傷がある車を下取りに出したい【どのくらいマイナスなのか】
これから車を下取りに出そうと考えていて、
- 「傷やヘコミがあって査定が不安だ。」
- 「傷は下取りに出す前に修理したほうがいいの?」
などと、お困りではないでしょうか。
車を下取りに出す際、買取金額に傷がどのように影響しどの程度減額されるのか、下取り前の修理が必要なのかを解説していきます。また、通常の下取り以外の売却方法についても併せて紹介します。
キズは下取りに影響するの?
まず結論として、下取りに影響します。なお、普段使いで生じるような細かなひっかき傷程度であれば、全く影響ありません。
判断基準は、爪がひっかかるかどうかです。爪がひっかからない程度の傷であれば、無視して構いません。
続いて、下取り時の査定について説明します。
査定では、「傷一箇所につき、何円マイナス」という考え方はしません。一般的に、一般財団法人日本自動車査定協会によって定められた、減点方式が用いられます。この方式は、傷の大小に応じて分類し、点数化し評価するものです。
大きさの基準は四種類あり、減点対象は三種類となっています。傷のサイズが500円玉未満であれば、減点対象外となります。
減点対象の基準は、
- カードサイズ未満か
- A4サイズ未満か
- A4サイズを越えるか
の三点です。
なお、一見傷のない車であっても、過去に修理を行っていたり、骨格にゆがみが生じていたりすると減点の対象となります。
また、減点となる対象は、ボディの傷だけではありません。さびや腐食、ガラスのひびも対象です。
傷や凹みに関して、対応査定スタッフに過去の修復歴を隠すと、売買契約後、買取店と査定金額についてトラブルに発展する可能性があります。
そのため、傷は凹み、修復歴がある場合には、査定前に対応スタッフに話し ておきましょう。車の傷が軽傷な場合でも査定金額がマイナスになってしま いますが、業者によりマイナスせずに買取してくれる可能性もあります。
1つの業者だけに査定を依頼するのではなく、複数の買取業者の金額を比較した上で、売却先を判断しましょう。
減額(減点)はどのくらいか?
標準の状態(減点なし)の場合は、減額はありません。
500円玉サイズ未満であれば、減額の対象となりません。カードサイズ未満の場合、1,000円×10点の計算で1万円の減額です。A4サイズ未満の場合は、1,000円×20点=2万円の減額となり、A4サイズ以上の場合は、1,000円×30点=3万円の減額となります。
- 500円玉サイズ未満・・・減額の対象外
- カードサイズ未満・・・1,000円×10点の計算で1万円の減額
- A4サイズ未満・・・1,000円×20点=2万円の減額
- A4サイズ以上・・・1,000円×30点=3万円の減額
但し、バンパーやドアは、50点以上の減点で部品交換が必要です。例えば、「バンパーに傷が三箇所あり、10点の傷が一ヶ所、20点の傷が二ヶ所の計50点。」という具合です。
部品交換の費用は国産車の場合で、バンパーは約5万円~10万円、ドアは約10万円となります。外車や高級車だと、バンパー、ドアどちらでも約20万円はかかります。
車の査定基準と修復歴とは?
車の査定基準と修復歴について解説します。
車に傷や凹み、修復歴がある方の中でも「どの範囲や部分を損傷した時に減点と判断されるのか」を理解していない方が多いです。
以下で詳しく解説します。
車の査定基準
車の査定基準として評価されるポイントは「車種・年式・走行距離」の3つが該当します。
また、査定基準は以下8つの項目を元に金額を算出しています。
- 内外装が無傷なのか?
- エンジンや足回りに異常がなく良好な状態か?
- 車検の残月数が「3ヶ月以上」残っているのか?
- 走行距離が標準走行距離の範囲内に収まっているのか?
- タイヤの残り溝がスリップサイン以上残っているか?
- 修復歴がない車か?
- 減点要因に該当していないのか?
- 改造車でないのか?
