自動車保険のゴールド免許割引とはどんな割引?

ゴールド免許になると、自動車保険が割引になることがあります。しかし、車に乗る人のうち、誰がゴールド免許なら割引になるのか?保険期間中に免許の色が変わったらどうなるのか?細かい要件はあまり知られていません。
ここでは、ゴールド免許割引の適用条件やタイミングについて、 「まだまだよく分からない…」という人に向けて、 「ゴールド免許割引」についての基礎知識や、割引が適用されるケースを詳しく解説します。
ゴールド免許割引とはどんな割引?

ゴールド免許割引は、自動車保険の割引制度の一つで、無事故無違反の実績がある優良ドライバーの保険料を割引する制度です。
事故や違反が少ない優良ドライバーの証であるゴールド免許保有者は、保険金を支払う機会も少ないことが予想され、保険金を支払う立場の保険会社としてはなるべく優良ドライバーとの契約を増やしたいところ。
そこで多くの優良ドライバーと契約をするために保険料を割り引くのです。
ゴールド免許割引が適用になるかどうかは、以下の2点で判断されます。
1. 記名被保険者、つまり契約車両を最もよく運転する人の免許の色
夫がゴールド免許で自動車保険の契約者、妻がブルー免許で自動車保険の記名被保険者となっている場合は、ゴールド免許割引が適用にならないので注意が必要です。
2. 保険の開始日時点でゴールド免許であること
保険始期日が免許更新期間(誕生日の前後1ヵ月間)にある場合、更新前後の運転免許証の色がゴールドならゴールド免許とみなされます。
(実際の免許証や、運転免許証更新連絡所が証明書となります)
逆に、このタイミングであれば更改後に免許がブルーになってしまう予定の人でもゴールド免許で更新ができます。
ゴールド免許でどれくらい割引になる?
各社さまざまな基準がありますが、以下に例をご紹介します。
【損害保険会社A】
ゴールド 12%割引
それ以外 割引なし
【損害保険会社B】
ゴールド 12%割引
運転者が本人限定の場合15%割引
また、ゴールド免許割引は全ての保険会社が用意している制度ではありません。
ゴールド免許についておさらい!自動車保険の免許の色とは

ゴールド免許は、過去5年間に無事故・無違反の人に交付されます。免許証の表面に記載されている有効期限の背景が金色になっているものがゴールド免許です。
その他免許の色にはグリーンとブルーがあります。
・グリーン
運転免許証を取得した時に交付をされます。免許取得から3年間はグリーン免許です。
・ブルー
グリーンから初めて更新をした人、一般運転者、違反運転者も含まれます。更新期間は3年または5年。
ゴールド免許は過去5年に無事故・無違反であることが要件ですが、運転免許証を取得してからの場合は、ゴールドまで最短6年かかります。
これは、グリーン免許で3年経過後、ブルーに更新。ブルーも初回の更新は3年です。本来はブルーの2年目で無事故・無違反ならゴールドの要件は満たしますが、初回のブルー免許の更新は3年なので6年かかってしまうのです。
では、ゴールド免許の要件である過去5年間、無事故・無違反という点について、「過去5年」とはどのような期間を表すのでしょうか?
ここでいう過去5年とは、誕生日から40日前の時点から過去5年間を表します。誕生日が5月25日なら、4月15日を起算日とし、その前日4月14日から過去5年間の事故歴、違反歴が対象となります。
そのため、ゴールド免許で更新予定の人が免許更新の1週間前にブルーになるような違反をしても、ゴールドで更新することが可能です。
ただし、次回の更新はゴールドでの更新はできません。

免許取得からの年数 | 免許の種類 |
---|---|
取得〜3年 | グリーン |
3年〜 | ブルー |
6年〜(5年間無事故・無違反の人のみ) | ゴールド |
【場合別】ゴールド免許はどうなる?
ここでは、保険期間中に免許の色が変わった時などの特殊な事例をご紹介します。
保険期間の途中で免許の色が変わった時
保険期間の途中で免許を更新してゴールド免許になっても、すぐに自動車保険のゴールド免許割引が使えるわけではありません。
次の自動車保険の更新時にゴールド免許割引で更新をします。
逆にゴールド免許が保険期間中にブルーになった場合、この場合もすぐにブルーの保険料が適用されるわけではなく、次の更新時にブルー免許として更新をすることになります。
しかし、保険期間中にゴールド免許になった場合、今の自動車保険を中途解約。新しいくゴールドで自動車保険に加入しなおすとゴールド免許の保険料を適用することは可能です。
ただ、これは等級の進行を遅らせることにもなるため、長い目で見るとデメリットが発生している場合があります。
新車を購入して、自動車保険の新車割引とあわせて使うことでより効果的にできる方法もありますが保険料はしっかりシミュレーションしておく必要があるでしょう。
車を譲り受けた時
また、免許を取得してすぐの人の中には、親の名義の車を譲り受ける人もいるでしょう。親の名義の車の場合、親がゴールド免許なら自動車保険にゴールド免許割引が適用されている場合もあります。車を譲り受け、途中で主な運転者が変わった場合は、変更した時点での新しい運転者の免許証の色で割引されるかが判断されます。
また、保険期間中に新車を購入して、新車割引率の高い自動車保険を乗り換えるという人もいるかと思います。もし乗り換え時点でゴールドからブルーに変わっていた場合、ゴールド免許割引が契約日から適用されなくなるので要注意です。
まとめ
- ゴールド免許割引が適用になるかは、記名被保険者の免許の色と、保険の開始日時点でゴールド免許であることが要件です。
- ゴールド免許は無事故・無違反で安全運転を証明するもの。保険会社は保険料を割り引きをして保険金を支払う可能性の少ないゴールド免許所有者を優遇します。
- ゴールド免許の要件である、「過去5年」とは誕生日から40日前を起算日とし、その前日から5年間を表します。
- 保険期間中に免許の色が変わっても、すぐに保険期間中に保険料が変わるわけではありません。(中途解約、再加入の手続きを踏めば反映はするが、等級の進行が遅れて長い目で見ればデメリットになることもあるので注意が必要)