100万円台後半の中古車が増えてきたフォルクスワーゲンの大ヒットSUV。T-Rocはいまが買い!?

フォルクスワーゲン T-Rocは、7代目ゴルフをベースとしたクロスオーバーSUVです。
取り回しがしやすいサイズと後席、荷室の広さを兼ね備え、輸入SUVのなかでも屈指の人気を誇っています。
アウトドアなどの趣味を持っている方はもちろん、お子さんがいるファミリー層などにもおすすめできるT-Rocは、100万円台の中古車が増えています。
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- 最小回転半径は5.0m。取り回しの良さが光るコンパクトSUV
- 日常使いならFFでも十分。ガソリンかディーゼルかで選択すればOK
- 街乗り中心ならTSI、ロングドライブまで楽しむならTDIがおすすめ
最小回転半径は5.0m。取り回しの良さが光るコンパクトSUV

7代目ゴルフとプラットフォームを共有するクロスオーバーSUVのT-Rocは、全長4,250mm×全幅1,825mm×全高1,590mmのボディサイズに、最小回転半径は5.0mと取り回しの良さが光ります。
最低地上高は明らかにされていませんが、SUVのなかでは高い方ではないはず。ただし、ゴルフなどよりは高く、整備された林道やキャンプ場、降雪地域でも安心して走破できるクリアランスが確保されています。
パワートレインは、1.5Lガソリンターボの「TSI」が最高出力110kW(150PS)、最大トルク250Nm。2.0Lディーゼルエンジンの「TDI」は、最高出力110kW(150PS)に、最大トルク360Nmというアウトプット。

スポーツグレードである「R」は、2.0Lガソリンターボを積み、最高出力221kW(300PS)、最大トルク400Nmというパワフルかつトルクフルなエンジンにより、車重1,540kgのボディを軽々と加速させます。
トランスミッションは、全車湿式7速DSG(デュアルクラッチトランスミッション)。
駆動方式は「TSI」と「TDI」がFF、「R」はフルタイム4WDの4MOTIONとなっていましたが、「TDI」は2025年1月の商品改良でパワートレーンを刷新して、駆動方式も4MOTIONにあらためられました。
日常使いならFFでも十分。ガソリンかディーゼルかで選択すればOK

2025年に登場したディーゼルエンジンと4WDを組み合わせる「TDI 4MOTION」は、T-Rocでも人気になりそうですが、中古物件数はまだまだ少なめで、価格は高値安定状態。
指名買いしたい場合は探す手もありますが、中古車としてのうま味はそれほどありません。
スポーツグレードの「R」も高値かつタマ数が少ないということもあり、中古車市場では「TSI」と「TDI」のFFモデルが中心です。

T-Rocは街乗りを想定したクロスオーバーSUVであり、同モデルを検討しているのならシティユース中心の方が大半と想像できます。
FFの「TSI」や「TDI」なら、ちょっとしたアウトドアも含め、幅広くユーザーニーズに対応できるはず。
フォルクスワーゲンに限らず、エントリーモデルであっても先進安全装備が充実している車種が多い輸入車。T-Rocもその例に漏れず、フォルクスワーゲンの予防安全装備「All in safety(オール・イン・セーフティ)が標準装備されています。
ただしエントリーモデルとして設定される「TSI Style(2021-2022年)」と、マイナーチェンジ以降の「TSI Active(2022年‐)」は、ヘッドライトのハイ/ローを自動で切り替えるダイナミックライトアシスト(ハイビームアシスト)や、後退時に後方をモニターに映し出すリヤビューカメラ“Rear Assist”が未設定になっていますので、これら装備が必須の方は注意しましょう。
街乗り中心ならTSI、ロングドライブまで楽しむならTDIがおすすめ

T-Rocは、先述した取り回しの良さに加えて、445L〜1,290L(Rは392L〜1,238L)という実用的な荷室容量に、大人4人乗車でも無理なく座れるパッケージングを実現しています。
1.5Lガソリンの「TSI」にするか、2.0Lディーゼルを搭載する「TDI」にするかは乗り方をメインに考えたいところ。
「TSI」は、街乗り中心で短距離走行を繰り返すのであれば最適で、「TDI」は高速道路なども含めたロングドライブの機会も多いのであれば、トルクフルな走りと軽油ですむ経済性の高さも含めて利点が増してきます。
また、音や振動面ではガソリン車のほうが小さく、静粛性では有利。グレードは物件数の多い「TSI Style」、「TDI Style」を中心に探すのがおすすめです。