春に行うべき車のメンテナンス5選|冬場を乗り越えた後に確認するべき項目とは

春先になると、車に乗って外出する機会も増えるかと思います。今回はそんな春のドライブを前に行っておくべきメンテナンス項目について説明します。寒い季節を乗り越えた後は、部品の劣化も激しいです。事故に繋がる恐れもあるので、確認を怠らないようにしましょう。
中古車のメンテナンスとは?

中古車のメンテナンスは、運転中のトラブルを減らし、より長く乗れる状態に車を保つために行うべきです。
例えば、あなたが日々行なっている洗車もメンテナンスの1つと言えます。ですが、中古車に長く乗っていくためには他にもいくつもかのメンテナンスが必要となります。
車やバイクなどのパーツは、日々劣化していくため、パーツの点検や交換をして、修理が必要な状況にならないことを心がけましょう。
自分で行うメリット
自分でメンテナンスを行うメリットとして、ディーラーや整備工場等に全て任せるよりも、メンテナンス費用を抑えられるということがあります。
車のパーツは、カー用品店などでも比較的安い値段で揃えられるため、1度覚えて毎回自分でメンテナンスができるようになれば、日々のメンテナンスにかかるランニングコストを抑えることができます。
お店でお願いするメリット
お店でメンテナンスをお願いすると、知識がなくても全てプロが対応してくれるため安心というメリットがあります。
「わからない部分が多くて不安」「面倒」と後回しにしていることもあるでしょう。お店でお願いすると、不安や手間がなくメンテナンスをすることができます。
メンテナンスに対して「不安」「面倒」と感じる方には、ディーラーの「メンテナンスパック」がおすすめです。
メンテナンスパックとは、点検と車検や、消耗品の交換代金がパッケージ化されているもので、点検が近づくとハガキや電話で知らせてもらえるサービスもあります。
春に中古車のメンテナンスをするべき理由

ここからは、春に中古車のメンテナンスをするべき理由を2つに分けて説明していきます。
寒さなどの中、冬に車の整備を行うことが難しいため、行楽シーズンでもある春のタイミングを前にしてメンテナンスが必要となってきます。
ここではその理由について詳しくご説明していきます。
冬場は長時間乗らないことが多いため
冬場に長時間乗らずに放置しておくという状況は、車にとってよくない環境です。長い間動かさないことによって、過放電バッテリーに起こし「いざ、でかけようとしたら動かない」ことも考えられます。
そのような状況にならないためにも、冬が終わったらメンテナンスをすることをおすすめします。
JAF公式ホームページで公表されている「ロードサービス救援データ」によると、2020年度ゴールデンウィークの一般道路での「JAFロードサービス主な出動理由1位」が「過放電バッテリー」で16,779件。なんと全体の44.14%を占めています。
出典:JAFロードサービス 主な出動理由TOP10 2020年 ゴールデンウィーク「四輪」|JAF
参照:https://jaf.or.jp/common/safety-drive/library/road-service-report/fy2020-season
春は長距離の運転が増えるため
春になるとキャンプやドライブ、旅行とお出かけがしやすくなり、長距離運転が増えます。長距離の運転が増えると、中古車でなくてもどこで不具合が出るかわかりません。
例えば、突然高速道路で不具合がでてしまうかもしれません。その不具合から事故にまで発展する可能性もあります。
JAF公式ホームページで公表されている「ロードサービス救援データ」によると、2020年度ゴールデンウィークの高速道路での「JAFロードサービス主な出動理由1位」が「タイヤのパンク、バースト、エアー圧不足」で253件となっており、全体の36.83%を占めます。
このようなトラブルを避けるためにも、メンテナンスをしてから運転をした方がいいでしょう。
出典:JAFロードサービス 主な出動理由TOP10 2020年 ゴールデンウィーク「四輪」|JAF
参照:https://jaf.or.jp/common/safety-drive/library/road-service-report/fy2020-season
春の中古車メンテナンス方法5つ

