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【プロ解説】グレードによって色々選べるマツダ CX-80のインテリアを解説

マツダ CX-80

2024年8月、マツダの日本国内におけるラージ商品群の第2弾として登場したCX-80

オンロードからオフロードまで気持ち良く走ることができることができる性能に、3列シートや広大なラゲッジスペースの室内を持つ新しいフラッグシップSUVです。

ここでは、その魅力のひとつであるCX-80の室内について徹底解説します。

Chapter
約5mの全長に3.1mのホイールベースながら最小回転半径は意外に小さい
2列目には3タイプのシートを用意
コンサバなファブリックから豪華なホワイトレザーまで用意される室内
ラゲッジスペースはCX-8よりも広くなっている
高級感と機能性を両立し室内は乗員全員が満足できる

約5mの全長に3.1mのホイールベースながら最小回転半径は意外に小さい

マツダ CX-80 XD-HYBRID プレミアムモダン

トヨタ ランドクルーザー250/300、三菱 アウトランダーPHEV、日産 エクストレイルなど、国内では数少ない3列シートSUVのなかでもっとも長いボディを持っているのがマツダ CX-80です。

前任のCX-8から65mmも伸ばされたボディは、全長4,990mm×全幅1,890mm×全高1,710mmというもので、ランクル300よりも40mm長く、堂々とした印象です。

ホイールベースを、CX-80は国内で販売されるSUVのなかではもっとも長い3,120mmとして、エンジンを縦置きにするFRレイアウトながら居住スペースを前任のCX-8と同等に収めています。

CX-80とCX-8の車体サイズ比較


最小回転半径全長全幅全高ホイールベース
CX-805.8m4,990mm1,890mm1,710mm3,120mm
CX-60(参考)
5.4m4,740mm1,890mm1,685mm2,870mm
CX-85.8m4,925mm1,845mm1,730mm2,930mm

2列目には3タイプのシートを用意

CX-80の室内寸法は、室内長2,650mm×室内幅1,550mm×室内高1,233mmというもので、CX-8よりも室内長でマイナス40mm、室内高はマイナス17mmとなるいっぽうで、室内幅は10mm広がり乗員の肩まわりにゆとりが生まれました。

とくに3列目は、身長170cm相当の乗員が快適に移動できる空間を確保しています。

◯CX-80とCX-8の室内寸法比較

  室内長 室内幅 室内高
CX-80 2,650mm 1,550mm 1,233mm
CX-8 2,690mm 1,540mm 1,250mm

室内デザインは、ワイドなインストルメントパネルと、サイドルーバーがドアトリムへ喰い込む造形によって、広がり感のある上質な空間となっています。

2列目は、座席間にコンソールがあるキャプテンシートをはじめ、XDおよびPHEVのL Packageに用意されるコンソールのないキャプテンシート、XDとXD-HYBRIDに用意される3人掛けベンチシートの3タイプ。

前席センターコンソール後部には、USB端子やヒーターコントロールを装備して後席の快適性と利便性を向上させています。

またリアドア開口部の高さをCX-8より約20mm拡大するとともに、乗降ステップ部分に工夫を施し、3列目シートへのアクセス性も改善しました。

CX-80とCX-8の居住空間比較

  CX-80 CX-8
1列目ヘッドルーム 1,011mm 1,015mm
1列目ショルダールーム 1,504mm 1,451mm
2列目ヘッドルーム 996mm 988mm
2列目ショルダールーム 1,476mm 1,373mm
3列目ヘッドルーム 915mm 886mm
3列目ショルダールーム 1,296mm 1,350mm

コンサバなファブリックから豪華なホワイトレザーまで用意される室内

インテリアの意匠は、グレードによって異なっていることがポイント

ホワイト系を基調としたインテリアが特徴Premium ModernExclusive Modernは、上質さのなかに洗練されたモダンな魅力を凝縮。

スポーティさのなかにエレガンスを感じさせるPremium SportsExclusive Sportsは、Premium Sportsがタン色とブラックのツートーンコーディネイトExclusive Sportsは、ブラックで統一されています。

CX-80のコアグレードでもあるExclusive ModeL Packageは、洗練度と機能美を高次元で両立しました。

ともにブラックを基調した内装ですが、Exclusive Modeはシート素材にナッパレザーを採用。室内の随所にチタンカラーのアクセントを効かせ空間全体の統一感を演出。

L Packageは、チタン調パイピングを施したインストルメントパネルに、少し粗目のシュリンク調シボの巻き物で質感に変化を加えることで、上品かつタフな印象です。

S PackageXDは、インストルメントパネルのセンターや連続するドアトリムアッパーまで大胆に黒色樹脂素材を採用し、アウトドアで力強く頼れるイメージを表現。シートセンター部には粗目の織物を取り入れることで、アクティブさも強調しています。

ラゲッジスペースはCX-8よりも広くなっている

ラゲッジスペースは、3列目シート使用時で258L、3列目シート収納時の容量は687Lで、ゴルフバックやベビーカーを積載できます。

また2列目シートまで格納すると最大で1,221Lまで拡大し、フロアからリフトゲート吐き出し口まで段差がないフラット構造となるので、家具やサーフボードなどの長尺物の積載も可能です。


◯CX-80とCX-8の荷室容量比較

  通常時 3列目シート可倒時
CX-80 258L 687L
CX-8 258L(Bose無車) 591L

高級感と機能性を両立し室内は乗員全員が満足できる

マツダ CX-80

高級感と機能性を両立して乗員全員が満足して使えるパッケージとしたCX-80の室内は、広さやユーティリティの高さに加えて、快適さや豪華さにもこだわった贅沢な空間に仕立て上げられています。

気軽に乗りたいユーザーはL Package、フラッグシップらしい高級感を求めるユーザーは、Exclusive系以上のグレードを選ぶと良いでしょう。

萩原 文博|はぎはら ふみひろ

1970年生まれ。10代後半で走り屋デビューし、大学在学中に中古車情報誌の編集部にアルバイトとして加入。1995年より編集部員として本格的に参画し、2006年に独立。現在は、日本でもっとも多くの広報車両を借り出して取材を行うフリーランスの編集者として活動中。中古車の流通、販売店に精通した「中古車相場師」と呼ばれるいっぽうで、新車でもユーザー視点のバイヤーズガイドを中心に、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

萩原 文博|はぎはら ふみひろ

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