20代におすすめの自動車保険5選!|保険料を安くするには?

20代は30代以降と比較すると、自動車保険の保険料が高くなりがちです。
働きだしたばかりで、自由になるお金が少ない20代にとって、高額な自動車保険の保険料は考えもの。
そこで本記事では20代の自動車保険の保険料が高額になりやすい理由や、できるだけ安くする方法、そして保険料が安いおすすめの自動車保険5選をご紹介します。
- Chapter
- 20代の自動車保険が高くなりやすい3つの理由
- 保険料を安くする方法は?確認すべき6つのポイント
- 20代の保険料相場はどれくらい? 9社の見積もり額をチェック!
- 20代におすすめの自動車保険2選を紹介
- 保険を比較するなら「一括見積もり」がおすすめ
20代の自動車保険が高くなりやすい3つの理由

まずは20代の自動車保険の保険料が高くなる主な理由3つについて解説します。
事故率が高いため「年齢条件特約」による割引率が低い
そもそも、自動車保険の保険料は車種・グレード別に「料率」が決められています。その料率に、さまざまな割引を適用して契約者別に保険料が決まるのです。
20代の自動車保険が高い理由のひとつは、「運転者年齢条件特約」による割引が受けられない、もしくは非常に少ない点にあります。
運転者年齢条件特約は、契約した自動車の運転者の年齢を限定することで、保険料が割引される特約です。
運転者年齢条件特約の年齢区分は主に以下の5区分です。保険会社によって区分が異なりますので、詳しくは検討している保険会社の公式サイトで確認しておきましょう。
全年齢条件補償 | どの年齢も補償の対象になる。もっとも保険料の割引率が低い |
---|---|
21才以上補償 | 保険料の割引率は低い |
26才以上補償 | 保険料の割引率は中程度 |
30才以上補償 | 保険料は大きく割り引かれる |
35才以上補償 | 保険量がかなり割り引かれる |
10代、20代といった免許を取ってから日が浅い運転者は事故を起こす可能性が高いことから、保険料の割引率が低いため、保険料は高額になります。
「ノンフリート等級」が低く割引率が低い

自動車保険の保険料を決める要素は様々ですが、大きな要素が「ノンフリート等級」です。
ノンフリート等級とは、保険の契約期間や事故の有無によって保険料の割引率が決められる仕組みで、基本的には契約期間が長ければ長いほど等級は高くなり、保険料の割引率も大きくなります。
初めて自動車保険を契約する場合は6等級からスタートし、毎年1つずつ等級が上がり最終的には20等級となって大きな保険料割引を受けられるのです。
自動車保険に加入したばかりの20代は、ノンフリート等級が低いため、割引率も低く保険料が高くなりやすい傾向にあります。
「ゴールド免許割引」や「新車割引」などの割引の適用を受けられないケースが多い
自動車保険には、年齢条件特約やノンフリート等級以外にもさまざまな割引制度が設けられています。保険料が10%から15%ほど割り引かれるゴールド免許割引や、10%程割り引かれる新車割引などが代表的です。
20代だからといって、これらの割引が受けられないわけではありません。
ただゴールド免許割引はゴールド免許保持者が対象です。他の免許の取得がなく、18才で免許を取得した場合は、無事故無違反で2回目の免許の更新を迎えたとき、初めてゴールド免許となります。最短で23才です。
短大や大学を卒業した時点で免許を取得した場合には、さらにゴールド免許が遠のきます。
また20代で自動車を購入する場合、新車ではなく中古車を選択する方も少なくありません。
新車登録から数年が経過した中古車では、新車割引が適用されないため、新車で契約した場合と比較すると保険料は高くなります。
保険料を安くする方法は?確認すべき6つのポイント

続いて、具体的な保険料を安くする方法を解説します。
以下のポイントに沿って保険会社や保険を見直せば、保険料が安くなる可能性が高いためぜひ実践してみましょう。
通販型自動車保険に乗り換える
保険料が安くなる効果がもっとも高いといえるのが、通販型自動車保険への乗り換えです。
自動車保険には、代理店型自動車保険と通販型自動車保険の2種類があり、後者の保険料は代理店型と比較すると非常にリーズナブルです。現在代理店型自動車保険に加入している方は、乗り換えを検討するとよいでしょう。
「運転者年齢条件」「運転者限定条件」を厳しく設定
現在、運転者年齢条件や運転者限定条件を設定していない方、また余裕を持って設定している方は条件を厳しくしましょう。
契約自動車をご自身しか運転しない場合は、「本人限定」とし、ご自身の年齢をカバーできるギリギリの年齢条件にしておくことで、保険料が安くなります。
同居の親族からノンフリート等級を引き継ぐ

