5〜7人乗りのコンパクトミニバンの人気車種12選|メリット・デメリットも解説!
全長が4.5m以下のコンパクトなミニバンと、それよりも小さい5人乗りのトールワゴンは、小さいお子さんのいる子育てファミリーに人気のカテゴリーす。
そんなコンパクトミニバンとトールワゴンのメリットとデメリット、選ぶときのポイントを解説。同時に、編集部おすすめの12台をピックアップしました。
コンパクトミニバンもしくはトールワゴンへの乗り換えや購入を考えている方はぜひ参考にしてください。
- Chapter
- コンパクトミニバン(トールワゴン)が人気の理由とは?
- コンパクトミニバンのメリット・デメリット
- 7人乗りも可能 !? コンパクトミニバンの人気車種12選
- 人気な車種を知って自分に合った5~7人乗りのミニバンを見つけよう!
コンパクトミニバン(トールワゴン)が人気の理由とは?
ミニバンは一般的に3列シートを装備した普通自動車のことで、そのなかのコンパクトミニバンといえば5ナンバーサイズのボディを持つものを指します。
大型ミニバンよりも小回りが効き、エンジン排気量も比較的小さいため、手軽に乗りこなすことができるコンパクトミニバンと、小さいボディで取り回しに優れる2列シートのトールワゴンは、購入の際に比較対象とすることが多いライバルです。
そんなコンパクトミニバンとトールワゴンをあわせて解説します。
コンパクトとミドルサイズミニバンの違い
コンパクトミニバンはおおむに5ナンバーサイズのボディで、狭い道や駐車場でも取り回しが良いため、都市部のファミリー層を中心に人気です。
それよりも大きなミニバンは、ボディサイズがおおきいことから、車内空間が広々としており、シートアレンジが豊富だったり、小さいお子さんなら車内で立ったまま着替えができるなど、メリットがありますが、狭い路地の運転が難しいというデメリットも持っています。
コンパクトミニバンのメリット・デメリット
メリット① 運転しやすい
コンパクトミニバンやコンパクトなトールワゴンは、車体が小さく小回りが利くため、大型やミドルクラスのミニバンに比べて運転がしやすいのがひとつのメリットです。
大型やミドルクラスミニバンの場合、狭い路地や駐車場である程度の慣れが必要になりますが、コンパクトミニバンであればそういった心配はありません。
これはミニバン全般に言えることですが、運転席の着座位置が高く視界が広いので、他の車種よりも運転がしやすく感じます。
メリット② 荷物を置くスペースを作れる
コンパクトミニバンやトールワゴンは、1メートル以上の室内高があるので、ベビーカーや観葉植物などを立てたまま室内に積載できます。
また2〜3名乗車なら、シートアレンジを駆使して荷物用のスペースを広く取ることも可能です。
メリット③ 最大7人まで乗車が可能
コンパクトミニバンは、普通のミニバンよりもコンパクトサイズとはいえ、3列シート車であれば大人7人で移動することができます。
7人乗車が可能で、かつ手軽に運転しやすい車を選びたいなら、3列シートのコンパクトミニバンが適しています。
それよりも小さいのがトールワゴンで、乗車定員は減りますが、狭い道路での離合や車庫入れなどが簡単になります。
メリット④ 車内が広々としている
コンパクトミニバンやトールワゴンは、タイヤを車体の四隅に配置することで室内が広く設計されています。
頭上高も大きく、他の車種に比べると車内は広々と感じます。小さなお子さんであれば、かがむことなく車内を移動することができます。
デメリット:3列目のシートが狭い
コンパクトミニバンは、どうしても3列目のシートが狭いと感じるケースが多いです。
すべてのコンパクトミニバンが狭いというわけではありませんが、3列シートのコンパクトミニバンで荷物も載せたいのであれば、4~5人で乗車するほうがスペースにはゆとりがあります。
トールワゴンは基本が2列シートなので、乗車定員は最高で5人です。全長が短くコンパクトミニバンほどの室内スペースはないものの、3列シートを重視しない方にはこちらのほうがおすすめです。
また排気量の小さいエンジンが多いので、長い坂道や高速道路で非力と感じることもあります。
7人乗りも可能 !? コンパクトミニバンの人気車種12選
1:ホンダ フリード
ホンダ フリードは、手ごろな価格で購入できる人気のコンパクトミニバンです。
乗車人数は6人乗りと7人乗りから選択可能。2列目シートは、1列目の背面形状の工夫により、大人が座ってもひざまわりにゆとりがある作りとなっています。
また、ホンダの安全運転システムである「Honda SENSING(ホンダセンシング)」が標準搭載されているため、誤発信防止や衝突軽減ブレーキなどの機能で安全運転をしっかりサポートしてくれる点も嬉しいポイントです。
2:ホンダ ジェイド
ホンダ ジェイドは、2015年から2020年まで販売されたステーションワゴンで、低い全高で流れるようなフォルムのシルエットが特徴です。
