大人気の軽ハイトワゴン対決!N-BOXカスタムvsタントカスタムの選び方と違いを解説

軽自動車の売れ筋ジャンルである軽スーパーハイトワゴンのなかにあって、カスタム系モデルはいまや無くてはならない存在です。
エクステリアだけでなく、装備の面でもノーマル(標準)モデルより充実している車種も多く、人気を集めています。
そんなカスタム系スーパーハイトワゴンのなかから、王者ホンダ N-BOXカスタムとダイハツ タントカスタムを比較していきます。
- Chapter
- N-BOXカスタムはコーディネートスタイルがおすすめ
- タントカスタムは、NAとターボ車の装備の差はわずか
- 休日のドライブでも使うならN-BOXカスタム、市街地とご近所中心ならタントカスタムがおすすめ
N-BOXカスタムはコーディネートスタイルがおすすめ

ホンダ N-BOXカスタムのグレードはひとつで、そこに装備を充実させたパッケージ「コーディネートスタイル」と、レジャーにも使える「スロープ」が設定されています。
パワートレインは、NAとターボが用意され、先進安全装備の「Honda SENSING(ホンダセンシング)」は全車標準装備です。
カスタム系全体では、ダイレクトプロジェクション式フルLEDヘッドライト、運転席&助手席シートヒーター、パワースライドドアなどを標準装着。
その他、外観はカスタムデザインフロントグリル&ロワグリル、アクセサリーLED、サイドシルガーニッシュ、テールゲートスポイラーなどにより、精悍なデザインが与えられています。
ホイールは、NA車が14インチ、ターボ車には15インチのアルミホイールがそれぞれ標準になります。

ブラック基調となるインテリアは、ピアノブラック調ステアリングガーニッシュ、インテリアイルミネーション、各部のクロームメッキ加飾などにより質感を向上。
さらに「コーディネートスタイル」はシート表皮の素材やデザイン変更で、質感をアップしています。
いっぽうNAの「N-BOXカスタム」は、左右独立式リヤセンターアームレスト、本革巻ステアリングが未設定。パワースライドドアは助手席側のみで、運転席側はオプションです。
タントカスタムは、NAとターボ車の装備の差はわずか

助手席側のピラーレス構造である“ミラクルオープンドア”を最大の特徴とするダイハツ タントは、子育て世代から多くの支持を集めています。
カスタム系のタントカスタムには、NAとターボが用意され、それぞれ「カスタムX」と「カスタムRS」というグレード名。
両グレードともアダプティブドライビングビーム、パワースライドドア(両側)、レザー調×ファブリックシート、運転席/助手席シートヒーターを標準装備するほか、240mmの後席スライド&リクライニング(左右分割式)、ラゲッジの上下2段式デッキボードも標準です。

室内がブラック基調となるのはN-BOXカスタムと同様。
ナビ、オーディオは、9インチスマホ連携ディスプレイオーディオがオプションで、純正ナビ装着用アップグレードパックが標準になります。スマホアプリで十分であれば純正ナビを装着する必要はありません。
「カスタム X」と「カスタム RS」の違いは、「X」が14インチ、「RS」は15インチとなるアルミホイールのサイズと、室内のステアリングとシフトレバーが、「RS」では本革巻きになることぐらいです。
予防安全には、ダイハツの「スマートアシスト(スマアシ)」を標準装備。N-BOXカスタムとの大きな差になるのが、全車速追従式アダプティブクルーズコントロール(ACC)、車線維持機能(LKC)がオプション設定になる点です。
休日のドライブでも使うならN-BOXカスタム、市街地とご近所中心ならタントカスタムがおすすめ

新車販売価格帯は、N-BOXカスタムが184万9100円〜236万2800円、タントカスタムは187万円〜208万4500円で、上級仕様で差が大きくなっています。
そのなかでもっとも買い得感があるのが、ACCと車線維持機能が標準装備になるN-BOXカスタムの標準車です。
また、N-BOX カスタムターボも204万9300円(FF)という価格で、タントカスタム RS(196万3500円)と比べると8万円ほど高額ですが、ACCと車線維持機能付きであることを考えれば、N-BOX カスタムターボの買い得感が際立ちます。
とはいえ「クルマは街乗り中心で高速道路にはほとんど乗らない」ということであれば、“良品廉価”を旨とするダイハツのタントカスタムでも十分です。