保険料の割引効果が非常に高いのが、同居の親族からのノンフリート等級の引継です。
同居の祖父母や両親など、すでに等級が高い保険料を契約している方がいる場合、その等級を引き継げば、保険料は大幅に安くなる可能性があります。
等級を引き継げるのは「同居」の「6親等以内の血族」もしくは「3親等以内の姻族」です。両親、祖父母、兄弟や叔父叔母であれば問題ありません。
補償内容を見直す
自動車保険の保険料は補償内容によっても大きく増減します。手厚い補償であれば保険料は高くなり、シンプルな補償内容であればリーズナブルになります。
とはいえ、事故を起こす可能性が高いといわれる20代で補償内容を削りすぎてしまうと、万が一の際に適切な補償を受けられませんので、削りすぎは禁物です。
最低限の補償として、「対人・対物賠償責任保険」を保険金額無制限で契約し、ご自身や同乗者の補償である人身傷害保険には加入しておきましょう。
自動車の修理費用を担保する車両保険は、自動車の購入価格や状態によって加入するかどうかを検討します。
特約の付帯を最小限にする
自動車保険には、基本の補償の他にさまざまな特約が存在します。
特約を付保すれば補償も手厚くなりますが、その分保険料は高くなりますので、保険料が高くなりがちな20代は特約も厳選したいものです。
最低限必要な特約は「相手自動車全損時修理特約」(保険会社によって名称は異なる)です。それ以外の特約については、保険料とのバランスを考慮しながら加入を検討しましょう。
免責金額を設定する
対物賠償責任保険や車両保険に「免責金額」を設定しておくと、保険料が安くなります。
免責金額とは事故時の自己負担金額のことです。「車両保険の免責金額10万円」と契約した場合、車両保険を請求すると自動車の修理費用から10万円が差し引かれた金額が支払われます。
20代の保険料相場はどれくらい? 9社の見積もり額をチェック!
20代の自動車保険の保険料の相場はいかほどでしょうか? 9社の自動車保険会社の保険料を、実際に見積もってみました。
前提条件は以下の通りです。
※2021年6月当社調べ
※各保険会社の公式サイトを利用し、見積もり可能な内容のみを掲載しております。また、紹介する見積もり額は一例であり保険料がこの金額となることを保証するものではありません。

対人・対物賠償のみでの保険料は?
対人・対物賠償責任保険のみでの見積もりは不可(プランが用意されていないなど)としている会社もいくつかありますが、概ね4万円台前半の見積もり額となることが多いようです。
保険会社名 | 対人・対物賠償のみ |
---|---|
ソニー損保 | 設定不可 |
イーデザイン損保 | 4万2840円 |
チューリッヒ保険 | 見積もり不可 |
三井ダイレクト損保 | 4万3590円 |
セゾン(おとなの自動車保険) | 4万2460円 |
楽天損保 | 設定不可 |
SBI損保 | 3万1010円 |
東京海上日動 | 検索不可 |
アクサ損害保険 | 設定不可 |
対人対物+人身傷害での保険料は?
多くの人が加入する対人・対物賠償責任保険、人身傷害保険をセットにした場合の見積もりは、どの保険会社でも確認することが可能です。
見積もり額は3万円台後半〜4万円台に収まるケースが多いようです。
保険会社名 | 対人対物+人身傷害 |
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ソニー損保 | 3万7050円 |
イーデザイン損保 | 4万3770円 |
チューリッヒ保険 | 4万1780円 |
三井ダイレクト損保 | 4万7970円 |
セゾン(おとなの自動車保険) | 4万6080円 |
楽天損保 | 4万630円 |
SBI損保 | 3万5520円 |
東京海上日動 | 7万7050円 |
アクサ損害保険 | 5万5680円 |
対人対物+人身傷害・車両保険での保険料は?
上記の対人・対物賠償責任保険、人身傷害保険に加え、車両保険を追加すると保険料は大きくプラスとなります。
おおよそ10〜13万円ほどの見積もり額が提示される保険会社が多いですが、中には10万円を切る見積もりとなることもあるようです。
保険会社名 | 対人対物+人身傷害、車両保険 |
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ソニー損保 | 11万3230円 |
イーデザイン損保 | 13万4200円 |
チューリッヒ保険 | 見積もり不可 |
三井ダイレクト損保 | 11万1700円 |
セゾン(おとなの自動車保険) | 7万9740円 |
楽天損保 | 11万670円 |
SBI損保 | 12万2530円 |
東京海上日動 | 検索不可 |
アクサ損害保険 | 10万1890円 |
20代におすすめの自動車保険2選を紹介

