車選びドットコム買取相場分析:2024年7月

中古車の買取価格は、価格が高い時期とそうでない時期があることはご存知のとおりです。
「愛車はベストなタイミングを見極めて売却したい!」と考えた際に重要になるのは買取相場の推移です。
ここでは車選びドットコムが収集したオークション相場や蓄積した独自データを基に、2024年7月の買取相場推移を分析してレポートします。
買取価格はそろそろ天井に届きそう

一昨年の夏に異常ともとれる高騰をみせて以降、コロナも収束してやや落ち着きを取り戻したように見えた買取相場ですが、今年に入って高値の相場が続いてます。
要因は、国内新車の納期遅れで新車が届くのを待てないユーザーが、新古車や低走行車を購入していることと、国内経済の停滞によって下取りや買取に出される車両が減っていること、さらに6月に明らかになったトヨタ、マツダをはじめとした5メーカーの認証試験における不正発覚を受けて、新車の生産がストップしたことで、納期遅れの台数がふたたび増加傾向にあること。
それに止まらない円安が追い打ちを掛けている状態です。
とくに円安の影響は、国内の中古車が海外に買われて行くことを手助けしており、国内では中古車のタマ数が減る傾向にあります。
そんな影響もあって、現在の買取価格は上昇傾向が続いており、このままいけば一昨年に記録した過去最高値をうわ回る勢いです。
買取価格が上がれば、それに比例するようにオークションでの落札価格も上昇して、引きずられるように市場の販売価格も引き上げられることになります。
ところが、国内での中古車販売価格は、買取価格の上昇ほどは上がっていません。その差額は、中古車販売店が利幅を少なくして吸収していると思って良さそうです。
しかし、このまま買取価格の相場が上がれば、いつかは差額を吸収しきれなくなることは目に見えていますから、そのときは中古車価格に転嫁されることになるでしょう。
いっぽうで買取も行っている中古車販売店では、買取を積極的に行うことで自前の在庫を確保しようとしますので、これまでよりも旺盛な買取が期待できそうです。
愛車の売却を考えている人はいまがベスト!?

今年の買取相場は高値傾向が続いています。とくに高年式、低走行車にその傾向は顕著ですが、ある程度年式や走行距離を重ねた個体であっても、高年式車に引っ張られるカタチで、高値になるケースが多くなっています。
具体的には、11年落ち以上よりも7年〜10年落ち、7年〜10年落ちよりも5年〜7年落ち、5年〜7年落ちよりも3年〜5年落ち、3年〜5年落ちよりも1年〜3年落ちと、高値になる傾向にあります。
また、上のグラフでもわかるように、今年は一昨年に記録したピークをうわ回る相場で推移しており、急激な下落もなさそう。
とはいえ、現在の相場がいつ反転するのかは予想が難しいことも事実。なので、愛車の売却や乗り換えを考えている方は、ここ数ヶ月で行動に移すことをおすすめします。
その際は、複数の業者に査定を依頼すると、より高額の見積もりが期待できます。
業者には得意とする車種や、独自の販路があったり、いまこの車種が欲しいという要望をうけているなど、さまざまな要因で買取価格に差が出ます。高値での買取を期待するのであれば、最低でも3、4社の見積もりは欲しいところです。
また前述したように、年式が新しいほど、高値がつきやすくなっていますから、そういった年式のクルマを所有しながら、家庭の都合で乗り換えを考えている、引っ越しや生活環境の変化で愛車を手放さなければならなくなったなどの方々は、早めの行動をおすすめします。
もちろん、その他の年式、モデルでも、全体に引っ張られるように相場が上がっているので、迷っている方はぜひ買取査定に出してみましょう。
2024年7月以降の中古車買取の動向

中古車情報サイト「車選びドットコム」が提供する中古車管理システムから、買取・下取りデータを抽出して2024年7月の車買取相場の速報データをもとに今後の相場を分析してみましょう。
買取・下取りの速報データを見ると、例年通り3月に一度を下がったもののその後は上昇傾向に転換しています。この傾向はしばらく続くことが予想されており、このままいけば過去4年間をうわ回る相場となり、ここ数ヶ月は、愛車の売却には絶好のタイミングとなるでしょう。
3〜4社以上の買取店から見積もりを取るのであれば、一括査定がおすすめです。一括査定では、相見積はもちろん、高値の買取店が一目瞭然です。
高値での売却を考えている方は、ネットの一括査定を利用してみましょう。