用性を重視したスタイリングとパッケージに、歴代ランクルの特徴でもあるキャビンバックワードプロポーションが、角張ったデザインをより強調しています。
室内は、先代ランドクルーザープラドと同様、3列シート7人乗と2列シート5人乗りを設定。
パワートレインは、2.8L 直列4気筒直噴ターボディーゼルと2.7L 直列4気筒ガソリンの2種類で、2.8Lディーゼルに8速AT、2.7Lガソリンに6速ATをそれぞれ組み合わせます。
ソロキャンプなら軽自動車のジムニーで十分
軽自動車のカクカクデザインといえば、スズキ ジムニーです。
2018年にモデルチェンジを行い4代目に進化した際に、1981年から1998年まで販売された2代目を彷彿とさせるスクエアなデザインになりました。
ボディカラーも、オリーブ系グリーンやベージュ系といったアースカラーを用意してアウトドアに溶け込みます。
2ドアボディなうえリアシートはオマケ的なものなので、実質1人から2人の移動がベスト。狭い室内は、ソロキャンプであれば十分に対応できます。
高速道路で余裕があるジムニーシエラ
ジムニーと共通のボディながら、1,460ccの4気筒エンジンを搭載するジムニーシエラ。ボディサイズに制約のない普通自動車登録となったことで、トレッドも広がり、安定性も高まっています。
ジムニー/ジムニーシエラは、そもそもが本格オフローダーでありギア比は低めに設定されていますから、高速道路は苦手。なかでもジムニーは、100km/h時のエンジン回転数が3,800rpmと、ノイズも振動もかなりのものです。
その点、ジムニーシエラの100km/h時のエンジン回転数は3,000rpmで、トルクにも余裕があるのではるかに快適。高速移動が多いという方は、ジムニーシエラがおすすめです。
コンパクトなジープ、レネゲード
ジープブランドの末弟がレネゲードです。
同じステランティスN.V.傘下のフィアット 500Xとプラットフォームを共有するコンパクトクロスオーバーで、全長4,255mm×全幅1,805mm×全高1,695mm〜1,725mmというボディサイズは、日産 キックスとほぼ同じです。
デザインは四角ばったボディに、ジープ伝統のセブンスロットグリルや台形のホイールアーチ、丸形ヘッドライトといった要素を取り入れたことで、小さいながらもマッシブな印象。
パワートレインは、FFが1.4Lマルチエア インタークーラー付ターボ(2015年〜2018年)と1.3L 直列4気筒マルチエア2(2019年〜)、フルタイム4WDのトレイルホークには2.4L のタイガーシャーク マルチエア2エンジンが搭載されます。
中古でしか手に入らないトヨタ FJクルーザー
トヨタ FJクルーザーは、2006年に北米で発売されたモデルです。当時のランドクルーザープラドをベースに企画されたパイクカー的なモデルですが、日本でも反響が大きく2010年からは正式に国内販売が開始されました。
デザインモチーフは、ランドクルーザー70よりも古い1960年発売の40系ランクルで、丸いヘッドライトと大きなグリルカバーにTOYOTAのロゴ、ホワイトのルーフが、レトロでポップな雰囲気。
2ドアに見えるサイドドアは、観音開きとして後席への乗降性を高めているなど、なかなか凝っています。
それでいて基本の中身はランドクルーザープラドなので、ハイレベルなオフロード性能をあわせ持っています。
エンジンは4.0L V6のガソリンで、駆動方式はパートタイム式4WD。日本仕様のトランスミッションは5速ATのみでした。
最新のカクカクデザイン。ランドローバー ディフェンダー
ランドローバー ディフェンダーは、1948年にローバー社が発表した4輪駆動車”ランドローバー”をルーツに持つ本格SUVです。
ディフェンダーを名乗るようになったのは1990年からで、現在は2020年に発売された2代目に進化。徐々に台数を増やしています。
先代ディフェンダーのスクエアなデザインをモチーフとしながらも、現代的な解釈によって完成されたスタイリングは、かつてのディフェンダーを彷彿とさせるものの、よく見ればまったくの別物という秀逸なカクカクデザインです。
ボディは、ショートホイールベースで3ドアの90と、ロングホイールベースの標準ボディ110、さらに110と同じホイールベースにロングボディを架装した130があり、130には8人分のフルサイズシートが標準装備されます。
先代ディフェンダーは2016年まで生産されており、根気よく探せば程度の良い個体を見つけることができますが、基本設計は1980年代のままなので旧車と暮らす覚悟のある方だけにおすすめします。
2014年に再販された本格オフローダー。トヨタ ランドクルーザー 70
1984年にデビューし、マニアの間では優れた悪路走破性や耐久性などから、本格クロカンモデルとして愛されてきたランドクルーザー 70が、最初に復活したのは2014年のことでした。
ランドクルーザー“70”シリーズ誕生30周年を記念して期間限定販売された、復活70モデルは4ドアバンとダブルキャブピックアップトラックが用意されました。
2004年まで販売されていたモデルと比べると、70シリーズの面影を強く残しつつもインテリア(内装)やエクステリア(外装)が現代的にリファインされていることがポイント。ABSやエアバックなど、安全装備も追加されていました。
搭載されたエンジンはFJクルーザーやランドクルーザー プラド(2009年9月〜2015年6月)と同じ1GR-FE型4.0L V6。
パートタイム式4WDに5速マニュアルトランスミッションという組み合わせのみというハードな仕様ながら、中古車市場ではいまだに高値で取引されています。
現代的にリファインされたランドクルーザー”70”シリーズ
2023年末に発売されたランドクルーザー 70は、現代的にリファンされて再復活を遂げたモデルです。
