タイヤは車の下取りに影響するのか?スタッドレスタイヤはどう売る?
車の査定では、走行距離などを点数化して、結果を売却金額に反映させていくのが特徴です。
その中でも今回は、タイヤに焦点を当てていきます。
「タイヤを変えたばかりでほぼ新品の状態だから、バラバラで売った方が高く買い取ってモラたりしないか」
「スタッドレスタイヤも一緒に売った方が良いのか」
などのタイヤへの悩みも多いかと思います。
実際には、タイヤの査定については以下のようになっています。
- タイヤの状態はあまり査定に影響しない
- 車体とタイヤは別々で売らない
タイヤの査定への影響について、この記事では詳しく解説していきます。
タイヤは下取りにどのくらい影響しているのか
ポイントは1.6mm以上の溝
タイヤの査定方法で大きな判断基準となっているのが、溝が残っているかどうかです。そのため、溝がタイヤに残っていれば減点されることはないと考えて良いでしょう。
タイヤの溝が1.6mm以上であれば、査定に悪い影響はありません。5mm以上溝が残っていれば査定額にプラスされます。タイヤが大きいほど査定額への影響も大きくなります。
例えば、JAAI査定基準によると19インチ以上のタイヤは5mm以上溝が残っていれば8,000円プラスされ、1.6mm以下だと35,000円マイナスになります。13センチ以下のタイヤは5mm以上で2,000円プラス、1.6mm以下で9,000円マイナスです。
新品タイヤの場合
新品の場合は7mm以上あるため、比較的新しいタイヤをつけている場合は5mm以上は残っている可能性があります。1.6mm未満になっている場合は減点されることがありますが、新品のタイヤにした方が良いというほどの影響はないので査定前に交換する必要はありません。
評価がマイナスになったとしても、新品のタイヤ代より査定額がアップすることは基本的にありえないからです。走行距離や年式と比べてタイヤの状態は重要なポイントではないため、それほど気にすることはないでしょう。
スペアタイヤは?
また、スペアタイヤについてですが、以前は標準装備として備わっていましたが、現在はスペアタイヤを使用せずに廃棄される場合も多いため、軽量化を目的に外れています。そのため、スペアタイヤは最初から付いていない車が現在は主流です。
このような車を査定に出した場合は、スペアタイヤを用意していなくても査定でマイナス評価されることはありません。
コンプレッサーやスペアタイヤの修理剤が積まれている場合は、準備しておきましょう。パンクの修理剤は使用できる期限が設定されているため、期限切れの場合はマイナス査定になってしまうので気をつけましょう。
タイヤを外して下取りに出してもいい?
結論から言うと、車とタイヤを別々に売却するのは損をしてしまう可能性が極めて高いためオススメしません。 その理由として、以下の4点が挙げられます。
- ほぼ新品のタイヤでも、タイヤだけが高く売れることはほとんどない
- タイヤがない車は査定で大きく減点されてしまう
- タイヤを外すためにはタイヤショップなどに依頼する必要がある
- 査定に出す車を買取店に持っていくための輸送費が必要になる
ほぼ新品のタイヤでも、タイヤだけが高く売れることはほとんどない
ほとんど乗っていない車やタイヤを交換したばかりの車を売却する場合は、タイヤの溝もしっかりと残っている場合が多く、一緒に売却するのがもったいないと感じる方もいらっしゃるかと思います。 ですが、ほとんどの場合タイヤだけで高く売れることはなく、たとえ好条件だったとしても購入時の半額にも満たない場合が多いです。
タイヤがない車は査定で大きく減点されてしまう
タイヤを取り外した状態で査定に出しても、そのタイヤ分の金額が引かれるわけではありません。 タイヤのない車は車ではないと判断されるため、著しく価値が下がってしまいます。 その減額分はタイヤ単体の売却金額ではとても補えるものではありませんので十中八九損をしてしまうことになります。
タイヤを外すためにはタイヤショップなどに依頼する必要がある
