やっぱり気になるジムニーノマドの維持費。軽ジムニーよりもお得!?

待望の5ドア版となるスズキ ジムニーノマドが、日本でもようやくデビューしました。
5ナンバーサイズで、ファミリーにも使いやすい5ドアを備えた本格クロスカントリーSUVということで、発売4日後には約5万台の受注があり、2025年2月20日の時点では注文停止になっています。
新車価格は265万1000円〜という大人気のジムニーノマドの維持費について解説します。
- Chapter
- 待望の5ドア版ジムニーノマドを解説
- ジムニーノマドの維持費【税金】
- ジムニーノマドの維持費【自動車保険】
- ジムニーノマドの維持費【燃料代】
- ジムニーノマドの維持費【車検】
- ジムニーノマドの維持費【メンテナンス費用】
- ジムニーノマドの維持費【駐車場代】
- ジムニーノマドの維持費はATとMTで若干変わる
待望の5ドア版ジムニーノマドを解説

スズキ ジムニーノマドのボディサイズは、ジムニーシエラから全長を340mm延長した、全長3,890mm×全幅1,645mm×全高1,725mmです。
後席の乗り降りを簡単にするとともにラゲッジルームが広くなるなど、2ドアで躊躇していたジムニーオーナー、クロスカントリーに強いSUVは欲しいけど、500万円を超える予算はないという方などにおすすめのモデルです。
エンジンは、ジムニーシエラと同じ最高出力75kW(102PS)、最大トルク130Nmを発生する1.5L直列4気筒で、トランスミッションは、4ATと5MTを用意。
燃費はWTLCモードで、4ATが13.6km/L、5MTは14.9km/L。4ATモデルにはACC(アダプティブクルーズコントロール)も搭載され、ロングドライブでの使い勝手も上がっています。
車両価格は、MT車が265万1000円、AT車が275万円と、唯一無二の性能を考えればかなりリーズナブルです。
そんなジムニーノマドの維持費を調べてみましょう。
ジムニーノマドの維持費【税金】

自動車税(種別割)
自動車税は、毎年4月1日時点で車の所有者にかかる税金です。
税額は、車の排気量によって異なり、排気量が大きくなると税額も上がります。
ジムニーノマドに搭載されるエンジンの排気量は1,460ccなので、1リットル超〜1.5リットル以下の区分になり、自動車税(種別割)の税額は3万500円。軽規格であるジムニーは1万800円です。
普通自動車の自動車税には、たとえば6月に登録とすると2万2800円になるなど月割り制度がありますが、軽自動車の場合は年間を通して1万800円です。
納付書は、毎年5月初旬に都道府県税事務所から到着しますので忘れずに納付しましょう。
ちなみに自動車税は、新車登録から13年を経過すると15%の増税になりますが、新型車のジムニーノマドは考える必要はないでしょう。
環境性能割
環境性能割は、燃費性能に応じて課税される税金です。以前の自動車取得税の代わりに導入されたもので、車で購入するときに課税されます。
車両価格に車と一体とみなされるオプションを足した金額=取得価格に課税されます。
新車と中古車では算出方法が異なり、中古車には初回新規登録からの経過年数に応じて残価率を乗じた金額が基準になります。また取得価格が50万円以下のときは課税されません。
ジムニーノマドを新車で購入すると、目安の環境性能割はATが6万7500円、MTは6万5000円。軽自動車のジムニーは、上位グレードのXC(AT)で3万1100円です。
詳細は、都道府県税事務所に問い合わせてください。
重量税
自動車重量税は、自動車の重量に対して課税される税金です。自家用乗用車の場合は、0.5トンごとに税額がアップします。
年額で決まっている税金ですが、新規登録時には3年ぶん、または車検時に2年ぶんをまとめて納めます。
ジムニーノマドの車両重量は1,180kg〜1,190kgなので、新車登録時にAT/MTともに3万6900円(3年分)。車検の際には2万4600円かかります。
いっぽう軽自動車のジムニーは新車登録時に9,900円、車検時には6,600円です。
ジムニーノマドの維持費【自動車保険】
自賠責保険(強制保険)