その内容は、基本の骨格こそランクル70のラダーフレーム構造ですが、エンジンを従来のガソリンエンジンから、1GD型 2.8L ディーゼルターボエンジンスイッチするとともに、トランスミッションは6速ATの6 Super ECTへと変更されます。
以前はオプションだった電動デフロック(フロント/リア)は標準装備。くわえて、予防安全パッケージのToyota Safety Senseも装備して、安全性も高めています。
リファインされたエクステリアは、Bi-Beamヘッドランプ/デイタイムランニングランプ/フォグランプがすべてLEDとなり、オートマチックハイビームも装備します。
現在は、あまりの人気に販売が制限されており、販売店によっては抽選になっているとのこと、中古車が出回るのはしばらく先になりそうです。
セレブ御用達SUV、メルセデス・ベンツ Gクラス
メルセデス・ベンツ Gクラスは、NATO軍が採用した軍用車を民生用にアレンジして、1981年より初代の販売が開始されました。Gはドイツ語でオフローダーを意味するゲレンデヴァーゲンの頭文字です。
スクエアなフォルムや切り立ったフロントウインドウなど、初代から受け継がれたデザインは、オフローダーとして機能を追求したもの。駆動方式は、初代がパートタイム、1989年発表の2代目以降はフルタイム4WDとなっています。
現在販売されているGクラスは、2018年に大幅改良を受けたW463A型と呼ばれるモデルで、ボディの軽量化、電動機械式ステアリング、9速AT、安全運転支援システムなど、現代的な装備が施されましたもの。
2018年以前のモデルとの識別点は、フロントまわりのデザインとLEDのヘッドライトおよびリアコンビネーションランプです。
憧れのあの女優さんも乗ってるジープ ラングラー
第2次大戦中に生まれた軍用車ウィリス ジープをルーツに持つSUVが、ジープ ラングラーです。
女性オーナーも多く、女優さんが自身のYouTubeでドライブしている姿を公開したことで、人気に拍車が掛かっています。
独立したフロントフェンダーに、丸形ヘッドライト、7つの縦型スリットが入ったフロントグリル、取り外し可能なルーフ、台形のフェンダーアーチといったジープの伝統的モチーフで構成されたボディは、まさに無骨という表現がぴったりです。
2018年に全面刷新された現行モデルのエンジンは、3.6L V6に加え、ダウンサイジングの2.0L直4ターボも用意。安全性能の麺でも現代的にアップデートされています。
ボディにはロングとショートがありますが、4ドアでロングボディが標準モデルで、3ドアでショートボディは限定販売、市場でのタマ数が少なくなっています。
CMで使われているカクカクSUV、フォード ブロンコ
トーヨータイヤのCM「青を灯せ」シリーズで、カクカクデザインのSUVがオフロードを激走しているのを見たことがある人は多いでしょう。
以前は、ジープ ラングラーが使われていましたが、2023年になって見慣れないSUVが走行しています。
その気になるクルマは、2021年に発売されたフォード ブロンコです。
1966年に初代がデビューしたフォード ブロンコは、何度かのモデルチェンジを繰り返ながら発展してきましたが、1996年にいったんその歴史を閉じていましたが、世のSUVに乗って2021年に初代ブロンコをモチーフとしたデザインで復活しました。
本格的なラダーフレーム構造で、ボディタイプは2ドアと4ドア版をラインナップ。
2ドア版が4人乗り、4ドア版が5人乗りで、ボディサイズは、2ドア版が全長4,412mm×全幅1,928mm×全高1,826mm、ホイールベース2,550mm。
4ドア版は全長4,810mm×全幅1,928mm×全高1,854mm、ホイールベース2,949mmというスペックです。
エンジンは、2.3Lの直4ターボと2.7L V6ツインターボに、最上級グレード“ラプター”用の3.0L V6ターボの3タイプで、駆動方式は電子制御式4WDを基本に、一部パートタイム式も用意されています。
現在は正規インポーターのないフォード車ですが、かなり気になる存在ではないでしょうか?日本に上陸したら、ジープ ラングラーやランドローバー ディフェンダーのライバルとなること請け合いです。
アウトドアギアとしても十分な性能。日産 エクストレイル(2代目:T31型)
日産 エクストレイルは、タフギア道具というコンセプトで2000年にデビューしました。
はっ水シートや丸ごと洗えるラゲージボードなどアウトドアを楽しむユーザー向きの装備と、大きすぎないボディサイズ、日常の足としても使える性能などオールマイティーなSUVです。
なかでも2代目(T31型)はボクシーなエクステリアデザインに、クリーンディーゼルを搭載したグレードを用意して人気となりました。
荷室は、アンダートレイを備えたダブルラゲッジという二重床構造で、トレイを外して床面を下げることもできるなど、使い勝手にもすぐれています。
2代目エクストレイルは、山や川、スキー場など、アウトドアを楽しむユーザーに向けたモデルとして、2000年に登場しました。特徴は初代エクストレイルのコンセプトを継承したボクシーなスタイル。
スキーやスノボーの板、自転車などアウトドア用品の積載はもちろん、日常の足としても使えるオールマイティー性格のSUVとして人気を集めました。
特筆すべきは、はっ水シートや丸ごと洗えるラゲージボードで、CMでもこの点を訴求し、アウトドア好きのハートをがっちり掴んでいました。
荷室は、アンダートレイを備えたダブルラゲッジという二重床構造で、トレイを外して床面を下げることもできるよう設計されていした。中古車市場でも数多く流通しているので、購入のしやすさもポイントです。
アウトドアで映えるカクカクデザインのSUV。ここで紹介したほかにも、レンジローバーやランドローバー ディスカバリー、古いところではランドクルーザー60やジープ チェロキーなど、中古車で探せばまだまだあります。
都会的なクロスオーバーSUVに飽きたら、カクカクデザインの四角張ったSUVがおすすめです。