使いやすくて低燃費。100万円以下で買えるおすすめのコンパクトカー7選
コンパクトカーは、買い物や子供の塾の送り迎え、ちょっとしたドライブまで、1人でもファミリーでも幅広く活躍できるジャンルです。
免許を取ったばかりの初心者からベテランドライバーまで、さまざまなユーザーに支持されています。
そのなかから、ここでは100万円以下で購入できるおすすめのコンパクトカー7台を厳選。業界で定番とされるモデルから、意外性のあるモデルまで幅広く紹介します。
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- 明確な基準をもって選びましょう
- ワンペダルで操作する新感覚:日産 ノート e-POWER
- トールワゴンとSUVのクロスオーバー:スズキ ハスラー
- 目立たないけどハイブリッドを身近なものにした立役者:トヨタ アクア
- RRレイアウトによる広い室内と取り回しの良いボディ:ルノー トゥインゴ
- コンパクトカーとSUVを融合させたクロスオーバー:スズキ イグニス
- コンパクトながら広い室内で人気:トヨタ ルーミー
- 500よりも実用的なイタリアの国民車:フィアット パンダ
- ライフスタイルにマッチした車種を選ぼう
明確な基準をもって選びましょう
軽自動車とコンパクトカーのどちらにしようかと迷うかたも多いのではないでしょうか?この2車種は競合するだけでなく、いざ中古車を買おうとすると、選択肢が多く、目うつりしますね。
基本的な選び方としては、馬力や車内の広さを優先するのなら普通乗用車のコンパクトカー、自動車税をふくめた維持費や燃費を重視するのなら軽自動車ということになります。
狭いところでも取りまわしが良く、それでいて軽自動車よりも人数も荷物も乗せることができるコンパクトカーは、経済性では軽自動車に一歩ゆずりますが、代わりに走行性能や利便性で勝ります。
また100万円以下の予算という条件では、軽自動車よりも程度の良い個体に巡り会えるのがコンパクトカーです。少し背伸びしたら、おしゃれな輸入車にも手が届きます。
代表的な車種でいえば、トヨタのヴィッツ、ルーミー、日産のマーチ、ノート、ホンダのフィットなど。走行距離は5万km以下で、年式も2~3年落ちといった好条件のクルマを見つけることができます。
軽自動車にくらべて走行性能や収納の高さに優れるコンパクトカーは、日常のアシはもちろん休日のドライブでも重宝するでしょう。
ワンペダルで操作する新感覚:日産 ノート e-POWER
日産 ノートはガソリンエンジン車もありますが、どうせならエンジンを発電機として使うe‐POWERをおすすめします。
ノートにe‐POWERが用意されたのは先代の2代目E12系からで、2016年に同ラインナップに追加されるカタチで登場しました。
e-POWERの特徴は、エンジンを搭載しながらも動力源は電気モーターという、いわゆるシリーズハイブリッドです。
その仕組みは、フロントに積まれた1.2Lエンジンは発電のみに使われ、そこで生まれた電力が駆動用バッテリーに充電され、モーターを駆動します。ですからバッテリーが満タンになれば、エンジンは走行中でも止まります。
また走り出しから最大トルクを発生するモーターのシームレスな加速感や、発進、加速、停止がアクセルペダルだけでコントロールできる「e-Pedal」は、電気自動車を運転してる感があります。
2017年モデルからは、車速に応じて車間距離を保って追従できる「インテリジェントクルーズコントロール」もオプションで搭載されるようになりました。
この2代目ノートであれば、100万円以下の予算でレギュラーラインナップのほとんどが購入対象になりますが、ボディ補強などが入って直進安定性やハンドリング性能が高められた「NISMO」や「AUTECH」「モードプレミア」などは、過走行ぎみの個体になるので悩ましいところです。
いっぽうで2020年デビューの現行モデル(E13系)は新車の車両価格自体が上がったことと、まだ新しいこともあり100万円を切る個体はありません。
トールワゴンとSUVのクロスオーバー:スズキ ハスラー
軽自動車のスズキ ハスラーは、ワゴンRと共通のプラットフォームを使用して作られたクロスオーバーモデルです。2020年に発売された現行型が2代目で、初代は2014年にデビューしました。
