【プロ解説】お買い得な中古車が増えてきた。レクサス UXのおすすめグレード教えます
トヨタC-HRと同じTNGAプラットフォームをベースとするレクサス UXは、CセグメントのSUVです。
2023年12月に一部改良を行うなど、レクサスらしく年次改良を重ねてきたUXですが、300eが2025年11月の生産終了を発表。ハイブリッドの300hもhどなく生産が終了する見込みです。
デビューから6年が経過して、お買い得な中古車も増えてきたUXのおすすめのグレードを紹介します。
- Chapter
- CセグメントSUVの美点は大きすぎず小さすぎない、ちょうどいいサイズ感にアリ
- 子育てファミリーからアウトドア派まで満足させる居住性、積載性を確保
- 年次改良を重ねることで熟成されるUX
- 中古市場のタマ数も豊富。良物件を選びやすい状況
- おすすめは17インチのversion C
CセグメントSUVの美点は大きすぎず小さすぎない、ちょうどいいサイズ感にアリ
CセグメントSUVの美点は、大人4人が無理なく座れるうえに積載性に優れる点で、1泊2日程度のドライブであれば旅行バッグを複数積んで、お土産などが加わってもカバーできる積載力を備えたモデルが多くなっています。
また乗員2人までなら、アウトドアなどかさばる趣味の道具も余裕で積載できる大きなラゲッジスペースを作ることができます。
Bセグメントではちょっと狭い、とはいえDセグメントではデカすぎる、という方には、サイズも性能もちょうどいいクラスと言えるでしょう。
子育てファミリーからアウトドア派まで満足させる居住性、積載性を確保
都市型SUVのレクサス UXは、全長4,495mm×全幅1,840mm×全高1,540mmで、全幅1,850mm以下、全高1,550mm以下の機械式駐車場にも収まるサイズが美点です。最小回転半径は5.2mで、街中でも持て余さない大きさと小回り性能も魅力といえます。
最低地上高は160mmとクロスオーバーSUVとしては低めですが、整備されたキャンプ場やスキー場などに出かけるのには不自由のないロードクリアランスが与えられています。
UXの注意点は、スペアタイヤ装備車の荷室容量が224-227L、ハイブリッドモデル(250h/300h)のパンク修理キット装備車でも268LとBセグメント並にとどまっていること。
大容量なのは、UX200の標準グレード(ランフラットタイヤ装着車)と300eで310Lです。
それでもCセグメントSUVとしてはやや狭く、積載性を重視するのなら確認したいポイントです。
年次改良を重ねることで熟成されるUX
UXのラインナップは、2018年11月の発売当初、2.0Lガソリンエンジンの「UX200」と、2.0Lハイブリッドの「UX250h」というパワートレイン別の標準車にくわえて「version C」「F SPORT」「version L」という4つのグレードが用意されました。
ハイブリッド車の「UX250h」には、FFのほかにモーターで後輪を駆動するAWD(電気式4輪駆動方式のE-Four)が設定されています。
2020年10月には一部改良を受け、駐車場などの低速域での衝突被害軽減を図る「パーキングサポートブレーキ」を標準装備。
2022年7月のマイナーチェンジでは、ボディ剛性の向上、先進安全装備のアップデート、スマホをキー代わりに使えるデジタルキーの採用など、全方位にわたって進化を遂げています。
さらに2023年12月の一部改良では、UX250hのハイブリッドシステムのシステム出力が引き上げられ「UX300h」に改名されています。
レクサス初のバッテリーEV(BEV)「UX300e」は、2020年10月に135台限定で登場しました。
登場時の航続距離は367kmと短めでしたが、2023年3月の一部改良で最新の電池パックに変更されたことで航続距離が512kmになり、ロングドライブでもより使いやすく、さら同年12月には急速充電時間が約25%短縮されています。
中古市場のタマ数も豊富。良物件を選びやすい状況
デビューから6年以上が経っているUX自体の中古市場のタマ数は、十分に揃っています。
人気は、ハイブリッドモデルの250hおよび300h。グレード別では、標準車は少なめで「F SPORT」を中心に「version L」と「version C」が満遍なく流通している印象です。
専用スピンドルグリルや専用バンパー、専用シートなどが備わる「F SPORT」は、ヤマハ発動機製「パフォーマンスダンパー」や18インチタイヤなどにより、スポーティな内外装、走りを享受できます。ランフラットタイヤを履くこともあり、足まわりはそれなりに引き締まっています。
おすすめは17インチのversion C
UXは、10万km前後という走行距離でも比較的高値で販売されており、レクサスブランドの根強い人気が垣間見えます。
小さなお子さんのいるファミリー層などは、17インチを履く「version C」、もしくはランフラットではない18インチタイヤを装着する「version L」が無難かもしれません。
いっぽう降雪地域やウインタースポーツを楽しむ方は、ハイブリッドの「UX250h/UX300h」に用意されるAWDを指名したいところです。
BEVの「UX300e」の中古車は物件数が少なく、価格も高値安定傾向です。





























