街で人気のクロカン系SUV、日英対決!トヨタ ランドクルーザー250×ランドローバー ディフェンダー
クロスオーバーSUVの流行に牽引されるように人気が再燃したクロスカントリー系SUV。
メルセデス・ベンツのGクラスはその筆頭ですが、より実用性を重視したモデルとして人気を集めているのが、トヨタ ランドクルーザー250とランドローバー ディフェンダーです。
高額な本格クロカン系SUVのなかにあって、1000万円を切る新車価格も魅力の2台を徹底比較します。
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- 人気上昇中のランクル250とディフェンダー
- 生活実用を掲げて登場したランドクルーザー250
- ニーズに応じて3つのボディタイプが選べるディフェンダー
- 3列目を重視するならディフェンダー130もアリ
人気上昇中のランクル250とディフェンダー
タフなオフロード専用コースはもちろん、林道や雪上などを走破するようなシーンはほとんどなくても、ファッションとして乗る人も多いクロスカントリー系SUV。
そのなかから、人気上昇中のトヨタ ランドクルーザー250と、ランドローバー ディフェンダーをピックアップしました。
新車価格はランクル250が520万円〜、ディフェンダーは872万円〜と差があるものの、中古車市場では500万円台から狙える2台のクロカン係SUVを徹底比較します。
生活実用を掲げて登場したランドクルーザー250
2024年4月に発売されたランドクルーザー250は、プラドの後継的存在で”生活実用”をテーマに開発されました。
パワーユニットは、人気の2.8Lディーゼルに8速AT、2.7Lガソリンと6速ATの組み合わせから選択できます。
2025年12月現在もディーゼルの受注停止、あるいは長い納期待ちが続いている模様ですが、2.7Lガソリンであれば比較的短い期間で納車されています。
じわじわと物件数が増えている中古車は、デビューから間もないため走行距離の少ない個体が中心です。
荷室の容量と使い勝手ならエントリーグレードの「GX」がおすすめ
ランドクルーザー250の室内は、3列7人乗りが基本でディーゼルのみ2列5人乗りが選べます。
3列目の居住性は、ミニバンほどではないものの、身長170cmの筆者であれば非常席としては十分に使える印象です。
3列目の格納は、最上級グレードの「ZX」(ディーゼルのみ)が電動式、中間グレードの「VX」は手動式。2列目を前倒しすれば、ほぼフラット(スロープのように前方が持ち上がる)なスペースが現れます。
いっぽうエントリーグレードの「GX」(2列5人乗り)は、3列目がないことで荷室フロアが低く、同じ5人乗り状態で容量を比較すると、「ZX」「VX」の937Lに対して1,063Lと余裕があります。
キャンプなどを楽しむ人で、荷物が多い場合は2列シート車の「GX」を、6人以上乗ることもあるのなら3列シート車の「ZX」または「VX」が選択肢になります。
ディーゼルとガソリンが設定される「VX」の新車価格は、ディーゼルのほうが85万円高く、ディーゼル人気もあって中古車市場でも高値となっています。
高速道路を使った長距離移動が多く、山道なども走る場合は、トルクフルなディーゼルの特性が魅力になりますが、街乗り中心であればガソリン車でもパワー不足を抱かせず、高い静粛性などの利点もあります。
ニーズに応じて3つのボディタイプが選べるディフェンダー
ディフェンダーは、5ドアの110を中心に、3ドアでショートボディの90と、5ドアでロングボディの130を設定しています。
110にはオプションで3列目を追加できますが、足元、頭上空間ともに狭く、シート自体も小さいため、エマージェンシーまたは子ども向けといった印象。
3列シートで7人乗りまたは8人乗りを選ぶなら、110のボディを340mm延ばした130がおすすめです。
新車販売と同様に、中古車でも多いのは主力モデルである110ですが、90も130もそれなりに流通しています。
街なかでの取り回し性ならショートボディの90だけど…
3ドアで全長の短い90は、5.3mという最小回転半径により取り回ししやすい反面、2人乗車が多い人でも後席に荷物を放り込む際などに不便を感じるかもしれません。
3人以上で乗る機会が多いのなら、当然ながら5ドアの110、130が便利です。
いっぽう110と130の最小回転半径は6.1mで、狭い住宅街などでは取り回しに苦労するシーンもあります。
着座位置が高いため見切りがしやすい利点もありますが、小回りが利くほうではないため折り込みずみとしたいところです。
2019年11月に発売された現行型ディフェンダーは、2.0ガソリンから登場し、翌2020年に3.0L直列6気筒ディーゼルが追加されています。
2024年5月にはディーゼルエンジンの出力を350PSに向上させるなど改良を重ね、2025年7月にはPHEVも追加。
2026年モデルでは、2.0Lガソリン、3.0Lディーゼル(マイルドハイブリッド)、5.0L V8ガソリン、2.0Lガソリン+モーター(PHEV)、ハイパフォーマンスモデルのOCTA用4.4Lガソリンという多彩なパワートレインから選択できます。
3列目を重視するならディフェンダー130もアリ
ディフェンダーは、アイコニックな90、主力モデルの110、3列目も実用になる130を設定していて、パワートレインも含めてランドクルーザー250よりも多様なニーズに応えています。
とくに、3列目の広さも重視するのならディフェンダー130という選択をする手もありでしょう。