初代、2代目とも愛くるしい丸目のヘッドライトとスクエアなスタイルが外観上のポイントです。
そのなかで100万円以下で狙うのは、2019年まで販売された初代モデル。
エンジンはターボとNAがあり、高速走行が多ければターボを、冬には雪が多い地域や荒れた路面などを走ることが多いときは4WDモデルをと、ユーザーのライフスタイルによって仕様をセレクトできます。
余談ですが、ハスラーの4WDモデルはディパーチャーアングルが46度と結構本格的な仕様なんです。
また、ボディカラーもパッションオレンジとホワイトのツートンや、キャンディピンクといったポップなものから、ブルーイッシュブラックや、アーバンブラウンメタリックなどのシックなものまで用意されており、好みに応じて選ぶことが可能です。
初代であればNAエンジン車は駆動方式問わず100万円以下で購入できますし、ターボエンジン車はFFなら上級グレードの「X」も、走行距離5万km以内の個体が充分射程圏内に入ってきます。
目立たないけどハイブリッドを身近なものにした立役者:トヨタ アクア
コンパクトで燃費のいいハイブリッドカーとして人気のトヨタ アクアは、2011年から2021年まで生産された初代の10系アクアが狙えます。
搭載するパワートレーンは、30系プリウスと同じ1.5Lアトキンソンサイクルエンジンと電気モーターを組み合わせるリダクション機構付きのTHS-Ⅱで、WLTCモード燃費は27.2km/Lをマークします。
全長3,995mm×全幅1,695mm×全高1,445mmのボディサイズ(初期型)に対して、ホイールベースは2,550mmを確保して、広い室内と305Lのラゲッジスペースを実現しました。
ロングライフだった初代アクアは、2014年と2017年にマイナーチェンジを敢行しており、前期・中期・後期に分かれます。
前期・中期・後期のおもな違いはエクステリアデザインと衝突回避支援パッケージの内容が異なります。
とくに衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense C」は2015年からの装備(Gに標準装備。S、Lはオプション)で、2018年には改良が行われ、呼称も「Toyota Safety Sense」にあらためられています。
中古で狙うのであれば、この2018年以降のモデルがおすすめ。グレードは廉価版のXが多くなっていますが、中間グレードのGもみつけることが可能です。
RRレイアウトによる広い室内と取り回しの良いボディ:ルノー トゥインゴ
ルノー トゥインゴは、2016年に発売された3代目が狙えます。
スマート フォーフォーとプラットフォームを共有しながら、愛くるしいエクステリアデザインとおしゃれなカラーが魅力のトゥインゴは、欧州のAセグメントに属するスモールカーです。
ボディサイズは、全長3,620mm×全幅1,650mm×全高1,545mmと、凄く小さいのですが、室内に乗り込むとそれほど窮屈には感じません。
リアドアのウインドウはフリップ式ですこし隙間が開く程度だったり、トリム類に樹脂パーツを多用していたり、浅めのドアポケットにはゴムバンドが装備されるなど、日本車から乗り換えると驚くことが多いトゥインゴですが、これはこれで良く考えられている印象です。
また日本車では少ないキャンバストップモデルもあるので、人とは違うコンパクトに乗りたいという人にはぴったりです。
リアに搭載されるエンジンは、897cc直列3気筒ターボと、998cc直列3気筒自然吸気(NA)の2種類。駆動方式はリアエンジン・リアドライブのRRのみ。
トランスミッションは、2ペダルの6速EDCと5速MTの2タイプから選べますが、ターボエンジンと5速MTを組み合わせる「GT」グレードは2019年までで、それ以降で5速MTが選べるのはNAエンジン車のみになってしまいました。
フロントにエンジンが無いのでハンドル切れ角を大きく取ることができ、小回りが効くようになっています。その最小回転半径は、ほとんどの軽自動車よりも小さい4.3m。駐車サポートなどはついていませんが、狭い場所でも駐車が容易です。
トゥインゴは、2019年のマイナーチェンジ前のモデルが100万円以下で購入できます。日本車とはひと味違った内装やボディカラーで、フランス車ライフを楽しんでみませんか?
