中古でマツダ・スクラムを買うならこのモデルがおすすめ!

マツダ・スクラムは、1989年6月に地域密着型の販売網であった「オートザム」で発売された初代(トラック、バン)まで遡ります。
当初からスズキ・エブリイのOEM版で、「オートザム」は、軽自動車を主体に据えていました。
トラックのみだったポーターキャブの実質的な後継モデルとして誕生し、現在は5代目(トラックは4代目)になっています。
OEMモデルということにあり、物件数は少なめですので、供給元のエブリイとともに探すと選択肢が格段に増えます。
「オートザム」店で発売された 初代からスズキからのOEMモデル

中古車市場でスクラム・バンの物件数が増えるのは、2005年9月登場の4代目からとなっています。
エクステリアは、安定感を抱かせるボクシーなフォルムになり、インテリアはインパネシフトの採用によりウォークスルーを可能化していました。
バンは、全車ハイルーフ仕様で、リヤコンビランプがバンパーに組み入れられたことで、ラゲッジ開口高が拡大するなど、積載性の向上も図られています。
また、ワゴンもあり(ワゴンとしては2代目)、軽キャンパーのベース車など趣味の相棒としても支持されています。

一方のスクラム・トラックは、1999年1月月の3代目から中古市場に出回っています。
ミッドシップからセミキャブオーバー型に変更されるとともに、前年10月に施行された新規格に対応。
荷室幅も80mm拡大され、積載性が向上されています。
2002年のマイナーチェンジで、キャビンの快適化、荷箱の新設計によりさらに積載性が磨かれています。
バンもトラックもベストチョイスは現行型

スクラム・バンは、2015年3月に5代目にスイッチし、バンの荷室長を拡大することで積載性を向上。ドア開口部の拡大などにより乗降性も高められています。
トランスミッションでは、2ペダルMTである5速AGSが設定されたのがトピックス。
安全面では、衝突被害軽減ブレーキや誤発進抑制機能などの先進安全装備が用意されているため、現行型でもある5代目(ワゴンは3代目)を狙いたいところです。

一方のトラックは、2013年9月リリースの4代目が現行型になります。
14年ぶりのフルモデルチェンジにより、レイアウトが見直され、2mを超える荷箱フロア長を確保。
同時にホイールベースの短縮(ホイールベースが長いほど車内は広くなりますが、小回りが利きにくくなります)とキャビンの快適化という、相反する要素を両立し、3.6mという最小回転半径を実現しています。
2019年9月の一部改良で、バン(ワゴン)と同様に衝突被害軽減ブレーキなどを含めた先進安全装備が採用されています。
安全面から「デュアルカメラブレーキサポート」搭載車を選びたいところです。

バンかワゴンかは、ナンバーの種類と車検(4ナンバーか5ナンバーか)も含めて軽商用(軽貨物車)か軽乗用かというニーズである程度決まってくると思われますが、バンを仕立てて趣味グルマとして使ったり、軽キャンパーのベース車になったりしているケースも多々あります。
使い方や各物件の状態、などから選択することになります。オススメは、トラックも含めて衝突被害軽減ブレーキなどの先進安全装備搭載車になります。
トラックも「農繁」仕様も設定されるなど、ある程度ニーズに応じたバリエーションがあります。
冒頭でご紹介したように、OEM版であるマツダ・スクラムだけではある程度選択肢が限られてくるはずで、バッジにこだわりがなければ、供給元のスズキ・エブリイも含めて探すと、よりニーズに合った物件と出会えるはずです。