ホンダの燃料電池車クラリティ2017年モデルがアメリカで発売開始。トヨタ・ミライより長い!航続距離は589km

水素で発電して走行する燃料電池車というと、トヨタのミライ。という印象がありますが、ホンダも負けていません。
今年中に、燃料電池車Clarity(クラリティ)をアメリカの西海岸で発売することになりました。カリフォルニア州中心に、ロサンゼルスやオレンジ郡で12のディーラーを通して発売します。
クラリティがアメリカでデビューしたのは、2015年のロサンゼルスモーターショーでした。
※ 2016年11月01日時点

アメリカのカリフォルニア州には、トヨタとホンダが整備してきた20もの水素ステーションがあります。
ホンダによると、水素ステーションから16km以内に住んでいる人は、クラリティが利用できるとのことです。
今回発売される2017年モデルは、前のモデルよりも燃料電池のサイズが33%小さい一方で、出力は60%増加しています。
ボディは5人乗りで、クラリティ専用に作られたものですが、いずれ、クラリティファミリーとしてプラグインハイブリッド車や電気自動車も製造され、そのボディにも利用されるとのことです。
値段についてはホンダは明らかにしていませんが、リースで月500ドル(約5万円)以下、総額6万ドル(約600万円)程度になるだろうとしています。
一回の水素の充填で走行できる航続距離は366マイル(約589km)です。
アメリカで現在販売されている水素自動車にはトヨタ・ミライ、そして韓国ヒュンダイのTucsonがありますが、ミライの航続距離は312マイル(約502km)、タクソンの航続距離は、265マイル(約427km)ですので、このクラリティは両者を上回る航続距離になります。
環境規制の厳しいアメリカのカリフォルニア州では、電気自動車が急速に普及していますが、ポストガソリン自動車のデファクトスタンダードを目指して、燃料電池車を推進するトヨタ、ホンダの日本勢が奮闘しています。