「国内の買取相場は、依然として高止まり傾向継続中」2025年9月買取相場レポート
中古車の買取価格は同じ車種、同じ条件であっても年間を通じて見ると、高い時期と安い時期があることはご存知のとおり。できるだけ高値で売却するには、タイミングと買取業者選びが大切です。
車選びドットコムでは、オークション相場や自社で収集・蓄積した独自データを基に、最新の買取相場をレポートしてお届けします。
過去最高を記録した前年と同水準で推移する中古車の買取相場
自動車の買取相場は、今年2月に過去5年間において、もっとも高値を記録しました。
国内の中古車販売は、経済が低迷している影響で、昨年から販売が伸び悩んでいますが、海外からの需要は好調を維持。例年通り、春先の需要期が過ぎた4、5月には落ち込みがありましたが、現在は昨年と変わらない高水準で推移しています。
この中古車の海外流出は、しばらく続きそうな気配。以前にもお伝えしたことですが、日本には車検制度があることで、比較的状態の良い中古車が多いことがその理由です。
低年式車や、過走行ぎみであっても、一定の品質が保たれているという安心感が日本の中古車にありますし、そもそも日本では走行距離が10万キロを上回っている中古車は稀です。また日本車に限って言えば、信頼性と耐久性の高さ、燃費の良さがプラスされて、世界中で人気です。
車種も、中東で人気のトヨタ ランドクルーザーから、アジア圏で人気のミニバン、南西アジアやアフリカで需要が多い小型セダンまで、さまざまな国でそれぞれの事情に合致した中古車が海外へ流出しています。
また今年から自動車輸入が再開されたスリランカでは、1.5リッター以下の車両が人気で、そこに軽自動車も含まれます。
このように海外からの需要が幅広い車種におよぶ状態は、国内の低迷している販売をはねのけるほどの需要を生み出して、買取価格を引き上げる要因になっています。
2025年9月の中古車買取の動向
車選びドットコムが過去5年ぶんのデータをもとした分析では、買取価格は今年9月から10月かけて最高値を記録することが予想されています。
この高値を支えているのは好調な中古車輸出によるもので、そのあおりを受けた国内の中古車販売は、価格が高騰して厳しい状況になっています。高値の要因は、中古車全体のタマ数に関する問題です。
今年、登録から5年目を迎える2020年といえば、新型コロナウイルスが発生して新車の製造や販売が停滞した年です。これは日本国内に留まらず、海外でも同様でした。
中古車の輸出も同じように停滞していたことから、とくに高年式に強い需要が生まれています。
もともと2020年以降は、国内の新車(普通車+軽四輪車)販売台数が40万台を下回っており、今年に限らず5年落ちの中古車のタマ数が少ないという状況があと数年は続きます。
そこに海外からの強い需要がくわわると、需給バランスがくずれて買取価格は高値に振れることになります。
とくに日本の中古車を輸入している国や地域では「製造または登録から◯年以内の車両に限る」という条件のある国や地域も少なくなく、高年式がターゲットになっています。
つまり、3回目の車検にあたる7年落ちに次いで乗り換えが多いと言われる5年落ちの中古車両の供給不足によって、業者は積極的に買取を進めることになり、結果、買取価格のさらなる上昇がありそうです。
前述したように、現在は国内の販売よりも海外からの需要が上回っています。愛車をできるだけ高値で売却したいと考えている方は、輸出に強い買取業者を探すと良いでしょう。
その際は、車選びドットコムの一括査定サービスがおすすめ。車選びドットコムの一括査定サービスなら、車両の情報を入力するだけで、複数の買取業者に査定の依頼ができますので、手軽にかつ少しでも高く車を売りたいオーナーにこそ使ってほしいシステムなのです。
また、いますぐの売却を考えていなくても、自身の愛車の相場感を知っておくことは、後々に役に立ちますし、思わぬ高値が提示されることがあるかもしれないので、一度利用してみてはいかがでしょうか?
ボディタイプ別買取ランキング
最後に中古車情報サイト(車選びドットコム)の、最新のボディタイプ別中古車買取ランキングを紹介します。市場で売買が盛んな人気の車はすぐに買い手がつくことから買取価格にも影響しますので、愛車の売却を検討する際には市場のトレンドもぜひ参考にしてください。
国産車ボディタイプ別買取ランキング
国産車ボディタイプ別買取ランキングは、1位の軽自動車から5位のセダン/ハードトップまで前月と同様でした。
全体の約30%を占める軽自動車ですが、ランク外にも6位に軽バン/軽ワゴン、8位に軽RVが位置するなど、軽カテゴリー全般の人気が目立ちます。
| ボディタイプ | 割合 | |
| 1位 | 軽自動車 | 30.9% |
| 2位 | ミニバン/ワンボックス | 19.6% |
| 3位 | コンパクト/ハッチバック | 15.6% |
| 4位 | SUV/クロカン | 8.7% |
| 5位 | セダン/ハードトップ | 6.7% |
輸入車ボディタイプ別買取ランキング
輸入車ボディタイプ別買取ランキングは、1位のコンパクト/ハッチバックから3位のセダン/ハードトップが変わらずで、クーペとステーションワゴンが入れ替わり、ステーションワゴンが4位、クーペが5位となっています。
国産では数が少なくなったクーペとステーションワゴンがトップ5にランクインするのは、輸入車の傾向です。
| ボディタイプ | 割合 | |
| 1位 | SUV/クロカン | 29.2% |
| 2位 | セダン/ハードトップ | 18.8% |
| 3位 | コンパクト/ハッチバック | 18.4% |
| 4位 | ステーションワゴン | 11.9% |
| 5位 | クーペ | 11.1% |
買取価格は、販売戦略や店舗ごとの在庫状況、業者の得意とする車種、また顧客からの要望を受けている車種など、さまざまな要因によって変動します。その差は数万円から、多いときには数十万円になることもあります。
少しでも高値での買取を期待するのであれば、まずは複数の業者から見積もりを取ることが重要です。
一括査定サービスを利用して、いくつかの買取業者から見積もりを取ることで、もっとも高額をつけた店舗に売却することができますし、希望の店舗の提示価格が思ったより低かった場合でも、他店の見積もりを交渉材料に使うことができるのもメリットです。
また、車の売却においては、買取価格の高さだけでなく、信頼できる店舗を見つけることも大切です。
そんなとき一括査定サービスは、愛車の市場価値を把握できるだけでなく、信頼できる店舗を見極める手がかりにもなるかもしれません。




























