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中古ならまだまだ現役、トヨタの高級クロスオーバーSUV「ヴァンガード」解説

トヨタ ヴァンガード 特別仕様車

トヨタ ヴァンガード(XA33W/38W型:2007年〜2013年)は、トヨタ自動車が製造・販売していたクロスオーバーSUVです。

2007年まで販売されていたクルーガーの後継車であり、海外で販売されていたRAV4のロングボディがベースになっています。

「アクティブ&ラグジュアリー」をテーマに開発されたモデルで、ゆとりの動力性能や優れた操縦性・走行安定性に、都市部で映える上質な内外装を兼ね備えた高級クロスオーバーSUVでした。

Chapter
モデルチェンジの歴史・略年表
初代ヴァンガード(XA33W/38W型・2007年〜2013年)解説
今後のフルモデルチェンジ予定
まとめ

モデルチェンジの歴史・略年表

2007年 初代発売
2010年 マイナーチェンジ
2013年 販売終了

初代ヴァンガード(XA33W/38W型・2007年〜2013年)解説

トヨタ ヴァンガード

外装

ヴァンガードのボディデザインは、当時のトヨタのデザインフィロソフィ「VIBRANT CLARITY(活き活き・明快)」に基づくもので、アクティブでアーバンなライフスタイルに応えるものでした。

全長4,570mm×全幅1,815mm×全高1,685mmのボディサイズは、前任車のクルーガー(全長4,690mm)と比べると、100mm以上短く、同じく3列シート・7人乗りを設定していた三菱 アウトランダー(初代)や、日産 エクストレイル(2代目)に比べてもさらに短くなっています。

全長 全幅 全高
4,570mm 1,815mm 1,685mm

インテリア/装備

室内は、2列シートの5人乗りと、3列シートの7人乗りを設定。多彩なシートアレンジにより、さまざまなシーンに対応できることがポイントです。

とくに7人乗りの3列目は床下収納式で、広いラゲッジスペースとしても使えます。

ただし全長の短縮は室内長にも影響をおよぼしており、クルーガーVの2,645mm(7人乗り)に対し、2,445mmと短くなっており、7人乗りの3列目シートの居住性はあくまで非常用といったものでした。

シート表皮は本革とアルカンターラを組み合わせたもので、さりげなく高級感を演出。その他、スマートエントリー&スタートシステム、大径オプティトロンメーター、左右独立温度コントロールフルオートエアコン(花粉除去モード付)など、使い勝手が良く快適な装備を採用しています。

室内長 室内幅 室内高
1,885mm 1,495mm 1,240mm

走行性能/燃費性能

エンジンは、2.4L 直列4気筒の2AZ-FE型、3.5L V型6気筒の2GR-FE型を搭載し、駆動には、パワーステアリングやブレーキを協調制御する「S-VSC+アクティブトルクコントロール4WD協調制御」を全車標準装備。

組み合わせるトランスミッションは、2.4Lエンジンが7速スポーツシーケンシャルシフトマチック付きSuper CVT-i 、3.5Lエンジンは5速ATの5 Super ECT。

スペックは、2.4Lエンジンが最高出力125kW(170PS)、最大トルク224Nm、燃費性能(10・15モード)は12.6km/L。3.5Lエンジンは、最高出力206kW(280PS)、最大トルク344Nm、燃費性能(10・15モード)は9.6km/Lというものでした。

悪路走破性を高めるため、坂道発進時に車両のずり落ちを防止するヒルスタートアシストコントロール&ダウンヒルアシストコントロール(DAC)制御を全車に標準装備。

さらに3.5Lエンジン車のみ、後輪の駆動力配分を最大化して悪路や不整地での走破性を高める4WD LOCKモードも用意されました。

マイナーチェンジ(前/後の変化について)

ヴァンガードは、2010年にマイナーチェンジが行われています。

フロントまわりとアルミホイールのデザイン変更を行っており、サイドプロテクションモールやリアコンビネーションランプにメッキ加飾を施しました。

内装面でもステアリングやホイールのデザイン変更を行い、パドルシフト(2.4L車のみ)やステアリング・ホイール・スイッチを採用して操作性を向上しました。

特別仕様車

トヨタ ヴァンガード 特別仕様車

・240S S Package・ALCANTARA Limited(2012年)

S Packageの装備に加え、フードモール&フロントグリル、サイドプロテクションモール、バックドアガーニッシュにメッキ加飾、アルミホイールにグレーメタリック塗装を施すとともに、アルカンターラ表皮のシート・センターコンソールボックス、本革巻き3本スポークステアリング・ホイールにオレンジステッチを、シフトノブ・シフトパネル、ドアスイッチベースなどに専用黒木目調加飾をそれぞれ施した特別仕様車です。

各グレードについて

・240S
2.4L 直列4気筒エンジンを搭載したグレード。シート表皮はファブリック

・240S Gパッケージ
240Sに表皮を本革+アルカンターラ(スエード調人工皮革)にした、シートヒーター付マルチアジャスタブルパワーシートを採用したグレードです。

・350S
3.6L V型6気筒エンジンを搭載したグレードです。

・350S Gパッケージ
エクステリアにカラードオーバーフェンダーを装着。室内のシートは、本革+アルカンターラ(スエード調人工皮革)の表皮に、シートヒーター付マルチアジャスタブルパワーシートを採用。

ヴァンガードのグレード一覧・カタログ

車選びドットコムのヴァンガード(トヨタ)の自動車カタログはこちら

ライバル車との比較

クロスオーバーSUVのライバル車としてよくあげられるのが、日産 エクストレイルです。そこで、両車種の仕様を比較してみます。

なお、ヴァンガードは2012年が最終モデルとなりますので、両車種の2012年モデルで比較してみます。また、エクストレイルはディーゼルとガソリン車がありますが、今回はガソリン車同士で比較しています。

ライバルの日産 エクストレイルとは

日産 エクストレイル

全長、室内長はエクストレイルのほうが長いですが、全幅、室内幅についてはヴァンガードのほうが広いです。

排気量が異なるので単純比較はできませんが、出力については両車種同じで、トルクはエクストレイルのほうが大きく、燃費性能はヴァンガードが優れています。

燃費性能はヴァンガードのほうがいいものの、両車種の価格差を埋めるほどのものではなく、総合的に見ればエクストレイルのほうが優れていると言えるでしょう。

ただし、ヴァンガードはコンセプトはゴージャスさであり、インテリアはそれを反映したものとなっています。インテリアや装備に魅力を感じるということであればヴァンガードを選択するという方も多いかもしれません。

今後のフルモデルチェンジ予定

ヴァンガードはすでに生産・販売終了していますので、フルモデルチェンジの予定はありません。

まとめ

ヴァンガードは、その高級感と3列シートタイプもある使い勝手のよさで人気車種となりました。

2013年には販売終了となりましたが、世界的にクロスオーバーSUVが人気となったこともあり、トヨタの高級クロスオーバーSUV路線は、ハリアーが受け継いでいます。

※最新の中古車情報を掲載している都合上、中古車情報と記事内容が相違している場合があります。

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