【プロ解説】ライバルにはないシートヒーターを標準装着。利便性も高い新型トライトンのインテリア

12年ぶりの国内販売となる6代目トライトンは、2023年にモデルチェンジを受けたばかりのニューモデルです。
これまでトヨタ ハイラックスが独占していた日本国内の1トンピックアップトラックカテゴリーに投入された、三菱 トライトンの室内装備とユーティリティについて解説します。
4枚ドアの利便性と機能的なインテリア

新型トライトンのボディ形状は、ライバルとなるトヨタ ハイラックスと同じ、ダブルキャブの5人乗りです。
ボディサイズは、写真のGSRグレードが全長5,360mm×全幅1,930mm×全高1,815mmというもの。
室内の広さは、室内長1,770mm×室内幅1,540mm×室内高1,175mmで、ハイラックスの室内長1,695mm×室内幅1,480mm×室内高1,165mmよりも広くなっています。

黒を貴重にしたインテリアは、GLSとGSRグレードで細部が違っており、運転席のみ電動調整式のパワーシート&ランバーサポートを装備するシートの表皮は、GLSがファブリック、上級グレードのGSRはオレンジステッチが施されたレザー。
またGSRではアッパーグローブボックスのステッチがオレンジ、GLSはシルバー、インナードアハンドルはGSRがダークサテンメッキ、GLSはサテンメッキなど、GLSとの差別化を図っています。
グローブをつけたまま操作できるスイッチやドアハンドル

インストルメントパネルは、走行時の車体姿勢の変化をつかみやすい水平基調の「HORIZOTAL AXIS(ホリゾンタル アクシス)」コンセプトを進化させたもので、プロフェッショナルユースを意識したソフトパッドを要所に採用して実用性をアップしました。
ステアリングホイール、グリップ、ドアハンドル類は、「MITSUBISHI TOUCH(ミツビシ タッチ)」という考え方に基づき、握り心地や逞しさを追求したデザインを採用しました。
メーターパネルは、アナログタイプのスピードメーターとタコメーターのあいだに7インチのマルチインフォメーションディスプレイをセットしてドライバーにさまざまな情報を提供します。
9インチディスプレイを採用したセンターコンソールのスマートフォン連携ナビゲーション、左右独立温度コントロール式のフルオートエアコン、天井のリアサーキュレーターを標準装備。運転席&助手席のフロントシートにはシートヒーターも装備されます。
エアコンスイッチやインナードアハンドル、モード切り替えダイヤル、その他スイッチ類は、グローブをしたままでも操作ができるよう、ほどよい節度感をもたせた設計になっています。
収納は、アッパーグローブボックスをはじめ、アームレスト付のフロアコンソールボックス、ドリンクホルダー、サングラスホルダーなど、さまざまな場所に配置。その他、センターコンソールにUSBポート(Type A/Type C)を用意しています。

先進のコネクティッドサービス「MITSUBISHI CONNECT(ミツビシ コネクト)」も標準装備です。
リモートでのエアコン操作やリモートドアロック・アンロックなどの便利機能。さらに万がいちの際のSOSコールや車両の運転状況を通知するドライブ見守り通知機能を採用し、乗る人すべてに安全・安心を提供しています。
カーゴの使い方は自由自在。インナーフックや2×4ランバーアタッチメントが利便性を高める
リアのカーゴベッド(荷台)は、従来型よりも低い825mmの荷台高(GSRグレード)に設定。
サイズは、荷室長1,470mm、荷室幅は最小1,125mm/最大1,525mm(GSRグレード)。
カーゴベッドは、ヘッドライナー(荷台カバー)装着時でもJIS規格パレット/ユーロパレット積載に対応。
さらに荷物を固定しやすいよう低い位置に設置したインナーフックや、ホームセンターなどで販売されている2×4材を使って自由に仕切ることができる、2×4ランバーアタッチメントなどで、利便性を高めました。
オプションで用意されるキャノピー(※GLSグレードのみ)を装着すれば、荷物が雨で濡れることを防ぐほか、外的環境から守ることにも役立ちます。

ライバルのトヨタ ハイラックスにくらべ、約100万円高額な価格設定の新型トライトンですが、広い室内をはじめ充実した快適装備、最新のコネクティッドサービスや独自の4WDシステムなど、その価格差を補ってあまりある内容が魅力となっています。
2023年9月1日 12:46