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BMWのコンパクトSUV、X1とX2を比較。中古のおすすめは?

BMW X1 2代目

同じプラットフォームを使うBMWのコンパクトSUVのエントリーモデルにあたるX1X2

SAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)と、SAC(スポーツ・アクティビティ・クーペ)という違いはあるものの、日本の道路環境でも扱いやすいサイズ感やBMWらしい優れた走りの性能が魅力です。

ここでは、そんな2台の先代モデルにあたる2代目X1(F48型)初代X2(F39型)を徹底解説。中古車のおすすめを考えます。

Chapter
2代目でFFレイアウトになったX1
コンパクトワゴンの背を少し高くしたような初代X2
中古で選択肢が多いのはデビューの早い先代X1

2代目でFFレイアウトになったX1

BMW X1

BMW初のコンパクトSUVは、2010年に日本に上陸したX1で、2代目X1は2015年10月に発売されました。

ロングノーズが印象的な初代は、エンジン縦置きのFRレイアウトでしたが、2代目からはキャビンを広くできる高効率なFFレイアウトに変更。全長を30mm短くしながらも全高を35mm高めることで、室内空間を拡大しています。

ボディサイズは、全長4,455mm×全幅1,820mm×全高1,610mmで、日本の狭い駐車場や道路事情ではややワイドに感じられますが、最小回転半径も5.4mと同クラスでは平均的な大きさ。新型車が年々肥大化するなか、比較的コンパクトに収まっています。

BMW X1  2代目

発売時のパワートレインは、最高出力100kW(136PS)/最大トルク220Nmの1.5L直列3気筒ターボの「18i」と、最高出力141kW(192PS)/最大トルク280Nmの2.0L直列4気筒ターボの「20i」、同じ2.0L直列4気筒ターボながら最高出力170kW(231PS)/最大トルク350Nm を発生する「25i」を設定。

駆動方式は1.5LがsDrive(FF)で、2.0LはxDrive(フルタイム4WD)になります。

2016年9月には、最高出力110kW(150PS)/最大トルク330Nmの2.0L直列4気筒ディーゼルターボとxDriveを組み合わせた「xDrive 18d」を追加しました。

BMW X1 2代目

先進安全装備は、衝突被害軽減ブレーキや車線逸脱警告システム、前車接近警告機能などからなる「BMWドライビングアシスト」を標準装備。アダプティブクルーズコントロール(ACC)やヘッドアップディスプレイなどをオプション設定していました。

2019年10月にマイナーチェンジを受け、大型化されたキドニーグリルなどによりフロントマスクの存在感を高めています。インテリアは、10.25インチタッチスクリーンを備えた先進的な内装にアップデートされました。

コンパクトワゴンの背を少し高くしたような初代X2

BMW X2 初代

初代X2は、2018年4月に日本に上陸。2代目X1と同様に、FFレイアウトを採用しています。

ボディサイズは、全長4,375mm×全幅1,825mm×全高1,535mm。全高の低さに加えて、最小回転半径は5.1mと、小回りが利くのも特徴です。全幅さえ許せば、全高1,550mm以下の機械式立体駐車場などにも入庫できます。

SAC(スポーツ・アクティビティ・クーペ)を名乗るだけあって背の高さを抑えたフォルムが印象的で、クーペというよりもコンパクトワゴンのような雰囲気が漂います。

先代X1と比べると、頭上まわりは確かに狭いものの、後席の足元空間は大人でも十分に実用になる余裕があり、大人4人でのドライブも無理なくできます。

先進安全装備は、オプションのACCをのぞき、衝突被害軽減ブレーキや車線逸脱警報を含む「ドライビングアシスト」を標準装備します。

BMW X2 M35i

発売時のパワートレインは、最高出力103kW(140PS)/最大トルク220Nmの1.5L直列3気筒ターボを搭載する「18i」、最高出力141kW(192PS)/最大トルク280Nmの2.0Lターボの「20i」の2つ。

翌2019年1月には、最高出力110kW(150PS)/最大トルク350Nmを発揮する2.0Lディーゼルの「18d」と、最高出力225kW(302PS)に最大トルク450Nmを誇る2.0Lターボを搭載したMパフォーマンスモデルの「X2 M35i」が登場。

さらに2020年6月には、最高出力140kW(190PS)/最大トルク400Nm版の2.0Lディーゼルターボの「20d」を追加しています。

駆動方式はX1同様、1.5LのみがFFの「sDrive」で、ほかはフルタイム4WDの「xDrive」になります。

中古で選択肢が多いのはデビューの早い先代X1

BMW X1 2代目

中古車市場では、先代X1(F48型)のほうが物件数は多く、なかでも2.0Lディーゼルターボの18d xDriveが多く、予算に合わせて選びやすくなっています。X2(F39型)は、ガソリン、ディーゼルの差はありません。

中古車平均価格は、X1、X2ともに200万円強ですが、予算ありきで安価な物件を探すならデビューの早い先代X1がおすすめ

またX1かX2かで迷った場合、余裕を持って後席にも座りたいのあればX1。街中での駐車など、取り回しのしやすさを重視するのであればX2を指名する手もありでしょう。

荷室容量は、X1の505L〜1,550Lに対し、X2は470L〜1,355Lで若干狭くなっています。

X1、X2ともに、高速道路を使ったロングドライブの頻度が多ければディーゼル車を、降雪地域であれば4WDのxDriveを選択するのが無難。非降雪地域で街乗り中心であればガソリン+FFの組み合わせで十分という方も多いはずです。

それぞれのライフスタイルに合ったモデル選びが、幸せへの近道です。

塚田 勝弘|つかだ かつひろ

自動車雑誌、モノ系雑誌の新車担当編集者を約10年務めた後に独立し、フリーランスライターとしても10年が経過。
自動車雑誌、ライフスタイル雑誌、Web媒体などで新車試乗記事やカーナビ、カーエレクトロニクスなどの展開している。

塚田 勝弘|つかだ かつひろ

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