車選びドットコム買取相場分析:2024年9月

愛車を手放すなら、できるだけ高い金額で買い取ってもらいたいものです。これまで大切に乗ってきた愛車であればその思いはなおさら。
そんな愛車を高く手放したいというユーザーに、車選びドットコムが収集したオークション相場や蓄積した独自データを基に、2024年9月の最新買取相場を分析してレポートします。
近年にない高値で安定している車買取相場

自動車の買取相場は、今年に入ってからというもの、近年にない高値で安定してきました。
国内での人気車種や、海外へ輸出される車両が相場を牽引しているのは相変わらずで、シミュレーションでは愛車の売却を希望するユーザーにとって、まだしばらくは好相場が続くという予想となっています。
おもな要因は、これまで何度もふれてきた国内新車の納期遅れと、円安による好調な中古車輸出にあります。なかでも今年上半期の中古車輸出は、昨年をうわ回る台数が海外に送り出され、買取相場を底上げしています。
いっぽう国内では、世界的な半導体不足や物流の混乱に起因した部品調達の遅延による影響が解消されていないことから生まれた納期遅れによって、現在でも半年以上の納車待ちが発生。国内中古車市場における需要の押し上げ要因となっています。
供給不足におちいっている新車を諦めて即納可能な中古車の需要が高まっていることをうけて、それら新古車や高年式車の買取価格が高まっています。
ただし海外需要については、極端な円安から円高傾向に変わってきたことと、海外への輸出コストが上昇傾向にあることから、現在好調な中古車輸出にもブレーキがかかる可能性があります。そうなれば、買取価格も少なからず影響を受けるかもしれません。
愛車をできるだけ高値で売却したいと考えている方は、ここ数ヶ月で売却するのが良いでしょう。
いつ売るの?愛車の売却は、いまがベスト!

買取相場は高値傾向が続いています。上のグラフでもわかるように、今年は一昨年に記録したピークをうわ回る価格で推移しており、しばらくはこの傾向が続くでしょう。
とくに3年〜5年落ち、5年〜7年落ち、7年〜10年落ち、11年落ち以上の個体に関しては上昇傾向。今後も秋の需要期に向けて、相場の安定が続く見通しです。
とはいえ、現在の相場がいつ反転するのかは予想が難しいことも事実です。またすぐにではないものの、需要と供給のバランスが整うことで、価格の適正化が進む可能性があります。
現在の買取価格は、前述したように高年式を中心に、すべての年式で高値傾向となっていますから、家の事情で乗り換えを考えている、引っ越しや生活環境の変化で愛車を手放さなければならなくなったなど、現在愛車の売却を考えている方は、早めの行動をおすすめします。
その際は、複数の業者に査定を依頼すると、より高額の見積もりが期待できます。
業者の買取価格は、その業者が得意とする車種や、独自の販路であったり、ユーザーからこの車種が欲しいという要望をうけているなど、さまざまな要因で変わります。
すこしでも高値での買取を期待するのであれば、最低でも4社以上の見積もりを取ってみましょう。
2024年9月以降の中古車買取の動向

中古車情報サイト「車選びドットコム」が提供する中古車管理システムから、買取・下取りデータを抽出して2024年9月の車買取相場の速報データをもとに今後の相場を分析してみましょう。
買取・下取りの速報データを見ると、例年なら新規需要の落ち着く4月以降に一度底をついて、その後は夏場にむけて上昇するという相場傾向ですが、今年はおおきく落ち込むこともなく、しわじわと上昇傾向が続いています。
シミュレーションでは、このもうしばらく上昇して、落ち着く予想となっています。つまり、愛車の売却には絶好のタイミングといえます。
車の売却では、高い買取価格はもちろんですが、信頼できる店舗を見つけることも重要です。そのためにも複数の買取店で見積もりを取ってみてください。
数社の見積もりを事前にとっておくことができれば、自分の愛車の市場価値を知ることができますし、信頼できる店舗を見つけることができるかもしれません。また提示価格が低かった場合には、他店舗の見積もりを交渉材料に使うこともできます。