続いて、「20代満足ランキング - オリコン顧客満足度ランキング」に基づく20代におすすめの自動車保険をご紹介します。
自動車保険への加入を検討している方に、ぜひ確認していただきたいポイントも合わせてまとめています。
出典:20代におすすめの自動車保険ランキング2021年オリコン顧客満足度調査
https://life.oricon.co.jp/rank_insurance/age/
※2021年6月当社調べ
保険料、事故対応力ともに◎「ソニー損保」
ソニー損保は通販型損保の中でも高いシェアを誇り、若い世代から高い支持を得ています。
通販型なので保険料はリーズナブルですし、事故対応力も高評価。バランスが取れている自動車保険を探している方におすすめできます。
※ 2021年6月現在 ソニー損害保険株式会社調べ。
※ こちらのページは、保険商品の概要について説明したものであり、内容の全てが記載されているものではありません。 あくまでも参考情報としてご利用ください。商品の詳細はソニー損害保険株式会社のwebサイト、パンフレットまたは重要事項説明書を必ずご確認ください。
保険会社名 | ソニー損害保険 |
---|---|
事故受付の方法 | 電話・スマートフォン |
事故受付の対応時間 | 24時間365日 |
土日祝日の初動対応 | 年中無休 |
年齢条件の区分 | 制限なし、21歳以上、30歳以上 |
代表的な特約 | 新車買替特約、弁護士特約、個人賠償特約、おりても特約、ファミリーバイク特約 |
利用可能な割引 | インターネット割引、無事故割引、運転者限定割引、くりこし割引、ゴールド免許割引、新車割引 |
保険会社のタイプ | 通販型 |
長い歴史と安心の事故対応力「東京海上日動火災」
東京海上日動火災保険は、三メガ損保と呼ばれる大型代理店型損保のひとつです。
全国に張り巡らされた代理店ネットワークによって、きめ細やかな事故対応や契約手続きのサポートが受けられます。自動車保険に馴染みが薄く、事故を起こす可能性が高い20代にとっては頼りになる保険会社です。
ただし保険料は通販型と比較すると割高になりますので、保険料の安さを重視したい方は補償内容を見直す必要があります。
※ 2021年6月現在 東京海上日動火災保険株式会社調べ。
※ こちらのページは、保険商品の概要について説明したものであり、内容の全てが記載されているものではありません。 あくまでも参考情報としてご利用ください。商品の詳細は東京海上日動火災保険株式会社のwebサイト、パンフレットまたは重要事項説明書を必ずご確認ください。
保険会社名 | 東京海上日動火災保険 |
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事故受付の方法 | 電話・インターネット |
事故受付の対応時間 | 24時間365日 |
年齢条件の区分 | トータルアシスト:制限なし、21歳以上、26歳以上、35歳以上 TAP:制限なし、21歳以上、26歳以上 |
代表的な特約 | 無過失事故に関する特約、ドライブエージェント パーソナル特約、他車運転危険補償特約、ファミリーバイク特約 |
利用可能な割引 | 新車割引、ASV割引、福祉車両割引、ゴールド免許割引、Eco割引、複数所有新規特則、 |
保険会社のタイプ | 代理店型 |
保険を比較するなら「一括見積もり」がおすすめ

できるだけ負担の少ない形で自動車保険に加入したいと考えている20代の方は、複数の自動車保険会社から見積もりを取得して、同条件で保険料を比較してみましょう。
とはいえ複数社から見積もりを取得すると手間と時間がかかってしまいます。なので、たった一度の必要事項の入力で複数の保険会社の見積もりを取得可能なインターネットでの一括見積もりがおすすめです。
また、複数の保険会社を取り扱っている代理店の店舗で相談してもよいですね。