中古で三菱・ミニキャブトラックを買うならこのモデルがおすすめ!
三菱ミニキャブ・トラックの誕生は、1966年5月にまで遡ります。ほかの軽商用車と同様に、バンも設定。
現行型も含めて7代目以降は、スズキ・キャリイのOEM版になっています。居住スペースを大型化したスーパーキャブ仕様は設定されていません。
なお、ホンダが事実上、軽トラックから撤退した現在、軽トラックは、スズキ、ダイハツ陣営に集約されています。
自社生産時代から 現在はスズキからのOEM仕様に
軽トラックのEV仕様であるミニキャブMiEVトラック(バンのミニキャブMiEVは、今秋販売再開予定)を発売するなど、時代を先取りした仕様も設定していた三菱自動車。
ミニキャブ・トラックは、1966年5月に初代がデビュー。現在の中古車市場では、1991年の5代目から残っているようです。
とはいえ、年代的にも物件数はかなり少なくなっています。
5代目は「楽+QUALITY」を掲げ、「作業をもっと楽に快適にする楽業カー」を目指して開発されています。
4代目よりも全長とホイールベースを延長するとともに、荷台床面地上高を低くし、荷台を80mm低下させる自動荷台低下装置を装備し、乗降性、積載性だけでなく、居住性や乗り心地なども向上しています。
また、4WDは、新開発のパートタイム4WDになり、オートフリーホイーリング機能により走行中でも駆動方式の切り替えが可能になっています。
中古車市場で物件数が増えるのは6代目以降
中古車市場で選択肢が増えるのが、最後の自社生産である6代目です。
1999年1月、セミキャブオーバーとしてフルモデルチェンジを受けた6代目は、新規格に合わせて、全長を100mm伸ばし、全幅も80mm拡大。ホイールベースは2200mmと長めに設定されています。
搭載されるエンジンは、3気筒の新リーンバーン「MVV」で、燃費や環境性能にも配慮されています。
6代目は走行距離が短く、程度のいい物件も比較的多く残っているようです。価格面のメリットもあり、狙い目といえそうです。
なお、2013年8月にスズキからガソリン軽商用車の供給を受け、EVであるミニキャブMiEVトラックに注力していました。
このEV版は、極わずかに出回っているようですが、数が少なく実質的には選択肢に入ってきません。
7代目からスズキ・キャリイのOEM版に
現行型の7代目は、スズキからOEM供給を受けて2014年2月に発売されました。
クラストップの荷台フロア長、低い荷台床面地上高による秀逸な積載性を備えています。
キャビンの快適性も重視されていて、クラストップレベルの室内幅によりゆとりある室内空間を確保。足元スペースが広くなり、運転姿勢の自由度が増すなど、扱いやすくなっています。
さらに、乗降性の向上も見逃せないポイントです。農道や住宅街などの狭い道でも取り回ししやすい3.6mという最小回転半径を実現しています。
先進安全装備は、2018年6月の一部改良で、誤発進抑制機能(前進・後退時)が全車に標準化し、2019年9月には、衝突被害軽減ブレーキ、前後方向の誤発進抑制機能、車線逸脱警報などを一部グレードに用意。
さらに、2021年8月の一部改良で、先進安全装備の標準装備グレードを拡充しています。加えて、軽トラックのメインユーザーである農業従事者向けの「みのり」に、3AT車を新設定しています。
「みのり」にも先進安全装備や強化リヤサスペンション(4枚リーフスプリング)などを備えるなど、装備の充実化を図っています。
先進安全装備を強化した現行型の2019年9月の一部改良後モデルが、ベストチョイスになります。
現行型の物件数は、先代ほどは多くないため、供給元であるスズキ・キャリイも合わせて探すのがオススメ。
価格は高値安定という印象ですが、長く乗るのであれば未使用車や低走行距離仕様を狙いたいところです。