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おすすめのヴィンテージカー(旧車)5選|選び方と購入時の注意点を解説

トヨタ 2000GT ボンドカー

根強いファンの多いヴィンテージカー(旧車)は、世界的に取引価格が高騰しています。

ルノー 4(キャトル)やBMC ミニといった普段使いもできるモデルから、モーガン・ケーターハムのように半世紀以上同じ作り方をしておりいまだに新車として手に入るモデルまで、おすすめのヴィンテージカーを紹介します。

Chapter
いま甦る昔の輝き|ヴィンテージカーの魅力と選び方
実際買うならどんなクルマ?おすすめのモデルを紹介
入門者からベテランドライバーまで幅広く人気の大衆車
アウトドアブームにのって古いランクルが大人気
トラックや商用車のヴィンテージカー(旧車)は希少性が高い
欧州のネオクラ人気が再燃中
いまでも作られている「クラシックカー」がある!
ヴィンテージカー(旧車)で大事なのはショップ選び

いま甦る昔の輝き|ヴィンテージカーの魅力と選び方

日産 スカイラインC10型

輸入車に乗ることが「身近な異文化交流」だとすれば、ヴィンテージカー(旧車)「時空をまたぐ時間旅行」のようなものと言えるかもしれません。

ヴィンテージカーとは、本来、戦前のクラシックカーの中でも特に高性能であったり、デザインの美しさや車種自体の希少性、レーシングカーであれば戦績、その車が持つストーリー、そういうさまざま要素から価値が決められる車たちのことを指しています。

しかし時代が流れ、戦後の車両も十分に古く希少価値が増すにつれて、”ヴィンテージ”という表現は広く使われるようになりました。

自動車ですのでタイヤは4本付いていますし、エンジンもあります。しかし、その車が登場した時代背景や、製造技術も現在とはまったく違います

いまよりももっとプリミティブかつ、ずっと手間をかけて造られていました。逆に現在ではもはや造ることができないモデルさえあるのです。

そういうものを通して、現代の自動車にはない魅力に浸り、時代を超えて出会うことに感謝し、それまで大切に乗り継いでこられたオーナーの愛着をより身近に感じられればなによりだと思います。

総じて人気が高い、クラシックカー・ヴィンテージカー市場

フェラーリ 250GTO

確かに工業製品としてみれば、数十年前の中古車、かもしれません。しかし、コレクターと呼ばれる人たちは世界中に多数いるものです。

そういう人たちが欲しいのは、その美しい外観であったり、または紆余曲折を経て世の中にふたたび出てきたと言うエピソードだったりするのです。

それはもはや、自動車の体をなした「美術品」や「古文書」と言ってもよいかもしれません。それらクラシックカーやヴィンテージカーと呼ばれる車の取引価格は、年々高騰しています

クラシック、ヴィンテージ、ネオクラシック、ヤングタイマー…ヴィンテージカーの呼称を解説

トヨタ ソアラ MZ20 (1989)

ひと口に旧車といっても、その製造された年代はもっとも古いものなら1800年代後半にまでさかのぼることができます。

それらひとくくりに旧車というのは、あまりにも幅広く、それらを区別するためにクラシック、ヴィンテージ、ヒストリック、ネオクラシック、ヤングタイマーといった呼称が存在します。

明確にこれといった区分けはありませんが、ヴィンテージ、クラシック、ヒストリック、ネオクラシック(ヤングタイマー)の順で新しくなります。

そのなかで付き合いやすいのは、ネオクラシック(ヤングタイマー)に分類される、おもに1980年代から2000年代に製造されたモデルです。

実際買うならどんなクルマ?おすすめのモデルを紹介

フォルクスワーゲン タイプ1 (ビートル)

ヴィンテージカー(旧車)を見ていると、人の手のぬくもりを感じ、いまどきのモノ作りにはない暖かさ、独特の雰囲気に魅了されます。

いつしか「自分でも乗ってみたい」と思ったりするかもしれません。なかなか不便なこともあるかもしれませんが、それもヴィンテージカー(旧車)の味のひとつだと思います。

その際に注意することは「車種以上にお店選びが大事」ということや、現代の自動車ならなんでもないことでも「根を上げるかもしれない車であることに対する忍耐と、大きな器、広い心」ではないでしょうか。

メンテナンスフリーと言うわけにもいきませんが、馴れてくれば自分でできることもあるでしょう。

しかしはじめのうちはやはりショップに頼ることも必要です。そのショップのスタッフの方のキャラクター、人柄、あなたとの相性はいいでしょうか?長い付き合いになるでしょうから、実は腕のよしあしと並んで大事なことかもしれません。

気に入った車両があったら、そういう車両を良く扱っているお店をチェックしましょう。実際にお店に行く前に在庫の顔ぶれなどである程度好みや、趣味趣向もわかるかもしれません。なんだかよさそうだなと思ったら遊びに行ってみるといいでしょう。

そして欠かせないのが忍耐力。クラシックカーなどは多かれ少なかれ思い通りにはなりません。でも愛情をもって接すると、案外応えてもくれたりします。ぜひ忍耐力をもって接してください。