ここからは、春に行うべき中古車のメンテナンス方法を5つ紹介していきます。
メンテナンスの必要性について話してきましたが、「具体的に何をしたらいいの?」と思う方もいるかと思いますので、どの部分をメンテナンスしていくべきか下記内容を参考にしてみてください。
タイヤはもちろんのこと、ワイパーやバッテリーなどのメンテナンスについてご紹介していきます。
1:クーラントのメンテナンス
クーラントとはエンジン冷却液の事です。クーラントが少なくなると、エンジンの故障に繋がってしまうため、必ず確認しておくことが必要です。
確認する際には、エンジンルーム内にある「リザーバータンク」という、半透明な樹脂製のタンクを見てみましょう、目盛りには「FULL/LOW」や「MAX/MIN」などとしめされています。
液面が目盛りの間にあるようならば問題ありませんが、LOWやMINを下回っていたり、近い場合はクーラントを補充しましょう。
クーラントはメーカーによって色が異なるため、ご自身の車両の取扱説明書やメンテナンスノートに記載されているメーカーを確認してください。色が茶色っぽくなっていると劣化していると考えられるため、交換が必要です。
リザーバータンクを開ける際は、必ずエンジンが冷却されている状態で行うようにしてください。冷却されていない状態で開けてしまうと、噴き出してやけどを負ってしまう可能性があります。
2:ワイパーのメンテナンス
ワイパーはゴム部分のみだけでなく、ワイパーブレードごとカー用品店などの販売店で購入できるため、比較的簡単に交換することが可能です。
北海道の様な雪の多い地域は、冬の間にワイパーが凍結したり、雪の重さでワイパーブレードが曲がってしまったり、春になった際の温度差などで劣化がみられます。そうすると使用時にガラスを傷つけたり異音が出たりする可能性があります。
交換方法は、車種によって異なるため、不安があればご自身の車両の取扱説明書を確認すると良いでしょう。
3:バッテリーのメンテナンス
エンジンがかかりにくい、電動パーツの動きが鈍いと思ったら、最初にバッテリーを疑いましょう。
本体自体の膨らみや、端子部分に白い粉がふいていたりしたら、バッテリー液が漏れている可能性があります。見た目の異変がなくても、疑わしい場合はディーラ等で見てもらえます。
バッテリー交換は自分でも行えますが、取扱を間違えると発火や爆発・ケガなどの危険性があるため、不安であればディーラーや自動車整備工場などに頼った方がよいでしょう。
4:エンジンオイルのメンテナンス
オイルの劣化を放置すると、エンジンなどの車にとって大事なパーツに損傷を与える危険性があります。
通常、エンジンオイル交換のタイミングは、走行距離と前回のオイル交換からの経過時間を目安に判断しますが、冬の間に暖房のためにアイドリングさせていた方や、短距離の走行を繰り返したり渋滞している道路の走行が多い方は、目安よりも早いタイミングで劣化しているかもしれません。
エンジンルームには「オイルレベルゲージ」という、エンジンオイルの量をチェックするための棒が装備されています。オイル量や汚れを簡易的にチェックできるので、日常点検の際に使用するとよいでしょう。
エンジンオイルの交換は自分で行うことも可能ですが、お店によってはワンコインで交換してもらえる場所もあります。自分で交換するよりも安く交換してもらえる可能性があるので、検討してみるのもいいでしょう。
5:タイヤのメンテナンス
タイヤが適切な状態かも、チェックしましょう。
春になったらノーマルタイヤへの交換を忘れずに行いましょう。冬の間からスタッドレスタイヤのままで春を迎えた方は、必ず空気圧をチェックしましょう。
スタッドレスタイヤのままであったり、空気圧が適切ではない状態で運転していると燃費が悪くなったり、タイヤを無駄に消耗することとなってしまいます。また、空気圧が適切でないとスリップ事故の原因にもなるため、注意が必要です。
空気圧のチェックができる商品も売っているため、チェックだけであれば自分でも簡単にできます。
【タイヤを長持ちさせる方法】
タイヤを長持ちさせるためには、空気圧を管理し劣化対策のコーティング剤を使いましょう。
タイヤの空気圧が適切でないと、タイヤの消耗が早まってしまいます。適切な空気圧で乗っていくことを心がけることが大切です。
劣化対策としては、タイヤの劣化対策のためのワックスやコーティング剤も販売されています。ご自身の車のタイヤとの相性などを考えて購入・使用するようにしましょう。
中古車のメンテナンスを行わないとどうなるか?

中古車は、メンテナンスをしておかないと、酷い場合には事故を起こす可能性もあります。
車のパーツは、日々どうしても劣化して行きます。しっかりとメンテナンスを行なっていない場合、自分で発見できたはずの不具合を見逃してしまう可能性もあるでしょう。
エンジンオイルやクーラントの確認をしていないと突然エンジンが故障してしまうかもしれません。自身でタイヤの確認をしておけば、パンクする前に交換できる可能性もあります。
春に中古車のメンテナンスをしよう

中古車を長く安全に乗るためには、春になったらメンテナンスをするようにしましょう。
軽自動車でも輸入車でも、車である限り必ずメンテナンスが必要です。
新車と比較すると、中古車はデリケートです。「暖かくなった」というだけの理由でも、車の部品が劣化してしまうことがあるかもしれません。
車はあなたの命を運ぶ「相棒」です。長い期間安全に乗り続けるためには、春にメンテナンスをして心地よく運転できるようにすることが大切です。