自動車保険の使用目的とは?「業務/通勤/レジャー」の適切な選び方

自動車保険の見積や新たに申込をする時には、契約自動車の使用目的は必ず聞かれます。自動車保険の保険料は、契約自動車を取り巻くリスクに応じて変化をしますが、自動車の使用目的も保険料に影響を与えます。
ここでは主な使用目的を3つ紹介し、それぞれ保険料にどのように影響するのかを解説します。
自動車保険の使用目的とは?

自動車保険において、契約の車を利用する主な目的のことを自動車保険の使用目的といいます。
使用目的は契約している車の利用状況によって、「業務使用」、「通勤・通学使用」、「日常・レジャー使用」の3つに分類され、どの使用目的を選択するかは、契約者の申告によります。
使用目的である上記3つのがどれに該当するかは保険料に影響を与える要因となっているため、使用目的について理解しておくことは大変重要です。
自動車保険における3つの使用目的
自動車保険の3つの使用目的の違いについて解説します。
業務使用
契約の自動車を継続的に業務に使用する場合は、業務使用となります。
例えば、得意先への訪問や、工事業の人が頻繁に作業現場に足を運ぶような場合も業務に該当します。目安としては、使用頻度週5日以上、月で15日以上業務で使用する場合は業務使用となります。
通勤・通学使用
主に通勤・通学で契約自動車を使用している場合は使用目的は通勤・通学使用となります。
こちらも使用頻度の目安としては、週5日以上、月15日以上通勤で使用している場合は、通勤・通学使用に該当します。
日常レジャー
業務使用・通勤、通学の基準に当てはまらない場合は日常レジャー使用という扱いになります。
保険料は変わる?

自動車保険の保険料はリスクの高さによって変動します。
業務使用、通勤・通学、日常レジャーを比較すると、利用頻度や走行距離が最も多くなる業務使用が1番、保険料が高くなり、次に通勤・通学使用。そして日常レジャーは最も利用頻度が低いためリスクが低いとされ、保険料が3つの使用目的の中では最も安くなります。
使用目的の変更は保険会社に連絡

使用目的が変更になった場合は、保険会社に通知する必要があります。
これまでは業務使用だったものの、サラリーマンに転職し車通勤に代わるような場合は、業務使用から通勤・通学使用に変わり使用目的も変化。保険料は安くなる可能性があります。
逆にこれまでに使用目的を日常レジャーにしていたものの、個人事業主として独立。業務使用となる場合は、保険会社に連絡をして使用目的の変更をする必要があります。この場合は日常レジャーから、業務使用への変更ということで保険会社に連絡をして、使用目的変更手続きを行います。
この場合は使用目的の変更によってリスクが高まるため保険料は従来よりも高くなる可能性があります。
使用目的を偽るとどうなる?
保険会社は契約自動車の使用目的の変更は、遅滞なく保険会社に通知するように定めています。通知義務を怠ると、保険契約を解除されたり、保険金を支払ってもらえない可能性があります。
まとめ
- 使用目的とは、自動車保険において、契約の車を主に利用する目的のことをいいます。
- 自動車保険の使用目的は「業務使用」、「通勤・通学」、「日常レジャー」の3つに主に分けられます。
- 利用頻度が多くリスクも高いため、業務使用が最も保険料が高くなり、日常レジャーが最も保険料が安くなる傾向があります。
- 使用目的がかわる場合は遅滞なく保険会社に通知をする必要があります。
- 通知義務を怠ると、契約が解除されたり、保険金が支払われないことがあります。