盗難されやすい車ランキング!統計データから見た盗まれやすい車とは?
車を持っている方は、特に気をつけたい自動車の盗難。車内から金品を盗む車上ねらいだけでなく、車両本体を狙った盗難も発生しています。
今回はそんな自動車の盗難に着目して、盗難に遭いやすい車種を紹介します!
盗難されやすいクルマに乗っている方は、今日から盗難防止のサービス・グッズを活用してみましょう。
- Chapter
- じつは意外と多い!車両本体盗難被害の実情
- 2022年のレポートから見る世界の”盗難されやすいクルマ”
- 盗難されるとこんなトラブルが待っている
- 盗難を未然に防ぎ、安心安全なカーライフを実現しよう!
じつは意外と多い!車両本体盗難被害の実情
日本の自動車盗難被害について見てみると、警察庁が発表している犯罪統計資料によれば、令和4年の自動車盗難の認知件数は5,734件でした。
6万4000件以上が発生した平成15年にくらべると自動車の盗難は減少傾向にありますが、特定の地域では依然として多発している状況でオーナーは十分に警戒が必要です。
ちなみに発生件数ワースト1位は884件の愛知県で、続いて652件の大阪府、627件の千葉県となっています。
また検挙件数は、2,612件と50%を下まわる検挙率というのも気になるところです。
部品の盗難も減少傾向ですが、全体の46.8%がナンバープレートの被害です。
さらに車名別でみた盗難件数(台数)は、トヨタ車とレクサス車によってワースト上位が埋め尽くされる結果に。
ランドクルーザー、プリウス、レクサス LXは、平成3、4年のワースト5位以内に入っている不名誉な常連です。
近年は盗難被害対策のためのサービスやグッズが流通するようになり、盗難被害件数は減少傾向にあるものの、まだまだその数は多いと言えます。
いざというときのために盗難防止装備を十分に整えて、大切な愛車を守れるようにしましょう。
2022年のレポートから見る世界の”盗難されやすいクルマ”
5:【フランス】トヨタ プリウス
フランスの自動車雑誌「Auto Plus」の記事によれば、2021年にもっとも盗難されたクルマは、なんと!日本車のトヨタ プリウスでした。
2位はシトロエンから独立した高級ブランドのDSオートモビルズが手掛けたクロスオーバーSUVのDS7クロスバック。3位は、ルノーのメガーヌRSという結果でした。
とくにDS7 クロスバックは、フランス車らしい凝ったデザインと、ラグジュアリーな仕上がりで、高級感あふれるモデルです。
2020年はワースト1位となっており、狙われやすい理由として、施錠システムが原因ではないかと解析されていますが、その人気度・高級さから高値で取引されるためとも考えられています。
4:【ドイツ】キア スティンガー
ドイツ保険協会の盗難報告書によると、2021年にもっとも多く盗難の被害にあった自動車は、韓国のキアが販売する高級5ドアファストバックのスティングガーでした。
しかしその他の盗難被害にあった車種はSUVがほとんどを占めており、上位10車中9台がSUVです。
日本車のレクサス NXとトヨタ ランドクルーザーがそれぞれ9位と4位に入るという結果を見てもわかるように、高級SUVが狙わやすい傾向にあるようで、ランドローバーはレンジローバー ヴェラール、レンジローバースポーツ、レンジローバーがラインクインしています。
またドイツメーカーではBMW X6が被害に多くあっています。
3:【イギリス】ランドローバー レンジローバー
2022年のイギリスでは、9万8730件の車両盗難が発生しました。※運転免許庁 (DVLA) のデータによる
車種は多岐に富んでおり、フォードのコンパクトカー、フィエスタをトップに、ランドローバー レンジローバー、フォード フォーカス、フォルクスワーゲン ゴルフ、ランドローバー ディスカバリー、BMW 3シリーズ、メルセデス・ベンツ Cクラスと続きます。
うわさではランドローバー レンジローバーは盗難されやすいことから、保険の加入が難しくなっているそうです。
2:【アメリカ】フォード・F-150
全米保険犯罪局が毎年発表している、盗難被害にあった車のランキング「Hot Wheels」で、2021年のトップになったのはシボレーのシルバラードです。
フルサイズのピックアップトラックで、2位のフォード、6位のGMCと合わせると10万台以上が盗難の被害にあっています。
そのいっぽうで、ホンダ シビック(3位)、ホンダ アコード(4位)、トヨタ カムリ(5位)、日産 アルティマ(7位)、ホンダ CR-V(8位)、トヨタ カローラ(10位)と、日本車の被害も多くなっていることが特徴です。
1:【日本】トヨタ ランドクルーザー
2021年、2022年ともに日本での車両本体盗難被害にもっともあってしまったのが、トヨタ ランドクルーザーです。
その件数は、2021年が532件、2022年は710件と、約200件近く増えたことが特徴。このランドクルーザーにはプラドも含まれています。
日本だけでなく世界中で人気のモデルなので、海外に送られるケースも多く、そうなると見つけることは困難です。
盗難対策はしっかりしておきたいものですね。
盗難されるとこんなトラブルが待っている
不幸にも愛車が盗難にあってしまった場合、不便になって仕事や日常生活に支障を来すことになります。
またローンが残っている場合は、愛車がないのにお金を払い続けなければなりません。
さらに車両が発見されても、損傷が激しく、これまでのように使用できないことも考えられます。
盗難を未然に防ぎ、安心安全なカーライフを実現しよう!
GPS等の各種サービスやハンドルロック、ホイールロックといった盗難防止アイテムに、自宅駐車場にセンサーライトや防犯カメラなど防犯対策を行うことがおすすめ。
また出先の駐車場では、見通しがよく、防犯カメラや照明などの防犯装置が設置されているところをなるべく使うなどの心がけが必要です。
また、最近では車両に盗難防止設備を標準装備として設定してるメーカーも増えています。
愛車を守れるのはご自身だけです。盗難されたら最悪の場合、跡形もなく解体され、他国に輸出される可能性があるため、車を購入する際、あるいは盗難被害にあう前に、しっかりと盗難防止策を整えておきましょう。