ペットを乗せていた車の売却で減額される目安|減額されないための対策6つ

犬や猫を飼っている方は、外出で一緒に車へ乗る機会も多いのではないでしょうか。
しかし車内の抜け毛や臭いにより、ペットを乗せていた車は売却額が落ちてしまうことがあります。
そのため事前に対策をして、売却額が落ちてしまうのを防ぐことが重要です。
この記事では、減額されやすい原因3つと、減額されなための対策6選をご紹介していきます。
ぜひ、ペットを乗せている車を売却する際の参考にしてみて下さい!
- Chapter
- ペットを乗せていた車の売却では減額されやすい
- ペットを乗せていた車の売却で減額される目安3つ
- 車を簡単に清掃するだけで良い場合の減額
- 車種によって減額に違いがある
- ペットを乗せていた車の売却で減額されないための対策6つ
- ペットを乗せていた車の売却時のポイント
- ペットを乗せていた車の売却ではきちんと対策をしよう
ペットを乗せていた車の売却では減額されやすい

旅行や帰省、定期的な通院など、いろいろな理由でペットが車に乗ることがあります。しかし、ペットを車に乗せていると車を売却する際の査定で減額されてしまう可能性があります。
少しでも車の売却額が減額されないようにするためにも、どのようなことが原因で減額され、その減額はどのようにすれば抑えられるのか知っておきましょう。
ペットを乗せていた車の売却で減額される目安3つ

ペットを乗せていた車は売却額が減額されてしまいます。
ただし、単にペットを乗せたことがあるという事実だけで売却額が下がるわけではなく、ペットを乗せたことで車内に与える影響によって売却額が下がります。
そのため、ペットを乗せたことのある車は、査定時に確認される以下の3点を事前に把握しておきましょう。
1. ペットの臭いがついている
2. ペットの毛がついている
3. 糞尿による汚れがある
ペットの臭いがついている
ペットを乗せたことのある車を査定する際には、基本的にJAAI(一般財団法人日本自動車査定協会)が定めた評価基準に従うことになります。
その評価基準によって、減点や減額が判断されます。
ペットのニオイもその評価項目の1つです。
車にペットのニオイが付いても飼い主であれば気にならないということもありますが、他人であればそのニオイは気になってしまいます。
そのため、ペットのニオイが残っていると、買い手が見つかりにくくなったり、ニオイを消すための処理が必要になったりなどするため、減点と減額の対象になってしまいます。
出典:加減点基準|日本自動車査定協会
ペットの毛がついている
ペットを車に乗せていると、ペットの毛がいつの間にか車内に付いてしまいますが、それも減点と減額の対象です。
ペットの毛は掃除をすれば良いだけのことと軽く考えてしまう人もいますが、動物の毛に対してアレルギーを持つ人もいます。
そのような人に対してはその車を売ることが難しくなってしまうので減額されることになります。
糞尿による汚れがある
ペットを車に乗せていると、そのペットがうっかり車内でトイレをしてしまうということもあります。
そのようなことがあった場合、車内にシミができてしまうでしょう。
車内のシミはカードサイズ未満の大きさであっても、1箇所につき減点と減額の対象となります。
また、ペットのトイレが原因のシミには、ペットのニオイが付いていることも多く、合わせての減額となってしまいます。
車を簡単に清掃するだけで良い場合の減額

ペットを車に乗せることはあるが、頻繁に乗せることはないという場合もあります。
そのような場合は車内に付いているペットの毛やニオイが少なかったりなどすることもあるでしょう。
そのため、ペットの毛やニオイを清掃によって取り除けば、売却額の減額を抑えられる可能性があります。
ただし、ペットの毛はシートの隙間や下などに入り込んでいて、完全に取り除くことが素人には難しかったり、そのペットの毛がニオイの原因となっていたりなどするので、意外と大変です。
車種によって減額に違いがある

車にペットを乗せていた場合は、毛やニオイ、汚れなどによって売却額が下がってしまうことがあります。
しかし、その減額される額は車種によって変わる場合があるでしょう。
もし、国内でよく使われている乗用車であれば、減額が大きくなってしまう傾向にあります。
しかし、海外で人気があり、輸出される可能性がある車種の場合、あまり減額されない傾向です。 また、そのような車の場合は車内に汚れやニオイがあっても、パーツとしての需要があるので、減額されにくいこともあります。
ペットを乗せていた車の売却で減額されないための対策6つ

