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【2025年版】国内盗難車ランキング。車両盗難から愛車を守るには?

カーポート

ここ数年、減少傾向にある車両盗難ですが、つい先日も個人宅の駐車場から、ランドクルーザーが盗まれる様子を防犯カメラが捕らえ話題になりました。

窃盗団が狙うのはトヨタ・レクサス系に集中していますから、それらトヨタ・レクサス系に乗っているオーナーは気が気じゃない日々が続いていると思います。

ここでは2024年のデータをもとに盗まれやすい車種と、卑劣な車両盗難から愛車を守る対策に迫ります。

Chapter
盗まれやすいのは高級車や人気のあるトヨタ・レクサス系
意外に多いキーの抜き忘れ
盗難対策には社外のセキュリティシステムがおすすめ
複数の対策を行なうことで盗まれにくくする

車両盗難は一時期に比べれば減少傾向にありますが、警察庁が2025年3月に発表した資料によれば、2024年に発生した自動車盗難の認知件数は6千80件で前年度(5千742件)より増加しています。

愛車が盗難されてしまうと、仕事や日常生活に支障をきたしたり、車両が発見されても損傷が激しく以前のように使えない、最悪の場合はローンだけが残ってしまうということも起こる卑劣な犯罪であり、クルマ好きにとっては文字通り夜も眠れない忌忌しき犯罪です。

メーカーでは、アラームやイモビライザー、セキリティパックを用意するなど、盗難対策を施してはいるものの、窃盗団はそれに対応する盗難手口を次々と生み出し、イタチごっこといえる状態が続いています。

では、私たちはどうやって大切な愛車を守れば良いのでしょうか?

以下では、盗まれやすい車種と車両盗難から愛車を守る対策に迫ります。

盗まれやすいのは高級車や人気のあるトヨタ・レクサス系

トヨタ ランドクルーザープラド  TX“Lパッケージ Black Edition”

警視庁生活安全課による2024年の車名別盗難台数の状況によると、盗まれやすい車種として、上から

1位:トヨタ ランドクルーザー

2位:トヨタ プリウス

3位:トヨタ アルファード

4位:レクサス LX

5位:トヨタ ハイエース

6位:レクサス RX

7位:ダイハツ ハイゼット

8位:トヨタ クラウン

9位:スズキ キャリイ

10位:レクサス LS

と、トヨタ、レクサス勢が並んでいます。

トヨタ プリウス PHEV

統計を取った年月により多少順位は変わりますが、トヨタ ランドクルーザー、プリウス、アルファード、ハイエース、レクサス RX、LXなどは、盗まれやすい車種としてよく名前が挙がります。

海外では、ランクルやアルファードなどの人気が過熱していて、新車価格の何倍ものプレミアが付いている車種もあり要注意です。

こうした車種は、海外に密輸されたり、解体されてパーツとして国内外に出回ったりしています。

また車両保険に入っていても盗難は全損扱いになり、翌年の契約は1等級ダウンになりますから注意しましょう。

盗まれやすいといわれる車種を購入する際には、多少は織り込み済みという方もいるかもしれませんが、自宅や近隣の駐車場などから忽然と消えていればかなりのショックを受けるでしょう。

意外に多いキーの抜き忘れ

ダイハツ ハイゼットトラック

上記ランキングで、ダイハツ ハイゼットやスズキ キャリイといった軽バン/軽トラックが入っていますが、トラックを狙った盗難も発生しています。

それらで意外に多いのが、エンジンをかけっぱなし、キーを挿しっぱなしにして車両から離れたわずかな隙に盗まれるケースです。2024年は盗難車全体の4台に1台がキーありの状態でした。

愛着があるクルマであることはもちろん、大切な荷物ごと盗まれて、クレジットカードや運転免許証などが不正に使用されたり、犯罪に利用される可能性もあります。

クルマから離れる場合は、しっかりとエンジンを停止し、車両をロックするだけでも標的にならずに済みます。

盗難対策には社外のセキュリティシステムがおすすめ

ユピテル パンテーラ

100%絶対に盗まれないと断言できる対策はないはずで、窃盗団から手を出しにくいと思わせることが大切です。

イモビライザーやセキュリティシステムはもちろん重要なアイテムで、さらに物理的に動かせないようにするタイヤロック、ハンドルロック、ブレーキペダルロックなど、愛車の乗り降りで脱着の手間がかかってもこまめにすることがポイントです。窃盗団も手間がかかるのは同じなのです。

なお、上記の盗難されやすい車ランキングに入っている某広報車両には、ハンドルロックとタイヤロックが付いてきます。

また、トヨタ車のなかにはスマートキーの節電モード(純正アクセサリーのプラスサポート用スマートキーも対応)が付いているモデルがあり、リレーアタックと呼ばれる盗難車の手口を防ぐことができます。

こちらは、スマートキーを「節電モード」に設定し、リモコンキーの電池節約になるだけでなく、RFIDと呼ばれる電波を遮断することで、リレーアタック対策にもなります。

そのほか、キーを金属製で密封できる缶などに入れて電波を遮断するのも有効。リモコンキーを入れた缶を持ったままドアの解除ができるか、エンジンのオン/オフができるかを確認すれば電波を遮断できているか確認できます。

純正セキュリティだけでは不安という方には、ユピテル社のPanthera(パンテーラ)や加藤電機のバイパーなど、社外の高性能セキュリティシステムを後付けする方法もあります。

また、防犯会社などが愛車のGPSを使った車両追跡サービスを行っていたり、スマホアプリで追跡することもできます。逆に窃盗団が狙ったクルマにGPSを装着し、出先などで狙われるケースもあります。

複数の対策を行なうことで盗まれにくくする

カーポート

車両盗難対策としては、自宅駐車場に駐車する場合は抑止策として防犯カメラや車両カバーの導入、防犯ステッカーの貼付やセンサーライトの設置などのほかに、予算が許せば扉付きガレージなどがありますが、いわゆる青空駐車場でも上記のような対策を複数することで抑止効果が期待できます。

出先で停める際は、周囲から死角などにならない位置や目立つ場所、防犯設備が充実した管理された駐車場を利用するなどがあります。

いずれにしても、いくつかの防犯対策を合せ技で施すことが車両盗難から大切な愛車を守ることにつながります。

塚田 勝弘|つかだ かつひろ

自動車雑誌、モノ系雑誌の新車担当編集者を約10年務めた後に独立し、フリーランスライターとしても10年が経過。
自動車雑誌、ライフスタイル雑誌、Web媒体などで新車試乗記事やカーナビ、カーエレクトロニクスなどの展開している。

塚田 勝弘|つかだ かつひろ

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