全長4,660mm×全高1,530-1,540mm×全幅1,775mmのボディサイズに、乗車人数は5人乗りと6人乗りから選択することが可能なので、ミニバンとしての機能も備えています。
全長はミドルクラスミニバン並ですが、1,550mm以下の全高は都市部に多い機械式駐車場も躊躇なくつかえます。
「Honda SENSING」も標準装備となっているなど、コストパフォーマンスに優れたモデルでしたが、現在は生産・販売が終了しているため、ジェイドを購入する場合の選択肢は中古車のみとなります。
3:トヨタ シエンタ(2代目)
大ヒットした2代目のトヨタ シエンタは、2015年にデビューしました。
独自の低床設計でスライドドア部の床の高さは33cm。小さな子どもからお年寄りまで乗り降りがしやすいクルマです。
トレッキングシューズをイメージしたというユニークなエクステリアデザインは、カラーバリエーションが豊富に用意されている点もポイント。
乗車定員は6名または7名を選ぶことができるほか、5名のFUNBASE(ファンベース)もあり、ライフスタイルや家族構成よって選ぶことができます。
4:トヨタ シエンタ(3代目)
トヨタ シエンタの3代目は、2代目のデビューから7年後の2022年8月に販売が開始されました。
先代よりもスクエアな印象になったボディデザインのモチーフは”シカクマル”というもので、5ナンバーサイズに収まっているサイズと合わせて見切りの良さを実現。
室内は、先代よりも室内を20mm高く設定。クラストップレベルの最大1,000mmのカップルディスタンスとせ合わせて、2列目の居住性が向上しています。
安全装備の「Toyota Safety Sence 」を全車標準装備するほか、「トヨタチームメイト」が運転をサポートします。
5:トヨタ ルーミー(タンク)
トヨタ ルーミーは、ダイハツ トールのOEM車です。トヨタが販売チャンネルを廃止する2020年以前は、トヨタ店がルーミー、トヨペット店とネッツ店ではタンクとして販売されました。
ルーミーは厚みのあるヘッドランプと面を強調したグリルにより、重厚感のある力強さが特徴。対するタンクは、切れ長のヘッドランプと大開口アンダーグリルの組み合わせが特徴です。
エンジン排気量は1.0Lで、NAとターボを用意。税金が安いことも子育て世代にとっては大きな魅力です。
室内は2列シートの5人乗りで、フロントシートの背もたれを倒してフラットにできるほか、リアシートをダイブインで格納することでフラットな荷室が現れます。
背の高いコンパクトなボディにスライドドアを備えた使い勝手の良い設計で、デビュー以来堅実な売り上げを記録しています。
2020年のマイナーチェンジを機にモデルが統一され、ルーミーは切れ長のヘッドランプと大開口アンダーグリルの組み合わせたフロントフェイスとなっています。
6:トヨタ ルーミー カスタム
2016年に登場したルーミー/タンクには、それぞれメッキ加飾や専用バンパーを施したカスタムグレードが当初から設定されてきました。
このルーミー/タンクは、2020年のトヨタの販売チャンネル統合にあわせてマイナーチェンジを実施。予防安全機能の「スマートアシスト」を全車標準装備するとともにモデルをルーミーに統一、タンクは廃止となりました。
マイナーチェンジを同時に行なわれたフェイスリフトでは、ルーミーが大きくデザイン変更を受けたのに対し、ルーミーカスタムは大型のメッキグリルやエアロバンパーを受け継いだ小変更にとどまっています。
7:スバル ジャスティ
トヨタ ルーミーと同じダイハツからOEM供給を受けて、スバルから販売されているのがジャスティです。
2016年の発売で、ダイハツ トール、トヨタ ルーミー同様、1.0Lの自然吸気とターボという2種類のエンジンに、スタリングはノーマルとカスタム系を用意していたジャスティですが、2020年の改良でエンジンは自然吸気のみ、スタリングはカスタム系に絞られています。
先進安全装備のスマートアシストⅡは全車標準装備です。
8:スズキ ソリオ
コンパクトなトールワゴンの魁として、スズキが軽自動車のワゴンRのボディパネルを流用したワゴンRワイドを発売したのは1997年でした。
その後、2代目販売途中の2005年に車名をソリオに変更。現在は、2020年発売の4代目が販売されています。
4代目に進化するにあたり、ライバルのトヨタ ルーミー(タンク)、ダイハツ トールよりもボディの全長を90mmほど長く設計し、同時に室内空間を広くしたことがポイントです。
パワートレーンは、1.2LのK12C型デュアルジェットエンジンに、発電も可能な駆動用モーターと伝達効率に優れたトランスミッションであるオートギヤシフト(AGS)を組み合わせたパラレル方式ハイブリッドシステムで、22.3km/LのWLTCモード燃費を実現しています。
9:トヨタ プリウス α
3代目プリウスの派生モデルとして生まれたプリウスαは、プリウスのホイールベースを延長したワゴンモデルです。
室内は2列5人乗りと3列7人乗りを用意し、ミニバン的な使いかたも可能です。