ペットを乗せていた車は売却額が下がってしまうことがあります。しかし、車を査定してもらう前に、対策しておくことで減額を抑えられることができます。
以下では、減額されないための事前対策を6選ご紹介していきます。
1. フロアマットを洗う
2. 消臭スプレーで消臭する
3. ミョウバンで消臭する
4. 掃除機をかける
5. エアコンを掃除する
6. 清掃業者に依頼する
1. フロアマットを洗う

ペットの毛やニオイがあると車の売却額が下がってしまいます。そのため、フロアマットは査定前にしっかりと洗っておきましょう。
ただし、フロアマットを洗う際に、金具部分を傷めてしまわないように注意しましょう。
もし、フロアマットを洗って傷めてしまうと、逆に売却額を落としてしまう原因となってしまいます。
2. 消臭スプレーで消臭する

ペットのニオイを消臭剤や消臭スプレーで完全に消すことは難しいです。しかし、ペットを車に乗せた後に消臭スプレーを使ったり、常に消臭剤を車内に置いておくことで、ペットのニオイを緩和することはできます。
ペットのニオイ用の消臭剤や消臭スプレーはホームセンターや車の用品店などで手軽に購入できるので、普段から意識して使うようにしておきましょう。
3. ミョウバンで消臭する

消臭剤や消臭スプレーでペットのニオイ対策をしておくことは重要です。
この際、水にミョウバンを溶かしたミョウバン水も消臭スプレーの代わりに使うことができます。
ミョウバンには強い消臭効果が期待でき、らに、ミョウバンは殺菌効果もあるので、除菌と消臭を同時に行うことが可能です。
4. 掃除機をかける

車内にペットの毛が残っていても、車の売却額は下がってしまいます。
そのため、掃除機やコロコロなどを使って、車内に付着したペットの毛を徹底的に取り除きましょう。
ペットの毛は細かい隙間に入り込んだり、張り付いてなかなか取れなかったりすることもあるので、掃除には根気が必要です。
5. エアコンを掃除する

ペットの毛やニオイなどはエアコンの内部にも付いてしまうことがあります。ペットのニオイがエアコンに付くと、エアコンを使用した際にいやなニオイが車内に広がってしまうことになります。
これも売却額を落とす原因となってしまうので、エアコンも査定前に掃除しておきましょう。
ただし、エアコン内部の掃除は素人では難しいので、自分でエアコンの掃除をする場合は周辺の拭き取りや清掃スプレーの使用、他にもフィルターの交換などをしましょう。
6. 清掃業者に依頼する

ペットの毛は隙間に入り込むことがあり、場合によっては車のパーツを外さないと掃除が難しいこともあります。
また、エアコンの内部はペットのニオイが付いていても素人では掃除が難しい箇所です。
そのため、個人での清掃が難しいと感じた場合には、清掃業者に依頼しましょう。掃除のプロに頼むことで車内を確実に綺麗にすることができます。
ただし、清掃業者に依頼すれば費用がかかるので、減額分以上に掃除の方が費用がかかってしまうことのないように注意しましょう。
ペットを乗せていた車の売却時のポイント

ペットを乗せていた車を売却する際には、減額の対策をしておく必要があるでしょう。その際に、車内の清掃をすることばかりを意識してしまう人もいます。
しかし、ペットを乗せていた車を売却する際には、車内の清掃以外にも、いくつか注意しておくべきポイントがあります。
外装も綺麗にしておく
車の査定では車内だけでなく、車外の状態も確認されます。
傷や凹みなどについてはどうすることもできませんが、汚れを落としておくことはできるでしょう。
汚れを落とすこと自体は売却額が下がることに直接的な影響は与えませんが、外装を綺麗にしておくことで、査定をする人に車を大切にしてきたという良い印象を与えることができます。
もし、外装が汚れていると、メンテナンスもしっかりと行われていないのではないかという印象を与えてしまい、査定に影響が出る可能性があるでしょう。
強い芳香剤は置かない
ペットのニオイを消すために消臭剤を置いておくことは良い対策です。
しかし、ペットのニオイを消したいからと、強い芳香剤を置くようなことはやめましょう。
査定基準では、芳香剤の香りも異臭として判断される可能性があります。
芳香剤のニオイも人によっては嫌がられることがあります。また、場合によっては強い芳香剤のニオイとペットのニオイの両方が残ってしまい、査定での評価を下げてしまう可能性があります。
ペットを乗せていた車の売却ではきちんと対策をしよう

ペットを乗せていた車は売却額が落ちてしまうことがあります。
しかし、事前に対策しておけば売却額が落ちることを防ぐことができる場合もあります。
そのため、ペットを乗せている場合は車の売却時に備えて、きちんと対策しておきましょう。