コンパクトで使いやすいダイハツ ミラココア

2007年デビューの7代目ミラの派生モデルとして、2009年8月に発売された軽自動車(ハッチバック)がミラココア(L675S/L685S型)です。
専用のセミトールワゴンタイプのボディは、女性ユーザーを意識して各部の角を落としたデザインが特徴。
そんなミラココアの外観・エンジン・インテリア、装備、マイナーチェンジ情報。グレード別スペックやライバル車情報を徹底解説します。
- Chapter
- モデルチェンジの歴史・略年表
- 初代(L675S/L685S型・2009年〜2018年)解説
- マイナーチェンジ(前/後の変化について)
- 今後のフルモデルチェンジ予定
- 優しいイメージの内外装でいまも人気
モデルチェンジの歴史・略年表

ダイハツ ミラココアは、ハッチバック型の軽セダン(セミトールワゴン)としてデビュー。ミラの派生車種で、ミラジーノの後継車種として位置づけられた車種でした。
デザインコンセプトは「あたたかモダン」で、水平基調でシンプルな面構成のボディーは角に丸みを付け、丸形のヘッドライトで愛らしさを演出しました。
サブネームのココアは”ココアを飲んだときのようなほっとする雰囲気、心や気持ちを温かくしてくれるクルマ”を表現しています。
2009年 | 初代発売 |
---|---|
2012年 | マイナーチェンジ |
2014年 | マイナーチェンジ |
2018年 | 生産・販売終了 |
初代(L675S/L685S型・2009年〜2018年)解説

外観
ボディのカラーバリエーションは9色が用意されました。
ボディは基本のココアに加えて、バンパーコーナーモールやシルバールーフレール、ドアミラーターンランプ、スウェード調シート表皮、分割可倒式リアシートなどが装備されたココア プラスを用意。
ルーフレールの有無で、車高はココアが1,530mm、ココア プラスは1,560mmとなっていますので、機械式立体駐車場(上限1,550mm)を使っている方は注意しましょう。
全長 | 全幅 | 全高 |
---|---|---|
3395mm | 1475mm | 1530mm |
インテリア/装備


インパネ&シートは3色(ピンク、アイボリー、ブラウン)から選択できます。
室内長 | 室内幅 | 室内高 |
---|---|---|
1930mm | 1345mm | 1240mm |
走行性能/燃費性能
エンジンはDVVT付き自然吸気の水冷直列3気筒 KF-VE型を搭載しています。
最高出力は43Kw、最大出力は65Nm、燃費性能は19.4Km/Lです。
安全性能

衝突安全ボディ(TAF)を採用し、万いちの場合の歩行者への傷害も軽減するボディ構造となっています。
マイナーチェンジ(前/後の変化について)

ミラココアは、2度のマイナーチェンジが行われています。1度目のマイナーチェンジは2012年に実施されました。
ミライースに採用している「e:sテクノロジー」のうち、新型エンジンと改良型CVTを組み合わせたパワートレイン、停車前アイドリングストップ機能付新型「eco IDLE(エコアイドル)」、エコ発電制御(減速エネルギー回生機能)を採用したことで燃費が大幅に向上。
燃費(JC08モード)は、2WD車が26.0km/L、4WD車は25.6km/Lとなり、全車「平成27年度燃費基準+20%」を達成しました。
最高出力 | 最大トルク | 燃費性能 | |
---|---|---|---|
変更前(2WD) | 43Kw | 65Nm | 23.5Km/L |
変更後(2WD) | 38Kw | 60Nm | 26.0Km/L |
「L」を除く全グレードでグリル・バンパーコーナー・フォグランプ(フォグランプはプラス系のみ)のメッキ加飾を行い、全車においてはリアコンビランプをLEDに変更・クリアクリスタル化するとともに、ハイマウントストップランプもLEDに変更しました。
また、「プラスX」および「プラスXスマートセレクションSN」のヘッドランプはLED化され、リング状のLEDクリアランスランプを追加しました。

