中古でフォルクスワーゲン・パサートヴァリアントを買うならこのモデルがおすすめ!

フォルクスワーゲンの最上級セダンであるパサート。
同モデルをベースとするのが、ステーションワゴンのヴァリアントです。
広大なラゲッジを備え、フォルクスワーゲンの美点であるロングツーリング性能を備えています。
最上級ワゴンとしての資質と質実剛健な作りが魅力

フォルクスワーゲンは、ゴルフやポロなど長い歴史を持つモデルを比較的多く抱えています。パサートもそんな1台で、初代は1973年まで遡ります。
日本の中古車市場で物件数が少しずつ出てくるのは、1996年(本国デビュー)のB5型からのようです。
日本に導入されたのは、1.8LのNA、ターボ仕様をはじめ、2.8LのV6エンジン。
2001年に受けた大がかりなマイナーチェンジで、1.8L直噴ターボが2.3L V5という今では珍しいV5エンジンに変更。
ステーションワゴンであるヴァリアントのボディサイズは、全長4680×全幅1745×全高1460mmで、全幅は1.8m以下に収まっていました。
ただし、物件数はまだまだ少なく、現実的な選択肢にはなり得ないようです。

2005年に本国でデビューを果たしたB6/B7型になると、タマ数は少し増えます。
涙目のヘッドライトが印象的なB6系は、エンジンが横置きになり、丸目4灯のテールランプも目を惹きます。
2006年4月に日本に上陸した6代目は、ゴルフをベースに、2.0L直列4気筒ガソリン、2.0Lガソリンターボを搭載しています。
さらに、同年7月には、3.2L V6直噴ターボを積む「パサートヴァリアント V6 4MOTION」を設定。
この最上級グレードは、250PS/325Nmというスペックで、トランスミッションには、新世代を謳ったデュアルクラッチトランスミッションのDSGが組み合わされていました。
4MOTIONは、4WDのことでスポーツグレードにふさわしい操縦安定性、ハンドリングも魅力で、ロングツーリングを得意とするパサートヴァリアントの中でもトップグレードして人気があります。
B6型も物件数は少ないものの、3.2L V6搭載車も散見されます。
狙い目は物件数が大きく増える8代目の現行型で、ディーゼルが人気

2015年7月、8代目を数えるパサートヴァリアントが日本で発表されました。
フォルクスワーゲンの新しいモジュラー戦略「MQB」ベースになり、全長をほぼ維持しながらもホイールベースを80mm延ばしたことで、室内長は、33mm拡大しています。
特徴であるラゲッジスペースも広くなり、ミドルサイズワゴンでトップクラスとなる荷室容量650ℓ~1780Lも確保。
FFベースということもあり、ライバルよりも広いラゲッジを備えています。

また、最新世代で「MQB」への搭載を前提とした1.4ℓ TSIというダウンサイジングエンジンを採用。
JC08モード燃費20.4km/L高効率化だけでなく、最高出力は28PS、最大トルクは50Nm増強されています。
さらに、先進安全装備の採用もトピックス。カメラとレーダーを使った衝突被害軽減ブレーキを含む、当時最新の装備が用意されています。
ボディサイズは、全長4775×全幅1830×全高1485-1510mmとなっています。

2018年2月には、人気のクリーンディーゼルエンジン仕様の「2.0L TDI」が追加されました。
190PS/400Nmという分厚いトルクを発揮し、JC08モード燃費は20.6km/Lです。
なお、2018年10月にはパサートヴァリアントをベースとした派生クロスオーバーモデルのオールトラックも設定されています。
ただし、ややニッチなモデルで市場にはそれほど出回っていません。
最新のマイナーチェンジは、2021年4月に受け、最新のブランドロゴなどを採用。ガソリンエンジンが1.5Lに排気量を拡大されています。

年代的にも、先進安全装備の搭載からも、そして選択肢の多さから、最もオススメなのは現行型の8代目です。
平均価格帯は、245万円程度と決して安いとは言えませんが、こなれた価格帯の物件も散見されます。
1.4L(マイナーチェンジ後は1.5L)ガソリンでも日常使いではパワー不足を抱かせるシーンは少なく、筆者の知り合いのプロカメラマンで機材を満載して走り回っている人もいます。
より余力のあるディーゼルターボがベストチョイスで、動力性能はもちろん、軽油を指定するランニングコストの高さも魅力です。