パワートレーンはプリウスと同じハイブリッドシステムを使用。バッテリーは、5人乗りがニッケル水素電池、7人乗りはリチウムイオン電池という違いがありました。
2017年の改良によって衝突支援パッケージの「Toyota Safety Sence P」が全車標準装備となりましたが、2021年に生産終了しました。
10:トヨタ ウィッシュ
トヨタ ウィッシュは、2003年に発売された5ドアタイプの7人乗りのコンパクトミニバンです。
セダンのプラットフォームを使い完成されたウィッシュは、ミニバンとしては低い全高とスポーティなパッケージで人気を博しました。
2代目は2009年のデビューで2017年まで販売。その後、5ドアタイプの7人乗りミニバンはプリウスαに統合されることになりました。
全長4,590mm×全幅1,695mm×全高1,590mmというボディは、プリウスαよりも全長が短く、全幅は5ナンバーサイズに収まる数値。最小回転半径も5.3mと日本の狭い道や駐車場でも扱いやすいサイズです。
エンジンは、1.8Lまたは2.0Lの2種類で、1.8Lは4WD車を選ぶことができました。
11:スズキ ソリオバンディット
2012年に登場したスズキ ソリオバンディット。2代目ソリオをベースに、精悍な印象のエクステリアとブラック基調のインテリアで若者を中心に人気となりました。
現行のソリオバンディットは、その3代目にあたり、2段構えのヘッドランプや立体感のあるフロントグリルといった上質な印象のエクステリアと、こだわりを感じられる室内空間などで、コンパクトでも高質感を求める大人のユーザーから人気を集めています。
ソリオと共通のパワートレーンは、K12C型デュアルジェットエンジンに、発電も可能な駆動用モーターと伝達効率に優れたトランスミッションであるオートギヤシフト(AGS)を組み合わせた、スズキ独自のパラレル方式ハイブリッドシステムを採用。燃費(WLTCモード)は22.3km/Lを実現しています。
12:日産 キューブ キュービック
日産 キューブは、四角いブロックを2つ組み合わせたようなスクエアなスタリングに、左右非対称のサイドおよびリアデザインなどで、人気となりました。
初代は1998年のデビューで、スクエアなスタリングになったのは2002年デビューの2代目(Z11型)から。
コンパクトハッチバックと共通のプラットフォームを使ったボディの室内は、自分の部屋でくつろいでいるような感覚でデザインされており、シートも乗員を包み込む柔らかい印象でした。
その後、基本コンセプトを変えることなくボディサイズを拡大した3代目(Z12型)が2008年にデビュー。より使いやすくなっていましたが、2020年で販売を終了。
大ヒットした2代目キューブの派生モデルとして、2003年に3列シートを備えた7人乗りのキューブキュービックが登場しています。
さまざまなコンパクトミニバンをご紹介してきましたが、実際にミニバンを選ぶ場合は、自分や家族のライフスタイルなどに合わせて最適な車種を選ぶことが大切です。
では、ミニバンを選ぶ際にはどのような点を押さえると良いのでしょうか。以下ではミニバンを選ぶときのポイントを3つ紹介します。
1:ドアはどのタイプがいいか
ドアのタイプによって車の使い勝手は大きく異なるため、ミニバンを選ぶ際にはドアのタイプを決めておきましょう。ミニバンの多くはスライドドアですが、中にはヒンジタイプとスライドドアの車種もあります。
また、スライドドアの中には電動で開閉するパワースライドドアもあり、荷物で両手がふさがっている場合などに便利です。
2:サイズはどれくらいのものがいいか
ミニバンを選ぶ際にはどのボディサイズにするのか決めておきましょう。
本記事でも解説したとおり、ミニバンにはコンパクトサイズから大型の3ナンバーサイズまであります。
大型のミニバンは狭い路地が多い場所の運転が少し難しいため、運転が不安な場合はコンパクトサイズのほうがおすすめです。全長が4.5m近いボディサイズであれば運転のしやすさと居住性を確保できるでしょう。
いっぽうで広さや高級感にこだわりたいのであれば、3ナンバーサイズの大型ミニバンを選ぶのがおすすめです。
3:シートはいくつあるといいか
ミニバンを選ぶ際には、シートがいくつ欲しいのか決めておきましょう。
基本的にミニバンは3列シートを備えているものを指しますが、正確な定義はありません。そのため、同じ車種でも2列シートの5人乗りから3列シートの7人乗りまで選べるタイプもあります。
また、3列目のシートが狭くなっているものも多いため、実際に乗車する人数を踏まえてシートの数を決めるようにしましょう。
人気な車種を知って自分に合った5~7人乗りのミニバンを見つけよう!
5〜7人乗りのコンパクトミニバンには、一般的な大型ミニバンとは異なる特徴があります。
本記事でご紹介した5〜7人乗りのミニバンのメリットやデメリット、コンパクトミニバンの人気車種やミニバンを選ぶ時のポイントなどを参考に、ライフスタイルに合わせたぴったりのミニバンを選んでみてください。