タイヤを別で売却する場合は車からタイヤを取り外す必要がありますが、その取り外しには特別な工具が必要があり、時間もかかってしまいます。 素人ではなかなか対応できないため、タイヤショップなどのプロに依頼する必要があります。その分費用がかかる上、往復の手段なども考えなくてはならず、手間もかかります。
査定に出す車を買取店に持っていくための輸送費が必要になる
タイヤを外してしまった車は当然走ることができないので、査定を受けるためにレッカー車を手配したり、出張査定を依頼する必要があります。 どちらも余分な費用がかかってしまうため、総合的に損をしてしまう可能性が高いです。
このようにタイヤを外してしまうと価値が低下して損するだけでなく手間もかかるので、そのまま査定に出しましょう。新品に近いタイヤを使っているのでどうしても外したいという場合は、溝がある安い中古タイヤを準備して査定前に交換する方法があります。
溝があれば査定で減点されてしまうことはないので、基本的に損はしないでしょう。しかし、タイヤを外す手間や時間はどうしてもかかってしまいます。総合的に見ても、車とタイヤを別々にして売却するのは時間や労力に見合った結果が出ないので避けましょう。
ただし、タイヤを履き替えたばかりで次の車でもこのタイヤを使いたいという場合は古いタイヤも買取業者に持ち込んで相談してみるのが良いでしょう。
倉庫で眠っているスタッドレスタイヤはどうしたらいい?
使わなくなったスタッドレスタイヤがあるという方は、売ることを検討してみましょう。
いくつか売る手段はありますが、まずタイヤ専門店はお店に直接持ち込んで査定を行うのが特徴です。タイヤやホイールについての知識が豊富なスタッフが対応してくれるので、しっかり査定してもらえるのが魅力です。4本セットになっていない場合でも買取してくれることがあります。
直接店舗に持っていくことが難しい場合は、宅配買取を行っているタイヤ専門店もあるので探してみましょう。宅配買取を行っている店舗は全国どこからでも対応してくれることが多いので、近くにタイヤを買い取ってくれるお店がない場合もおすすめです。
買取できないタイヤだったとしても無料で引き取ってくれる店舗も存在するため、お得にいらないタイヤを処分できる可能性もあるでしょう。
次に、オークションサイトを利用してスタッドレスタイヤを売る方法があります。購入を希望する人と直接やり取りするため、ホームページ上にタイヤの画像を貼り付ける作業などを行う必要がありますが、余計なマージンがかからず高値になりやすいのがメリットです。
人気があるスタッドレスタイヤなら、想定していたより高額になる可能性がより高くなります。利用者が多いオークションサイトほど、価格を競り合って高額になることもあります。個人間での取引になりますから、トラブルが発生した際にしっかり対応してくれるオークションサイトを選ぶのが大切です。
オークションを利用したことがなく上手く取引できるか不安という方は、オークション代行などのサービスもあるので利用を検討してみましょう。スタッドレスタイヤもそのままにしておくと、劣化が進んでしまいます。眠ったままのタイヤがあるなら、自分に合った方法でなるべく早く売りましょう。
まとめ
- タイヤの状態は査定にあまり影響しない
- 車体とタイヤは別々にせずそのまま売ること!
今回解説したようにタイヤの状態は査定にあまり影響しないため、溝が残っていなくてもそのまま査定に出した方がお得です。
また、新品のタイヤであってもそれほど高い査定額にならないので、車体とタイヤは別々にせずにそのまま売りましょう。
スタッドレスタイヤを売りたい場合は専門のスタッフに依頼できるタイヤ専門店か、個人間でやりとりするネットオークションが便利です。
まずは愛車の値段を調べてみよう
愛車を少しでも高く売りたいとお考えの方は、一括査定サイトで愛車の価格を調べるのがおすすめです。
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