コンパクトカーとSUVを融合させたクロスオーバー:スズキ イグニス
コンパクトカーとSUVを融合させた新ジャンルのコンパクトクロスオーバーとして2016年にデビューしたスズキ イグニス。
全長3,700mm×全幅1,660mm×全高1,595mmというサイズは、コンパクトカーのなかでも最小クラス。それを活かした最小回転半径は4.7mで、日本のあらゆる道で扱いやすい性能が与えられています。
いっぽうで最低地上高を180mmに設定して、雪道や荒れた道での走破性を確保。同時にフロントシートのヒップポイントを高めの615mmに設定し、見晴らしの良いアイポイントと乗り降りのしやすさを実現しています。
搭載エンジンは、排気量1.2LのK12C型デュアルジェットエンジンとISG(モーター機能付き発電機)+リチウムイオンバッテリーを組み合わせたマイルドハイブリッド。
駆動方式はFFと4WDが選べ、燃費(WLTCモード)はFFが19.8km/L、4WDは19.0km/Lとなっています。
大人5人が乗れる室内は、リアシートにスライド機構をもたせることで、乗員スペースを確保しながら、必要に応じてラゲッジスペースが拡大できるようにしました。
安全装備の「スズキ セーフティサポート」は、2020年までがオプション設定。2020年以降は全車標準装備となりました。
グレードは「HYBRID MG」「HYBRID MX」「HYBRID MZ」の3つを基本に、2020年以降は専用フロントバンパーとリヤバンパー、ルーフレールや防汚タイプラゲッジフロアの採用でクロスオーバーテイストを強めた「HYBRID MF」と「HYBRID MV」が追加されました。
コンパクトながら広い室内で人気:トヨタ ルーミー
トヨタのコンパクトカー、ルーミーは、ハイトワゴンタイプなので大きく見えますが、全長3,700mm×全幅1,670mm×全高1,735mmという5ナンバーサイズで、子育て中のパパママや家族のちょっとした移動で使用するにも都合の良い大きさです。
またリアにスライドドアを備えるほか、室内のリアシートは6:4の分割と最大240mmの前後スライドが荷室側からでも可能など、使い勝手もよく考えられています。
エンジンは1.0LのNAとターボの2種類を用意。1〜2人のお子さんとパパママどちらかで近場を移動という使い方であればNAエンジンもで充分ですが、旅行などの距離をともなったドライブや大人ばかり4−5人で使うことが多い場合は、パワーに余裕のあるターボエンジンの「G-T」がおすすめです。
安全装備はダイハツの『スマートアシスト』が搭載され、2018年の一部改良前が“スマアシⅡ”、改良後は“スマアシⅢ”に進化。さらに2020年のマイナーチェンジでは“スマアシ”の改良にくわえてアダプティブクルーズコントロール(ACC)も装備されました。
そんなルーミーのなかで100万円以下で狙えるのは、トヨペット店とネッツ店で販売されていたタンクと統合される2020年以前のNAエンジン車。カスタムおよびターボエンジンは、それよりも10万円〜15万円高になります。
100万円以下のルーミーを探す場合は、2020年まで併売されていたタンク、ダイハツ トール、スバル ジャスティなどもあわせて探すと、条件の良い個体に巡り会う確率が高まります。
500よりも実用的なイタリアの国民車:フィアット パンダ
フィアット パンダは、大人気のフィアット 500とプラットフォームを共有する5ドアのコンパクトカーです。
ボディサイズは全長3,655mm×全幅1,645mm×全高1,550mmというもので、500よりも広い室内空間がポイント。
ラゲッジスペースは、リアシート使用した通常の状態では255Lとミニマムですが、リアシートを畳むと870Lとなり、ちょっとした荷物もすっぽりと収まります。
日本仕様のエンジンは0.9Lの直列2気筒で、最高出力63kW(85PS)、最大トルク145Nmを発生。駆動方式はFFを基本に、限定車として4x4(フォーバイフォー)というオンデマンド式4WDも存在します。
トランスミッションは5速のシーケンシャルATモード付きが標準で、FFの限定車に5速MT、4×4は6速MTのみの設定です。
デザインはイタリアらしく、10年以上前のデビューにもかかわらず古さを感じさせません。
またプラスチックが多用されたインテリアのデザインは、外観と同様、角の丸い四角の“スクワール”で構成されるとともに、ドアトリムはPANDAの文字をあしらった柄になっているなど、合理性のなかに遊び心が隠されています。
100万円以下で狙えるのは2018年以前のモデルで、限定車の4×4は市場での台数も少なく人気なため過走行車になります。
ライフスタイルにマッチした車種を選ぼう
ここで紹介した100万円以下のコンパクトカーは、ほんの一部です。探せばまだまだ存在します。
人気や流行に左右されることなく、ご自身のライフスタイルにマッチした車種を選ぶと良いでしょう。
2023年9月1日 12:46