査定時の減点項目に該当していなければ、減額されることはありません。ただし、上記、項目に1つでも該当している車は、査定基準金額から減額される仕組みになります。
車の修復歴
修復歴とは、災害や交通事故により、修理もしくはパーツ交換した車のことです。
修復歴がカウントされる条件は「車の骨格」にあたる部位に損傷や修復歴があった場合になります。
- フレーム
- クロスメンバー
- インサイドパネル
- ピラー
- ダッシュパネル
- ルーフパネル
- フロア
- トランクフロア
上記、骨格部分は溶接で連結されており、外からの強い衝撃が加わると「車の耐久性」に大きく影響を与えてしまいます。
車の耐久性に影響を与えることで、結果的に査定金額の減額に繋がります。
キズの修理は必要?
これから売りに出すのだから、できるだけキレイにしておきたいというのは、当然の心理といえるでしょう。しかし、小さな傷程度であっても、修理は不必要です。
素人による傷消し作業は、磨きすぎて塗装が剥げてしまったり、ムラができたりといったリスクがあります。減点されるはずのなかった傷が、減点対象へとなるだけではなく、傷が悪化したことで更に減点されることになるのです。プロレベルで修理できる自信がある方のみ、自己責任でするべきでしょう。
減額対象の傷に対しては、修理を依頼することで査定金額を上乗せできる確率があがりますが、修理代金のほうがより多くかかるケースがほとんどです。仮に、査定金額が90万円、減額が10万円であったとして、10万円以上かけなければ修理できないからです。
つまり、実質損をすることになるので、減額対象の傷であっても修理は不必要ということになります。ただし、傷が1~2ヶ所であるなど、修理費用が小額ですむのであれば、この限りではありません。
修理費用を上回る査定など、稀有であることを心にとどめておくべきです。
キズのある車を高く売る方法は?
傷のある車でも高く売る方法はあります。
その方法とは、車一括査定や買取、廃車買取です。
車一括査定
車一括査定を申し込むと、全国にある様々なディーラーが査定してくれます。査定時の傷に対する評価はディーラーによって異なります。例えば、カードサイズ未満について、ディーラーAは1,000円×10点=1万円と計算、ディーラーBは900円×10点=9千円と計算、という具合です。
車一括査定により複数の見積結果を比較することで、より高い金額のディーラーを選ぶことができます。
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買取店
続いて、車の買取について。
買取は、下取りの価格と比べて、数万から数十万高く売れる場合があります。買取業者は修理工場を持っているケースがあり、自前で傷の修理を行えるため、個人が依頼するよりも安く修理できるのです。
買取業者の多くは、中古車販売業者間で行われるオークションに出品しています。オークションでは、人気のある車種であれば高値がつく場合もありますが、それほど大幅な金額の増加は見込めません。
オークションの出品を代行している業者や、転売して海外へ輸出している業者も存在します。
廃車買取
最後に廃車の買取について。
廃車という単語から費用がかかるイメージがありますが、ちゃんと買取をしてくれる業者が実在します。ちなみに通常の廃車は、廃車の手続きと車体の処分費用が必要です。廃車買取は、下取りの査定金額が低い車でも高く買い取りしてくれます。特に傷の多い車や、過去に修理暦がある車にオススメです。
この買取業者の多くは、廃車の買取に車としての価値を求めているのではありません。タイヤやホイール、バッテリーなどを部品やパーツ毎に分解・洗浄し、使用可能な部分を商品として再利用するためです。
また、ボディなどの金属部分は、リサイクル対象として取引されています。車の材料には鉄やアルミなどの金属が使われており、場合によっては高値で取引されているからです。廃車買取なら、下取りでゼロ円同然の査定を受けても、数万円で買い取りしてくれます。
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まとめ
- 傷の大小によって、マイナスとなる金額が異なる
- 傷の修理は基本的に不必要
- 通常の下取り以外にも、車一括査定や買取、廃車買取という方法がある
査定時は、傷の大小によって、マイナスとなる金額が異なります。
500円玉サイズ未満の傷では減額の対象となりませんが、カードサイズ以上の大きさの傷は減額の対象です。バンパーやドアは減点次第では部品交換となり、別途修理費用が発生します。
傷の修理は基本的に不必要です。何もせずそのまま下取りへ出しましょう。その理由は、修理による査定の上乗せ金額よりも、修理代金のほうが多くかかるからです。
通常の下取り以外にも、車一括査定や買取、廃車買取という方法があります。車一括査定に申し込むことで、複数のディーラーを比較することができるのです。また、買取や廃車買取では、下取りの査定金額が低い車でも高く売れる場合があります。
まずは愛車の値段を調べてみよう
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