日本再進出のEV戦略車「IONIQ 5」試乗でヒョンデの実力を探る!優れた走りの良さに土屋圭市も感心
「IONIQ 5 N(アイオニック ファイブ・エヌ)」でサーキットを走り、あまりの楽しさに感激した、YouTubeチャンネルの車選びドットコム。
その走りがあまりに素晴らしすぎたので、今回はそのベースモデルである「IONIQ 5」をチェックしてみることにしました。
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- 走りに特化した「IONIQ 5 N」に対して「IONIQ 5」は素のモデル
- 直線基調の斬新なデザイン…ボディサイズは「RAV4」よりも巨大?!
- 広々とした室内空間は快適に過ごすための工夫が満載
- 305psを発揮する優れた動力性能!素直な走りの良さに驚き
走りに特化した「IONIQ 5 N」に対して「IONIQ 5」は素のモデル
走行性能を徹底的に鍛えた「IONIQ 5 N」は、三菱ランサーでいえば「ランサーエボリューション(ランエボ)」だし、スカイラインでいえば「スカイライン GT-R」、そしてシビックでいえば「シビックタイプR」に相当するモデル。
前回のIONIQ 5 Nに対して今回のIONIQ 5は、シビックタイプRではなく普通のシビックのような感覚だと思えばいいでしょう。
ところでIONIQとは韓国の自動車メーカー「ヒョンデ」のEV(電気自動車)専用モデルシリーズで、もちろんIONIQ 5もエンジンを積んでいないEVです。
ヒョンデグループは2023年のグローバルにおける販売台数は世界第3位。
世界を見まわしても、ヒョンデより販売規模が大きいのはトヨタグループとフォルクスワーゲングループだけといえば、その規模感とイメージが湧くのではないでしょうか。
すなわち日産やホンダよりも規模が大きいわけで、もちろんそのポジションは“運”だけではたどり着けませんよね。
それだけ実力が高く、世界から認められた自動車メーカーなのです。
直線基調の斬新なデザイン…ボディサイズは「RAV4」よりも巨大?!
それにしてもIONIQ 5のデザインは斬新。
基本的に直線でまとめたシンプル&クリーンな構成でありながら、どこかネオレトロな雰囲気もあってクールじゃないですか。
ワタクシ自動車ライターの工藤貴宏も嫌いじゃないです。いやむしろけっこう好き。
元レーシングドライバーの土屋さんもこのデザインは好印象のようですね。
そして面白いのはスケール感。はっきりいって、写真でイメージしてから実車を見るとサイズ感がバグります。実際は写真で見るよりもぜんぜん大きいんです。
写真だと小さいように見えて、実は全長は4.6mオーバー。
全幅は1890ミリで、実はトヨタのSUV「RAV4」よりも大きいんです。
3mを超える長いホイールベースや、20インチの大きなタイヤによって絶妙なバランスで、写真では小さく見えてしまうのでしょうね。
広々とした室内空間は快適に過ごすための工夫が満載
大きな車体だけあってラゲッジスペースは広々。
いつもの大型スーツケースを丸々と飲み込んでしまいます。
エンジンを搭載しないというEVの特徴を活かして、ボンネット内にも荷物スペースがあります。
インテリアを見てみると、室内は広々としているだけではなく後席電動スライドまでついていて便利。
上級セダンで見かけることが多い後席電動スライドを備えているのは、ハッチバックとしては珍しいですね。
電動といえば、ガラスルーフを塞ぐサンシェードの開き方も観音開きのようで独自でした。
その様子はぜひ動画でご覧ください。
さらには充電中などに室内でリラックスできるシートアレンジも備えています。
この「リラックスモード」はワンタッチで即座に呼び出すことができるので、電動のシートの操作を長々と行う必要がないのが嬉しいですね。
305psを発揮する優れた動力性能!素直な走りの良さに驚き
さてと……走りはどうでしょうか?
まず、乗り心地の良さに関してはみんなが納得。
EVの中には突き上げがゴツゴツとくるクルマもありますが、IONIQ 5はしっかり味付けられていますね。
峠道では「よく曲がる」と土屋さんもハンドリングの良さに好印象。
今回試乗した車両は305psのデュアルモーターAWDモデルで、2トン越えの車両重量とはいえ、遅いはずがありません。
スムーズだけど力強く加速しますね。ホント、この走りの良さはぜひ試乗して欲しい。
それが難しいのであれば「車選びドットコム」のYouTubeチャンネルでぜひ疑似体験してください!
そうそう…以前ご紹介した「KONA」と同様に、ウインカーレバーは日本市場のために右側に移設されていたんです。
世界戦略車でありながらこういったローカライズ(現地対応)をしてくれるあたりにも、ヒョンデの日本市場への本気度が伝わってきますね。
「未来のクルマだと思っていたものが、いつの間にできていた」と藤井マリーさんは動画の最後にコメントしたのですが、そこにすべてが集約されているような気がします。
ボクからは「クールな見た目なのに、実は走りが熱い」ことをお伝えしておきましょう。
というわけで、ぜひ動画でもIONIQ 5の解説動画をご覧ください!