そんななか、ある程度安価で手に入るオススメのクラシックカー&ヴィンテージカー(旧車)といえば、ルノー4(キャトル)、BMC ミニ、フィアット 500(ヌォーヴァチンクェチェント)、フォルクスワーゲン ビートル(タイプⅠ)といったあたりでしょうか。

懐かしい、思い出深い、ひと目ぼれしてしまったなど、思い入れのあるモデルは早めに入手したほうがいいかもしれません。

入門者からベテランドライバーまで幅広く人気の大衆車

大英帝国の誇る偉大なるミニカー

ミニ

1959年から2000年まで、同じ姿で販売されたミニは、軽自動車よりも短い全長3メートル(3,051mm)のボディに大人4人が乗れる室内を備えた英国の大衆車です。

もともとはBMC(ブリテッシュモーターコーポレーション)が製造し、オースチンとモーリスブランドから発売。1982年以降はオースチンローバーの製造となり、車名もローバー ミニとなりました。

扱いやすいのは、1.3Lのインジェクションエンジンと13インチホイールを装備したローバー ミニで、AT車もラインナップされていました。

アウトドアブームにのって古いランクルが大人気

トヨタ ランドクルーザー 60

トヨタのランドクルーザーは、現在ランクル200の後継にあたる300系と、ランクルプラドの後継の250系が販売。あいかわらずの人気ぶりで納車待ちが続いています。

そんなランクルのネオクラモデルが、1980年発売の60系です。ステーションワゴンの55型の後継として発売されたモデルで、乗用に使える装備と優れた居住性を兼ね備えていました。

エンジンは、4.0Lと4.2Lの直列6気筒ガソリンと3.4Lのディーゼルで、トランスミッションはMTのほか4ATも用意されました。

カクカクした無骨なボディと、古すぎない内外装で、ヘビーデューティ系の70と並び人気です。

トラックや商用車のヴィンテージカー(旧車)は希少性が高い

日産 キャブライト

商用車は、最低限の機能しか付いていないこともあり、乗用車仕様より安価であることが珍しくないでしょう。

くわえて商用車は大事に保存されることもなく、解体されてしまっている個体ばかり。そういった意味で、商用車はかなり貴重であるといえるでしょう。

スーパーカーではなくバンやトラックがあったら、ちょっと細かいところまで見てみると興味深い説明書きや、懐かしいディーラーのシールなど、いまのセンスとは異なるポイントを見つけることができるかもしれません。ぜひ注目してみましょう。

日本で身近なクルマと言えば、日産のサニートラック。小さなボディで使い勝手のいいトラックとして、かつては日本中で走り回っていました。

そして、クラス唯一の車種だったため生産終了後は、トラックとしてのみならず、昔のスタイルを残す旧車(クラシックカー)として人気が出ました。いまでも大切に乗っている人が多い車種です。

欧州のネオクラ人気が再燃中

メルセデス・ベンツ TE W124

ここ数年、1990年前後に生産されたのヤングタイマーといわれる欧州車の人気が再燃しています。

その筆頭が、メルセデス・ベンツW124と呼ばれる一連のシリーズです。初代EクラスのW124は、現代の目から見ればコンパクトな部類。エアコンなども十分に機能しますから、日常のアシとしても使えます。

そんなW124のなかでもとくに人気は、ステーションワゴンのTEと、セダンに5.0L V8エンジンを搭載したポルシェチューンの500Eで、こちらは程度が良ければ1000万円オーバーになることもあります。

いまでも作られている「クラシックカー」がある!

モーガン プラス4

じつは、かなり少ないですが、クラシックカーと言うレベルで長きにわたって製造していて、いまなお新車で購入できるモデルがあるのです。

イギリスのモーガンとケーターハムはもう半世紀以上同じ手法で車作りを行っています。

エンジンは現代の排気ガス規制に合致するのものを使用していますが、基本設計は昔ながらで雰囲気的に最高です。

ただ流通量が少なく、新車といっても、納期が長かったりして、入手しやすいとはいいにくい車種なのです。そういうときに中古車は大変いい選択肢であると言えるのではないでしょうか。

ヴィンテージカー(旧車)で大事なのはショップ選び

トヨタ 2000GT ボンドカー

ヴィンテージカー(旧車)は、趣味性が高いクルマなので、乗りっぱなしでメンテナンスされていないようなクルマは少ないでしょう。

しかし、その程度には個体ごとに差があるのは当然で、手に入れてから何もなく乗り続けることができるのは稀。ある程度の出費は覚悟しなければなりません。

そめため購入後のメンテナンスをまかせことができるショップ探しが、ヴィンテージカー(旧車)を楽しむうえでは、とても重要な要素になります。

またそういうショップでは、オーナー同士の交流も盛んで、情報交換もできますから、ひいては長く続けられる趣味になるでしょう。

※最新の中古車情報を掲載している都合上、中古車情報と記事内容が相違している場合があります。

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