インパネ周りには、運転時の状況を確認できるマルチインフォメーションディスプレイを標準装備。また、全車で自発光3眼メーターとオーディオフェイスのデザインを変更しています。
「プラスX」では内装パネルカラーとシートカラーを各3色ずつ設定し、9通りの組み合わせから選択可能にしました。

2度目のマイナーチェンジは2014年に行われました。女性の声を徹底的にリサーチしたうえで基本仕様を見直し、それぞれの感性や個性を表現できる車へと進化しました。
外装デザインの魅力向上に加えて、全15色のボディカラーや、9通りから選べる内装色など、軽自動車としては最多(当時)となる160通りのバリエーションを設定しています。
特別仕様車

・スペシャルコーデ(2013年)
ドアアウターハンドル、14インチツートーンカラードフルホイールキャップをパールホワイト(「2トーンセレクション」の「ビターカラー」選択時はシルバー)とすることでアクセントを加えるとともに、内装にはブラウンの専用シート(スエード調・デオドラント機能付・「ココア」エンブレム付)を採用した特別仕様車です。
・スペシャルコーデ スマートセレクションSN(2014年)
スマートフォン連携メモリーナビゲーションシステム、スーパーUV&IRカットガラス(フロントドア)、スーパーエアクリーンフィルターを追加装備した。
ミラココアのグレード一覧・カタログ

・ココアL
ベーシックグレードです。なお、ココアLにルーフレール、ハロゲンフォグランプやドアミラーターンランプを装備したグレードがココアプラスLです。
・ココアX
キーフリーシステムやクリーンエアフィルターなどの快適装備を搭載するグレードです。なお、ココアXにルーフレール、ハロゲンフォグランプやドアミラーターンランプを装備したグレードがココアプラスXです。
・ココアプラスG
最上級グレードです。国内では初採用となる、シフトポジションを「R」にすると、バックカメラのカラー映像を映し、車庫入れなどをサポートするバックモニター内蔵ルームミラー(自動防眩機能付)を標準装備しています。
車選びドットコムのミラココア(ダイハツ)の自動車カタログはこちら
ライバル車との比較
ミラココアとよく比較される車は、スズキ アルトラパンです。どちらも若い女性向けの軽自動車です。そこで、両車のスペックを比較してみます。
スズキ アルトラパン

価格帯はアルトラパンのほうが低い価格帯となっています。
ボディサイズはミラココア、アルトラパンともほぼ同じですが、ミラココアは室内幅が広く、アルトラパンは室内長が長いという室内空間になっています。
カラーバリエーションはミラココアのほうが豊富です。
エンジン性能は、アルトラパンのほうがトルク、燃費性能とも高いです。
デザインやインテリアの好みに関係なく、スペックだけで選択するならアルトラパンのほうがお買い得と言えるでしょう。
ダイハツ・ミラココア | スズキ・アルトラパン | |
---|---|---|
新車価格帯 | 118.8~165.2万円 | 107.7~161.1万円 |
全長×全幅×全高 | 3395×1475×1530mm | 3395×1475×1525mm |
室内長×室内幅×室内高 | 1930×1345×1240mm | 2020×1295×1240mm |
カラーバリエーション | 11色 | 8色 |
最高出力 | 38Kw | 38Kw |
最大トルク | 60Nm | 63Nm |
燃費性能 | 29.0Km/L | 35.6Km/L |
今後のフルモデルチェンジ予定
初代発売以来フルモデルチェンジが行われていなかったミラココアですが、ミラとともに2018年販売終了。同年6月にミラ トコットが発売されるまで、ミラシリーズは同社のラインナップから一時消滅しました。
優しいイメージの内外装でいまも人気

ダイハツの看板車種であるミラの派生車種として、若い女性向けにアピールするデザインやインテリアとなっていたミラココアですが、小型車や軽自動車は激戦区であることに加え、スズキのアルトラパンという強力なライバル車に押され気味だったこともあり、2018年に販売終了となりました。
ただ、その可愛らしいデザインや色合いはミラココアならではで、ファンも多かった一台。いまでは中古車から見つけることができますので、好みの車を探してみてはいかがでしょうか。