自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)は、日本の公道を走るために必要な強制的に加入しなくてはならない保険です。
新車は37ヶ月、継続検査の際には24ヶ月必要になってきます。
自家用乗用車は、37ヶ月で2万4190円、24ヶ月で1万7650円。軽自動車は、37ヶ月で2万4010円、24ヶ月で1万7540円です。
自賠責保険に加入していない車を公道で走らせた場合は、50万円以下の罰金または1年以下の懲役と6点の違反点数によって免停になります。
また自賠責保険に入ってるとはいえ、もしもの事故の際には補償金額が足りないことがありますし、被害者救済のための保険であり、加害側が負傷しても補償されないので任意保険への加入は必至になってきます。
任意保険
自賠責保険で対応できるのは対人賠償のみ、また支払い最高額も4,000万円と、現実とは乖離しつつある金額とも言わざるを得ません。
この金額以上の賠償や、相手の車を事故で壊してしまったり、道路交通標識や電光掲示板、ガードレールなどの建造物を破壊しまったときに頼りになるのが任意保険です。
自賠責保険では足りない部分に必要な保証を、任意で追加・選択することができます。
任意保険に入ってるから大丈夫ではなく、条件などによっては、使えないということを避けるためにも保険は、ディーラーや保険代理店で説明を受けて加入しましょう。
ジムニーノマドの維持費【燃料代】

車を所有する維持費のなかで、気になるのが燃料費です。
ジムニーノマドの指定燃料はレギュラーガソリンですが、パートタイム4WDに大径のタイヤなど、どうしても燃費が悪くなってしまします。
ATの燃費は13.6km/Lなので、年間に1万キロを走行するとき、おおよそ735Lのレギュラーガソリンが必要になり、レギュラーガソリン1リットルを184.4円*で計算すると、13万5534円の燃料代が発生します。
ちなみに軽ジムニーの燃費はAT車で14.3km/Lと、その差は0.7km/L。ほとんど変わりありません。
*資源エネルギー庁:2025年2月19日
ジムニーノマドの維持費【車検】

自動車の車検は日本の道路を走る以上受けなくてはならないものです。新車の場合3年でそれ以降は2年後に必ず検査を受けなくてはなりません。
車検時の法定費用は以下の金額が含まれます。
自動車重量税:自動車の車両重量によって課税される税金です。
自賠責保険料:車検の際にはかならず24ヶ月以上加入していないと検査に合格しない強制的な保険です。
印紙代:検査ラインの使用や、車検証の発行に関する手数料です。車検場に持ち込む場合の費用は2,300円です。
車検検査費用:自身で陸運支局に落ち込む場合は必要ありませんが、点検を受けるには、ディーラー、整備工場、カーショップ、カー用品店などに持ち込む必要があります。
検査費用は店舗によって違いますので、見積もりをとって検討することも大切です。
長持ちさせるなら予防整備もしっかりとして、車検以外にも法定12ヶ月点検に出すなどしたほうが結果的に安く長持ちするかもしれません。
点検整備記録簿
車両に付属する記録簿に、12ヶ月点検や24ヶ月点検の記載が確認できない場合、車検証のステッカー裏に「記録簿なし」と印字されるので、なるべく記録簿の出るきちんとした認証工場に出すほうがリセールバリューなどを考えると良いかもしれません。
ジムニーノマドの維持費【メンテナンス費用】
スズキでは、さまざまな点検・整備をパッケージしたスズキ安心メンテナンスパックを用意しています。
5年目の車検前まで、6ヶ月毎のメンテナンスと法定点検、最初の車検をふくむもっとも手厚い5年コースは、ジムニーノマドで13万2840円。
最初の車検まで6ヶ月毎のメンテナンスと法定点検をパッケージした基本Aコースで10万3680円。
30ヶ月目の安心メンテナンスと車検をパッケージした基本Fコースで6万400円など、さまざまなコースが用意されています。
ジムニーノマドの維持費【駐車場代】
駐車場は、ご自宅などに付帯していない場合、費用の面で大きくのしかかるものです。東京23区内では2万円以上という金額も少なくありません。
地元の不動産やネットなどで、住んでいる地域の駐車場の費用を確認しておくことが大切になって来ます。
ジムニーノマドの維持費はATとMTで若干変わる

エンジン、グレードにバリエーションがないジムニーノマドの維持費は、環境性能割と燃費で若干変わる程度で、ほかはすべて一緒です。
軽自動車登録のジムニーになると、いろいろ節約できますが、都内から郊外のキャンプ場へ家族で移動するには、おおきな排気量にくわえて室内の広いジムニーノマドには、大きなアドバンテージがあります。